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寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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【胸が板。胸板。】
冷やしちくわと炉端焼きの屋台。旧市街に軒先を連ねる鮮魚店『魚新』もまた、夏の浜辺で臨時店舗を営業中です。
「……っつうわけでよ。全くあの野郎ォ、手間かけさせやがって」
「ははは、それは大変だったね!」
夏の海に大回転の店先にあって、ちょいとおサボり……いやいや。違反行為などあってはならんと、見回りの最中にふらりと立ち寄ったのは、実行委員の一人、
如月 庚
です。接客中の看板息子、共にミステリ研に属する友人の
新井 すばる
を相手に、先ほどまでの大立ち回りを語って聞かせておりました。
コンテストの優勝賞品、その副賞が盗まれてしまうという、聞いてみればなかなかの大事件。トラブルテイカーとして実行委員の間でも頼りにされていた庚は、その犯人を追って、西へ東へ……紆余曲折の末に、何とか件の品を取り戻したのだそうです。
その一部始終、犯人との血湧き肉踊る攻防戦、生み出された数々のドラマについては、ここで書き綴るにはちょっと壮大すぎて、一大スペクタクル巨編となってしまいますので。残念ながら割愛、ということにさせていただきますけれど。
すばるの父親、店主の
新井 いたご
が、網で美味しそうな海の幸を焼く傍ら、
「お疲れさまだったね。はい、これはボクのおごり。うちの息子の友達だって? これからも仲良くしてやってよね」
ひょいと差し出した、ひんやり冷やしちくわを受け取ると、
「うす、いただきます」
庚は礼を言って、はむっ。あちこち走り回って火照った身体に、冷たいちくわの優しい食感が、染みました。
「おや?」
と、すばるが眺めるのは、遠目に見えるコンテスト会場。
「あれは、我らが生物部部長じゃないか!」
「へぇ……あいつも実行委員に捕まってたか」
舞台へ今まさに上がらんとしているのは、二人の顔見知りのようです。
どれ、戻りがてらに見物でもしてやるか、と立ち上がった庚。
「ねえ、如月くん?」
ふいに背中から呼び止めたのは、
神野 美野梨
。すばるのツテで、この『魚新』屋台でアルバイト中の彼女ですが、
「この子、迷子みたいなのだけど……連れて行ってあげてくれないかしら?」
「ぁあ、迷子ォ?」
美野梨が手を引いているのは、まだ小さな女の子。ぐすぐすと泣き濡れる子供の話を聞いてみれば、どうやら両親とはぐれてしまった様子。
「ったく、仕方ねぇな……オラ、こっちだ」
なんてぶっきらぼう、でも優しく手を握ってあげたりしつつ、きっちり引き受けてくれるのが、庚なのでした。
「如月っちー、ボクらはここを離れられないからさ。部長の応援、代わりによろしく頼むよー!」
すばるがその背に声をかければ、ひらひら。庚は手を振り、歩いていきました。
そして、そんな生物部部長こと
屋敷野 梢
は、目前に迫った出番に、嬉しさ半分、恥ずかしさ半分。
思わぬ指名に、最初は戸惑っておりましたが……それでも。
「こ、これでも伊達に、寝子高生物部の部長を務めているわけではありません……!」
徐々に高まる緊張に、しかしそれに臆することなく。やる気満タン!
「よーし、出るからには! ビーチ☆スター賞、狙っていきますよー!」
●エントリーNo.23
屋敷野 梢
「どんどん行っちゃうかんねー、続いてはエントリーナンバー23番のこの方!」
ステップを上がる梢には、ひとつ。思うところがあるのです。
(今年こそ! 胸の無い女性たち、その悲しみの連鎖を断ち切る時です!)
……切ない想いを、まさにその胸に抱いて。いざ、ステージへ!
「かーわーいーいーっ!
屋敷野 梢
さーん、モノクロアシメカラーのビキニ、ショートパンツがオッシャレー! 三つ編みのリボンに、足元もお揃いなのがポイント高いわよねっ。トロピカルなヘアコサージュ、腰のチェーンも上手く合わせてるなぁ、ナイスコーデ! あとあと、ブルーハワイのカキ氷がおいしそーっ、一口くれないかしらーっていうのは冗談よん、あっははー」
ハイテンションな解説をよそに、いざ壇上へ上がってみると、梢はどきどき。
(人波はジャガイモだと思えば緊張しないって、昔、誰かが言ってましたよね。あれはジャガイモ、あれはジャガイモ、あれは……あっ)
そんな時、ふいに目が合ったのが、庚。彼はこちらに気づくと、ひらりとそっけなく手を振ってくれました。
(如月君……よしっ。ここは、腹をくくって!)
友人の姿にも勇気付けられつつ、女は度胸! とばかりに。梢は、堂々と歩を進めます。
そう、ここで気後れしてしまっては、意味が無いのです。胸を張って、足を踏み出さなければ。悲しみを断ち切らなければいけないのです。胸を張って進まねば! 胸を!
