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ある恋心をもう一度
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新井 すばる
と
神野 美野梨
の2人はミステリ研の部室にいた。手を繋いだままで、だ。
「あ、ごめん」
手を繋いだままで、その事実に気付いて謝るすばると目が合う。2人はどちらからともなく、繋いでいた手をぱっと離した。
美野梨はすばるから視線を逸らす。
(夢じゃ……なかったの?)
霧で覆われた森で起きたことは全て夢だと思っていた。黒い影も、少女を助けたことも、すばると手を繋いでいたことも。
動揺を隠して、美野梨は言う。
「せっかく部室に来たのだから、何かしたいわね」
「コーヒーいれようか? て、外は真っ暗だね、夜中なのかな?」
「他には誰もいないのかしら」
美野梨は辺りを見回してみた。しかし残念ながら、がらんとした部室には、2人以外いないようだ。
(ミステリ研の部室……生物部だったら、動物がいるからもっと意識せずに済んだのかしら)
もし、を考えても仕方がない。現実は二人きりで部室にいるのだ。
「ん? 部長の机の上に……あ、手錠か」
部室の整理をしていると、すばるが手錠を見つけたようだ。
ずっしりと重い。本物だろうか。
美野梨はふとあることを思いついた。
繋いでいた手。今は離れてしまった手。すばるは、そんな自分の手をじっと見つめた。繋ぎっぱなしだったからだろうか。離れてしまうとなぜだか不安になる。とても妙な気分だ。
(神野さんは……なんにも思ってなさそうか)
そんなことを考えてから、はたと気づく。
(ん? なにか思ってほしかったのか? ボクは)
芽生え始めた気持ちに戸惑いながら、すばるは深呼吸した。新しい気持ちはともかく、今、部室に誰もいないのは助かった。急にすばると美野梨が手を繋いで現れたら、それこそミステリである。もしかしたら、神野さんをたぶらかしたなどと言われるかもしれない。
そんなことを考えているすばるの耳に届いたのは、ガチャリという音だった。そして、片手に訪れる、ずっしりと重い感覚。
「犯人はあなたね」
「え、犯人ってボクは何もしてな……て、これ外れないんだけど」
手錠はすばると美野梨の手にしっかりとはまってしまっていた。
まるで、霧の森の続きのようだ。
「カギは……部長が持ってたはずね」
美野梨が先立って動くと、手首に痛みが走った。
「いたた」
「いたっ、引っ張ると痛いわね、これ」
「引っ張っちゃダメだよ。あ、手繋いどこう。手錠が食い込むよりいい」
痛くないようにと、すばると美野梨は抵抗なく手を繋いでいた。
人気のない部室に、暗い夜。きっともう、校内に部長はいないだろう。
「はー。これから部長のところへ2人で行くしかなさそうだね」
こんな夜中に2人で手錠をしてのこのこ訪ねれば、大目玉を食らうに違いない。
霧の森から帰って、手を離して。部室からまた手を繋いで出て行く。
(ふしぎな符合だね)
手を繋いで歩きながら、すばるは思った。
放課後、
綾辻 綾花
は1年5組の教室へ向かった。1年5組は、友だちの
七夜 あおい
のクラスである。
「あおいちゃん、放課後はどこに寄っていきますか?」
「喫茶店みたいなところがいいわ……宿題が多いのよ」
「私も今日は宿題が多いから、一緒に頑張りましょう」
話していて、綾花はあおいと目が合った。誰かと話すときに目が合うのはよくあることで、不思議でもなんでもない。しかし、あおいと目が合った綾花は、なぜか自分の好きな人を思い出した。
普段はその人とは普通に話すことができる。しかし、目を見て微笑まれてしまうと、ドキドキしてしまうのだ。きっと、彼の笑顔に弱いのだろう。
彼のことを好きだということを話したのはあおいだけ。大切な親友だと思っているから、あおいにはなんでも話せるのだ。
あおいの笑顔を見て、照れてあかくなってしまった理由を、あおいにこそっと耳打ちする。
「好きな人を思い出してしまったんです」
「そうだったのね」
「私の顔、赤くなってないですか?」
「大丈夫よ、綾花ちゃん」
そうあおいと話している間にも、綾花の頭には好きな人の笑顔が浮かんでくる。更に赤くなってしまいそうだ。
自然と目で追ってしまったり、距離がすごく近いとドキドキしてしまったり。
物腰が柔らかく話しかけやすい、そして外見もカッコ良い。
若くてお兄さんみたいだから、いろいろと恋愛以外の相談をすることもある。
綾花が恋しているのは、そんな人だ。
あおいの優しいところも彼に似ている。だから、目が合って思い出したのかもしれないと思う。何度も重なって見えて、その度に綾花はドキドキした。
「あおいちゃん、このことは2人だけの秘密です」
「うん、秘密よ」
綾花とあおいは小指を絡めて、約束する。
「一緒に帰って、いろいろ相談したいなって思ってます。こういうこと相談できるの、あおいちゃんしかいないし」
綾花の言葉に、あおいは笑顔で頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月07日
参加申し込みの期限
2015年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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