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パンツ、家出をする
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その頃、ミッシェルはルンルン気分で林の中を駆け回っていた。
ぐるりと辺りを見回せば、いるわいるわ、彼女? 好みのメンズパンツがわんさかと。
「こんなにたくさん……よ・り・ど・り・み・ど・り♪ アタシを待っててくれたのね~ん」
幸せそうにパンツのまっただ中でくるくると回った。
そして、野獣の目付きに。
用意したロープをひゅんひゅんと回し、投げ縄の要領で次から次にパンツを捕まえていく。
無論、女ものはガン無視で男ものばっかり……!
「な、なにをする!」
獲れたての魚のようにぴちぴちと跳ねるパンツは、縦縞のトランクス。ええと、刀のパンツだ。
「あら~ん。くんかくんか……匂うわ~ん。イケメンの匂いが~」
「その者を放せ!」
怒りに燃える白ブリーフ28の一枚が飛び掛かった。
しかし、ミッシェルはあっさり掴み取ると、くんかくんかと匂い始めた。
「や、やめろ! 気色悪い!」
「こっちもイケメンだわ~ん。げっちゅげっちゅ~」
「気安く触るな! 貴様に履かれるぐらいなら自害する!!」
「もう、怒らないの。パンティは大切なパートナーですわん。下が嫌なら上で使用しますわん!」
「は? ま、待て待て! アーーーーッ!!」
白ブリーフにぐりぐりと顔を押しつけ、彼女? は「フォォォォォォォっ!!」と歓喜の雄叫びを上げた。
「ハァーふんすふんす! た、高まりますわん!!」
カッと見開いたその目は爛々と輝いていた。
その時であった。何かから逃げるようにして、茂みの中からふたつの影が飛び出してきたのは。
「く、くそ! どーしてこうなった! 厄介な女連れてきやがって、こら!」
「お、俺だって好きで連れてきたんじゃないわ!」
利平と下心である。
文句を言い合う彼らは、ふと目の前に立つミッシェルを見つけ、瞬間冷凍されたように凍り付いた。
「な、なんだコイツは……。山の妖怪か?」
「この人、すっごい見てくるんだけど……」
「ウホッ! イイ男♪」
覚醒したミッシェルはロープをひゅんひゅん回して、2人を追いかけてきた。
2人の動物的直感が教えていた、捕まったらヤバイと……!
「うぉわっ! 走れ、横嶋!」
「ま、待って! まだ玉が本調子じゃないんだ!」
「俺の赤のボクサーパンツ……どこに行った?」
千秋はふぅと息を漏らし、空を見上げた。
「今度は東のほうを探して……ん?」
ドドドド……と後ろから接近する足音に振り向くと、そこには必死で走る利平と下心。
それから山の怪……じゃなくてミッシェルの姿があった。
「な、なんだぁ!?」
状況を把握するより前に、千秋もダッシュで駆け出した。
考えてたら死ぬ、千秋の動物的直感はそう訴えていた。実に優秀なシックスセンスである。
「お前ら、人を巻き込むな! なんだアレ!? 何かの祟りか!?」
2人の間に納まるようにして千秋は走る。
「俺に聞くな! くっそー、にぎりっぺで撒けねーかな!?」
「そんなことより、玉が……!」
「ええい! 来るな! おまえには愛想が尽きた!」
「ま、待ってよ!」
圭花はようやく自分のパンツに追いついた。
完全にスネてしまったパンツは、枝の上でぷいっと横を向いた。
「おまえは我が恥ずかしいのだろう!」
「ち、違うわ。あれはその……」
そう言いかけたその時、ミッシェルに追われる3人が飛び込んできた。
「……なっ!?」
彼らはごちゃごちゃ悲鳴を上げながら、ぐるぐると圭花のまわりを逃げ回っている。
圭花は舌打ちして、また言葉を詰まらせた。
「ふん! やはり我のことなど恥だと思っているのだな!」
「……ああ、もう!」
圭花は叫んだ。
「恥なんかじゃないわ! あなたはね、私のお気に入りなの。そうよ、紛れもなく私のもの!」
「!?」
「だいたい私はまわりに溶け込むために身に着けるものを選ぶような人間じゃない」
かぶりを振って、パンツを見つめる。
「さっきまではどうかしてたわ。まわりにどう思われようと、私はあなたが好き。……さあ、ご主人様のとこへ戻ってきなさい」
そう、一息に言い切った。
気が付けば、あのやかましい3人と怪人はどこかへ行ってしまっていた。
パンツはちらりと彼女を見た。
「……信じていいのだな?」
「信じなさい。あなたに私が。私にはあなたが必要なのよ」
ひらりと舞い、パンツはすっと彼女の掌に収まった。
「我もほとほと甘いな。もう一度、おまえを守ってやろう。今の言葉ゆめゆめ忘れるでないぞ」
「誰に似たんだか。素直じゃないわね……」
そう言いながら、圭花は愛おしげにパンツを見つめた。
――うう、なんでこんな目に……。