「えー。こんにちは、寝子高1年生の
屋敷野 梢
です! よろしくお願いしますっ!」
ステージの中央で元気に挨拶し、さあパフォーマンスタイム!
何気に多才な梢は、特技も豊富だったりしまして。理科実験、生物部ならではの昆虫の知識とか、料理とかゲームの腕前とか……何を披露すべきか、迷ってしまうほどなのですけれど。
そんな中、梢が選んだ、この夏の海にバッチリのパフォーマンスとは……これ!
「……決して交わることのない空と海、若い男と女は何処へ往くのか……」
ハルさんの、妙にしんみりとトーンを落としての前口上に乗りまして。しゃなり、しゃなりと進み出た梢は、既に準備万端。
纏う空気は、艶めいて。
「それでは歌っていただきましょう……猫柳 佳子で、『狗尾岬(えのころみさき)』!」
じゃん、じゃじゃじゃん。じゃかじゃかじゃん、べべんべべべん。
演歌です。ド演歌です! それもかつての昔、知る人ぞ知る、寝子島はエノコロ岬を舞台とした、名曲中の名曲です!
ついでに実行委員の方にお願いして、ステージへはらはら、はらり。儚く舞い散る、花吹雪。
これには、世代ばっちりドストライクなリッカルド町長、白沢先生あたり、大喜び! 立ち上がってのスタンディングオベーション!
悲しくも力強い、大和撫子の美しき心!
(審査員に、会場の人たちに、届け!)
こぶしをきかせ、情感たっぷり。最後はしっとり、伏せた瞳をうるませて。
見事に歌い上げた『狗尾岬』、知ってる人も知らない人からも、拍手喝采! でありました。
『夏らしくアツい主張』。そう、梢が主張したいことはまさしく、夏ならではの想い。
だって、何もかも脱ぎ捨て水着に着替えれば、どうやったって、分かってしまいますから。繕いようがありませんから……!
「大切なのは、むね……スタイルじゃない! ココロなんですっ!!」
どうか、同じ悩みを抱える女性たち、そのひとひらの希望となりますように。
梢の願いは、きっと、多くの女性たちの共感を生んだことでしょう。
……負けないで、梢ちゃん!!
「……むッ!」
とある海の家。その店先に、ピシリと走る緊張の波。喧騒の中にありながら、そこだけはまるで、時が止まったかのよう。
漂う張り詰めた空気。壮年の店主の額を伝う、冷たい汗。
重苦しい沈黙を経て……やがて。
「うむ、これは美味い。わざわざ足を運んだ甲斐があるというものだ」
伊織 源一
はそう言うと、半ば固まっていた店主へ、うむっとひとつうなずきました。店主のおじさん、ほっと一安心。
身長2メートルを越す巨漢の武術家、源一が本日、こんなにもきゃぴきゃぴと賑わう夏のビーチへとやってきましたのは、目の前のコレを味わうため。
いわく、甘味を好む人間ならば、一度は食すべし。その極上の味わいはさながら猫に木天蓼のごとし、一度食べたらもー病み付き、とかなんとか。そう、彼のお目当ては、寝子ヶ浜海岸の夏を彩る名物の一つ、でんとそびえる『マタタビロイヤルパフェ』。
彼、こう見えて、無類の甘い物好きなのでした。
一般のお客様にとってはかなりの物量を誇るロイヤルパフェですが、源一の巨体にしてみれば、それもちょうど良いジャストサイズ。彼はそれを、存分に堪能するのです。
(寝子ヶ浜海岸か……こんな時期に来るのは、数年振りになるか)
源一が主に海へと訪れるのは、冬。それもレジャーですとか、休日を楽しむためとかそんな理由ではなくて、あくまで修行の一環として、なのです。夏の海がこんなにも賑わっているものだとは、知りませんでした。
聞くところによれば、これほどに人が集まっているのは、何か……大会のようなものが行われているかららしいのですが。
(海の猛者共、その頂点を極めし者を決する大会……砂浜を舞台とするからには、レスリングのような組み技系の大会か)
……何だか彼、ちょっと違ったモノを想像しているようです。マタタビパフェを味わった後には、食後の腹ごなしのため、ひとつ自分も参加してみたいものだ、てな感じなのです。
だから、そんなところへやってきた実行委員の、源一への出場の要請は、願っても無いことでした。
「……うむ。構わん……出よう」
ばきぼきばき。指の骨を派手に鳴らしつつ立ち上がった源一、ぬうっと見上げるその巨体に。実行委員は、えらい人に声かけちまったんじゃ……なんて、思ったとか思わなかったとか。
●エントリーNo.24
伊織 源一
「さあさあ次の方! 遠慮しないで、ずばっとステージへ!」
「……? ここが試合会場なのか……?」
何やら想像とはちょっと違う会場の様子に、奇妙な段取り。源一はいささか首を捻りつつも、のしのしと登壇します。
「うわお、すっごーい!! 格闘技を嗜むという
伊織 源一
さんのー、この逞しい二の腕! 分厚い胸板っ♪ いやーんお姉さんも、あの腕で抱きしめられたいわっ! シンプルな水着はあくまで引き立て役、真の武器は、己の肉体ひとつ! ってゆーカンジかしら?」
「む……」
出迎えたのが屈強な対戦相手ではなく、何だかテンションの高いお姉さんだったもので、源一の戸惑いは増すばかり。
周囲を囲む観客たちの熱狂ぶりを見るに、さほど場違いなところへ出てしまったというわけでも無さそうなのですが……。
「良く分からんが……あそこまで歩けばいいのか?」
促され、源一はステージの中央へ。
行けと言われたのでやってきたまでなのですが、壇の中心へとたどりつけば、観客たちは、わーっ! すごい勢いで彼を歓迎してくれるのです。
面食らう内に、あまーいパフェの口直しにとくわえたソーダ味のアイスが、ゆるゆると溶けていきます。
「パフォーマンス……? 何か、技を見せればいいのか? 試合前の演舞というところか……よし」
やっとそれらしくなってきた、と、にわかに張り切る源一が取り出したのは、数本の竹串。先ほど、屋台で焼き鳥を買って食べた名残です。
それを、適当な的へ投げて見せれば……と思った、その時。
「その役、俺が引き受けたぜ」
声の主は、再びの登場、実行委員の
如月 庚
!
