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サマー! 部活動のお時間です! ~運動部編~
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剣道部3 <総当たり戦1>
「これより総当たり戦を始める!」
矢萩 咲
の合図によって、剣道部全員による総当たり戦はスタート。何組かが試合を行い、残りが審判をする段取りで進められる。
部長
矢萩 咲
と副部長
伊勢 エリカ
との戦いは見物だろう。
(先輩も3年だ、これから部にもあまり来れなくなるだろう)
始まりの合図を聞きながらエリカは思う。
(決着をつけるならここか)
周りからは早くもかけ声とともに竹刀を打ち合う音。しかし咲とエリカは一定の間合いを保ったまま動かない。
(……ふふん、俄然やる気がわいてくるものだな)
触れ合う剣先。お互い他愛ない会話でもしていたかのように、同時に微笑んだ。
(伊勢さん……その野心家めいた向上心……非常に好ましく思うぞ!)
咲から狙いにいく、小手。いなすエリカ。つばぜり合いになり、相手の表情が面越しによく見える。
「安心して部長を退いてもらえるよう、全力で打ちのめします」
「咲も全力で相手をしよう!」
咲はエリカを高く評価している。その揺るぎないプライドは他者を引っ張り上げるには十分の裏付けがあり、一方で見せる仲間への優しさは人を導くには不可欠な要素だ。
(力と優しさを誰よりも持っている伊勢さん……しかし試合の上では冷徹さが何よりも大切よ)
寸分も狙いがずれない正確さと殺気すら感じさせる気迫。この2つを試合で出せないと、いくら技術や経験が勝っていても百戦錬磨とはいかない。
(伊勢さんにはこの殺気が出せる?)
強靭な面がエリカの脳天へ。
(外れたか、さすがね)
直前で危機を察知し回避したエリカ。心中では震えを覚えていた。
(避けるだけしかできなかった)
打たれた肩がひりひりと痺れる。これが引くまではこちらから下手に動くことはできなかった。
(正確な一打を打てねば、こちらが死ぬ……!)
(待つほど咲は甘くないわ)
ノンストップで咲の当たりは続く。今度は突き。退くエリカへ立て続けに小手面を入れ、またつばぜり合い。そして両者引き技。どちらも一本にはならない。
戦いは長引けば長引くほど両者にとって苦しいものになる。しかし苦しいと感じたらその時点で負けだ。精神的なタフさは、どちらも一歩も譲らない。数刻のにらみ合い。
(やはり部長は強い、あらゆる面で)
まだまだ劣っている部分が多いことを自覚しているエリカ。
(しかしどこか付け入る隙はあるはず。それは)
スピード。女性にしては体格のある咲。胸もそこそこにあるため、どうしても初動に鈍さが出てしまっている。瞬発力が足りない。今も戦っていて感じていたことだった。
(対して私は身長が低く身軽だ。胸も……部長に比べれば貧しいから、初期動作に関しては私のほうが上)
出端の加速力で勝つ。エリカの作戦は決まった。
(来る!)
そう思った瞬間には動いていた。
「てやーっ!」
「はっ!」
2人の威勢のいい声が竹刀の先でぶつかり合う。
(決まった!)
咲が面を狙ってきたところの、エリカの出小手。打ってくる面の矛先をかわしながら、その勢いのまま咲の小手を叩いた。
……が、一本にはならず。
(なんだと)
審判に異議を抱いた瞬間を狩られた。咲の小手が鮮やかに決まる。これは間違いなく一本。
「くっ……」
「見事な出小手だったわ伊勢さん」
「入ったと思ったのだが」
「咲も一瞬そう感じたけど、微妙にずれていたようね。入りが甘かったわ」
自分では綺麗に決まったと感じたエリカ。反論したい気持ちになる、が。
「問題はその後ね。決まったと思って油断した。あれではいけないわ。もし決まっていなかったときのために、すぐ体勢を立て直さないと」
痛いところを突かれる。これまでの張りつめた緊張から、ふっと糸が切れるように集中力を緩めてしまった。一瞬の心の揺れが、咲にとっては好機だったのだ。
「でも、十分な内容だったわ。これからも我が剣道部を引っ張っていってちょうだい」
「矢萩部長……」
「伊勢さんになら安心して部を任せられるわ。これから私はあまり来れなくなるかもだけど、剣道部をよろしくね」
「はい! ありがとうございました!」
部長の座をエリカに託し、2人の試合は終わった。
(今度の相手は内藤先輩……!)