璃亜のスカートの下には、カラフルな花柄のパンツが描かれていた。
あの時、やめて、と一言言えていれば……。
けれど、そんなことを言う意志の強さは持ち合わせていなかった。
――あの人たちも親切でしてくれたのですものね。
そう自分に言い聞かせて、恥ずかしい思い出をどうにかしようとしていた。
「相変わらず辛気くさい顔をしているな、璃亜」
「!? あ……!?」
茂みの中から出てきた、水色の縞模様のパンツに、彼女は目を丸くした。紛うことなき、彼女が探していたパンツだ。
「お願い戻ってきて、私には貴方が必要なんです!」
「やめてくれ。我はもう戻らん。おまえとの貧しい日々はもう送りたくない」
「そ、それは……すみません。貧乏で」
璃亜は俯いた。
「生活費の節約で安い洗剤で洗ったり、忙しいからって夜遅くまで干しっぱなしにしたり、畳まずにタンスに押し込んだことは謝ります。でも、これからはいい洗剤で洗いますし、忙しくても横着せずに綺麗に畳んで仕舞いますから戻ってきてください!」
「ふん。そんなことをしたら、まずますおまえの暮らしが貧しくなるぞ」
「だ、大丈夫です。貧乏には慣れていますから……」
「ふむ……」
パンツは璃亜のまわりをぐるぐるまわり、考えているようだった。
「……なんだそれは?」
ふと、彼女が妙なパンツを履いているのに気付き、素っ頓狂な声を上げた。
「あっ。こ、これはその……」
「おまえ、とうとう絵で服を描くようになったのか……。なんと惨めな……」
――パンツにまで同情される私って……。
ますます落ち込みそうである。
「……戻ろう」
「え?」
「おまえが代用品を購入できないほど、困窮しているとは知らなんだ。こんなものを見せられては、我も辛い」
「じゃあ、また……?」
「ああ。おまえが人並みに生きられるようになるまで面倒を見てやろう」
パンツはするすると彼女の脚に絡み付くと、きゅぽんっとあるべきところに収まった。
「ありがとうございます……」
「ふん。いいパンツに恵まれたな」
「ああっ! こんなところにおった!」
目の前をひらひらと飛ぶ、紫のパンツを指差し、マリベルは叫んだ。
パンツは彼女を一瞥し、ふぅとため息を吐いた。
「騒々しい小娘だ。別れは告げたはずだ。今更、話すことなど何もない」
「そっちになくてもこっちにはあるんや。どうして家出したんや」
「自分の胸に訊いてみればよかろう」
「自分の胸って……」
視線を彷徨わせた彼女は、はっと何かを思い出した。
「ま、まさか。あれか? この間、綿素材で小さなリボンついてるパンツを目にしてちょっと立ち止まったことか?」
「よく覚えているではないか。貴様は我のような派手なものではなく、他の女学生が履いているような地味なものが気になっているようだからな」
「そ、それは……」
「長らく連れ添ったのに、この仕打ちだ。所詮、我など使い捨ての道具にしか見ておらんということだ」
「目移りしたのは事実や。けどやっぱウチのパンツはあんたやないとダメや。せ、セクシーとかエロスとかはちょっと恥ずかしいけど……」
「ふん」
「なっ!」
そっけない態度のパンツに、マリベルの頭がカチンと鳴った。
「よくそんな態度がとれるなあんた!」
「は、はぁ? 何故、おまえが怒るのだ!」
「あんたこそ酷い奴や!」
「なんだと?」
「このままあんたが家出してみ! ウチはノーパンに黒ニーソや! 別の意味でエロくなるで! パンツなしでのエロやなくなっちゃうんやで!」
「そ、それがどうした! 我には関係ない!」
「あんたはウチを変態にしようとしとるんや! あんまりや!」
「そんなことは一言も言っていないっ!」
ぎゃんぎゃんわめくマリベルに、パンツはすっかり怒る気がなくなってしまった。
「ああ、もういい。黙れ」
「!?」
「まったく。レベルが低過ぎて、バカバカしくなってきた。セクシーと変態の区別もつかんバカ娘め」
「な、なんやとぉ」
「おまえには我がみっちりセクシーがなんたるかを教えてやる」
マリベルは目をぱちくりさせた。
「……え? ちゅうことは戻ってきてくれるんか?」
「そういうことだ」
そう言うと、パンツはマリベルのスカートの中に潜り込んだ。
「あはは……。やっぱりあんたはしっくりくるなぁ」
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担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月29日
参加申し込みの期限
2014年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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