先ほど浜辺で、ごごごごごっと場にそぐわない気合をあたりへと発散する源一の姿を見つけ、万一の事態収拾のためにと、舞台袖で見張っていたのでした。
「ま、もののついでってやつだ。あんたのパフォーマンスには、俺が付き合ってやるぜ」
「……ほう」
相対する庚が携えているのは、ダーツの的。控え室には、出場者の希望に答えるため様々な小道具が置いてあり、その中から拝借してきたものです。
現れたのが、クールな眼差し、拳法も嗜む庚だったためでしょうか。
「遠慮はいらねぇ……思い切り来な」
「……そのようだな。では……参る!」
すう、と源一は目を細めると、迷い無く竹串を構えます。
会場に張り詰めるのは、静かな、ともすれば弾けてしまいそうな、痛いほどの緊張感。
ただならぬ空気に息を呑む観客たちの前で……それはまさに、一瞬の出来事でした。
源一の手から放たれた竹串は、棒手裏剣さながらに、庚の両目、それに首元へ一直線……!
かかんっ、かんっ! しかし、連続する乾いた音の後。竹串は庚の身体を貫くことは無く、代わりに彼は、竹串の突き立ったダーツの的を、観客席へと向けて掲げて見せました。
源一の、寸分違わぬ狙い! それを全て防ぎきって見せた、庚の手並み!
しばし、呆気に取られた後に。人々からは、惜しみない驚嘆の歓声と拍手が、二人へと寄せられました。
「見事な腕だ……感謝する」
「あんたもな。ところで……なぁ、あんた。言いにくいことなんだが……」
と。ぽりぽりと頭をかく庚から伝えられたのは、衝撃の事実。
「……何、水着コンテスト!?」
かくして。『アツい主張』を叫ぶ段階になった時には、源一の大きな身体はちょっぴり、しゅん。小さく縮こまっているようにも見えました。
そしてそんな彼へ追い討ちをかけるように、ステージのまん前には、見知った顔が。
「市子……さん?」
「ま、今日のコトは、爺サマにゃーナイショにしといてやんよ。庵流の真髄、見せてもらったぜ」
獅子島 市子
の応援コメントに、源一は彼の受け継ぐ『庵流』、その先代家元たる祖父の顔を思い出し、少々バツの悪い思いをしたりもつつ……とはいえまぁ、いつものブアイソながら、市子の言葉は、それでもありがたいのは確かです。
この場に至ってはもう、開き直って、こう叫ぶことにします。
「……骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷、怪我をしたら伊織鍼灸接骨院へ!! 平日、土曜の午後は、基本的に営業しておりますので!! アルバイトも、募集中だッ!!!!」
もはやヤケクソ、祖父の経営する鍼灸院を割れんばかりの声で宣伝してから、源一はステージを降りました。
思わず、ため息をひとつ漏らしながら。
「……一体、何をしているんだ、俺は……」
「リッカルド町長、サンマさーん! またまた対照的なお二人でしたけれど、いかがでしたー?」
「
屋敷野 梢
さんは、水着も可愛らしく、お見事なコーディネートでしたが……何と言っても、『狗尾岬』! 実に、胸に染み渡りました。まだ私が少年の時分の名曲に、懐かしい思い出がまざまざと蘇ります。私はとある女性と、あの岬で……」
「いいねえ、アツいねえ!
伊織 源一
、ああいう逸材を待ってたんだよ、俺は! 寡黙さの内に秘めた、燃え上がるような闘志ッ。いやぁ、シビれるぜ。夏のビーチにゃ、ああいう熱い漢が必要だよな!」
「歌とか格闘技とか、得意ワザは人それぞれよね、でも何だっていいの! ホントにビーチをアツく燃え上がらせるのは、あなたのハート! ココロなんだからね!」
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月16日
参加申し込みの期限
2014年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月23日 11時00分
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