風鳥院 鷲羽
と
内藤 武諭
が向き合う。
「よ、よろしくお願いします!」
「うむ」
あまり緊張感のない始まり方。部内の中ではわりと交流の深い間柄の2人、お互いの癖もよく知っている。
(内藤先輩はどっしり寛大に待ち構えるタイプ。だからフェイントは通用しません)
鷲羽の得意とする、縦横自在に動いて翻弄する策は有効ではない。
(真正面から行く! これしかありませんが)
当たり負けしたらみるみる気持ちを削られてしまう。長期戦には持ち込みたくない。
武諭にとっても鷲羽はあまりやり合いたくない相手だった。
(贔屓目じゃなく風鳥院は、1年の中でも実力は上)
鷲羽は他にはない素質を持っている。武諭はそう分析している。
(吸収力がいい。一度やってみてダメだったら改良バージョンを叩き込んでくる。俺たちから学んだ技術を活かし、剣道以外の要素も取り入れて攻めてくる。だから次が読めない)
これまでの練習でも、鷲羽の動きに惑わされ隙を突かれたことが何度かあった。
(払いをかわされると終わる。持ち前のスピードですかさず空いたところを攻められるからな。とにかくどっしり構え続けて……正確に払って打つ。短期決戦が望ましい)
じわりと距離を寄せたところで、鷲羽のほうから動いた。
(ほゥ)
突きだ。すかさず得意の払いで矛先を逸らし、こちらの反撃へ出る。が、出ようと思ったときには鷲羽は後ろへ飛び跳ねていた。
(獲りにきた感じの突きではないと思えば……最初から下がるつもりだったのか)
距離を取り呼吸を整える。
(やはり先輩は払いを回避してからの攻めを警戒していますね)
これまでの勝ちパターンをイメージしながら試合を作る鷲羽。まだ行けるタイミングではないと判断し、突きを差し出すことで間合いを取った。
(先輩の払いは強烈、なかなかフェイントを決めることも難しいです。ここは柔軟に、新しい策で……)
すっと自然な動きで、上段の構えを取る。
(ほー。その体格で上段か)
若干154センチの鷲羽と181センチの武諭。上段の構えをしても、2人の竹刀の高さはさほど差がない。
(上段は威圧感があるけど、風鳥院の場合は違うな。何が狙いなのか見えないから怖い)
と思っているうちに振り下ろし面。間合いを取ってかわす武諭。
(いい太刀筋だ)
大きな動きになりがちな上段だが、持ち前の体格もあってコンパクトにまとめる鷲羽。立て続けで胴や小手も狙いスピード重視で攻め入る。
(く、俺のほうが押されている)
流れを変えるために競り寄るが、退かれてしまう。
(あくまで当たり戦には持ち込みたくないわけか)
距離を取ってからまた上段。今度は鷲羽が待ちの戦法を取る。今の動きで息が荒れていた。
(ほう、こっちから来い、と。行かないわけにはいかないな)
それが武士道というものだ。武諭は竹刀の絞りを強める。
(一発で決める)
「は!」
高低差、地の利を活かした武諭の面。が、鷲羽の動きも速い。
「たやー!」
(うォ!?)
武諭が面を振り下ろしたと同時に、鷲羽も振り込んで胴打ち。ほぼ時間差なく入っている。
「どっちだ!?」
審判の判定は、鷲羽の一本!
「や、やりました……」
ヘトヘトになりながらも礼の位置に戻り、蹲踞。
「背の高い俺のほうに利があると思ったが、かえってそれが仇になったな。高低差ある分、面に届くまで時間がかかってしまった」
「はい。そのほんの数秒の差で、先に打ち込むことができました」
「次は負けんぞ」
「わ、私だって!」
感情が昂り、若干当主モードが出てしまう。
「ありがとうな」
「ありがとうございました! (うーしんどい……)」
新井 すばる
と
メルヒオール・ハルトマン
の試合も白熱している。
(ハルトマン先輩はいかにもまずい)
すばるは観察することを武器にしている。試合を通して相手の癖や、そこから導きだされる弱点を見出すこと。これでいかに格上の相手であっても粘り勝ちすることが多々ある。部員が相手であれば、普段の練習でデータはたくさん集められているから、余計に対策はしやすい。しかしメルヒオールの場合は違った。
(早過ぎて全く追いつかない。これではボクの観察眼も無意味だ)
なんとか一本を取られないよう防御に専念する。メルヒオールは全く付け入る隙を与えない。手加減というものを知らなかった。
(新井君は分析力に優れている。相手の特徴や短所に合わせて戦法を変えてくるタイプだ)
しかし、たとえこちらの手の内が見えてしまっても、対策する余裕を持たせないほどに打ち込まれては、すばるもなす術はない。
(あとは動作の起こり頭、緊張の緩んだところ、技の尽きたところ、退いたときなど、隙を見つけて打てば一本は取れる。時間の問題だろう。ボクは一切手を抜かないよ。ここでつまずくわけにはいかないからね)
(足の動き、筋肉の動き、視線の移ろい、どれも無駄がない。やはりまずい、ハルトマン先輩は)
今回の合宿の目的であった迅速な観察眼は、掛り稽古のおかげもあってだいぶ身に染みてきている。しかし観察できても、この早さでは手の施しようがない。焦るところだが、すばるは落ち着いていた。
(引いてばかりじゃどうしもようもない。押さねば)
「はっ!」
すばるの面。立ち上がりからのスピードはすばるも負けていない。
「たっ!」
メルヒオールも果敢に対抗。振り下ろしてきた面をすりあげ、軌道を逸らし、斜めから切り込む所作の胴を打つ。
(ぐ、もらってしまったか)
しかし審判に一本はない。一旦後退するすばる。
(ふー一つのミスも許されないな)
と一息入れようと思ったところで、メルヒオールがまた動き出す。
(ぐ、容赦ない!)
メルヒオールは、戦う相手が自分より背丈が高い場合、小手を多用する。すばるはこれに賭けた。相手のスピードについていくためには選択肢を狭めるしかない。次の攻撃を読む、というよりはギャンブル。小手が来ることを予想した。
(これはいける! 南雲先輩からもらったイラストのイメージで!)
最小限の動作での、小手抜き面。イラスト解説通りに動けたつもりだったが、少し迷いがあった。
(いきなり実践は甘かったか)
メルヒオールは隙を与えない。すぐさま体勢を整え、面。
「一本!」
負けたすばるもこれは仕方がない。悔しさよりも清々しさが勝った。
「全力を出し切れました。ありがとうございます」
「最後の抜き技、磨けば光るよ」
去り際にメルヒオール。すばるはもう一度頭を下げ、次の試合へと移っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月17日
参加申し込みの期限
2014年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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