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かぐや姫救出作戦
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【なぜならそこに穴があるから】
「よく来たな。ゆっくりしていくといい」
猫鳴館の大部屋に、休憩のために戻ってきた
恵御納 夏朝
を、
邪衣 士
はあたたかく出迎えた。
「うん、少し疲れちゃったの。休もうと思って」
「何か飲むか?」
士がクーラーボックスのフタを開ける。
「ありがとう」
飲み物を受け取ったものの、夏朝は別のことに気を取られていた。
「あの……、ここ、フタが開いてるけど」
立ち入り禁止と言われた床の穴が、士の手により、開けられている。
「誰も来なくて暇だったからな。入ってみようかと思ったんだが、……一緒に来るか?」
「えっ、ええと、どうしよう」
気にはなるが、夏朝には人見知りの気がある。ためらう彼女の耳に、穴の底からかすかな猫の鳴き声が届いた。
「……行こうかな」
「少し待ってろ。用意をしてくる」
立ち上がった士は、なぜか押し入れの向こうに姿を消した。押し入れの中に、彼の部屋へと通じる通路があるのだ。
すぐに戻ってきた彼の手には、長いロープが握られている。
手際よくロープの端を柱にくくりつけると、士はもう一方の端を自分の腰に結んだ。
「命綱だ。地下で迷子になると、しゃれにならないからな」
どこから出したのか、ヘルメットをひとつ夏朝にかぶせ、懐中電灯を手に持つと、二人はロープを伝って穴の底へと降りていった――。
穴に降りてすぐ、夏朝は鳴き声の正体と出会った。
懐中電灯に照らされたのは、ネズミをくわえた大柄の猫だ。
「わあ、野性味溢れる猫さん……」
どうやらここでは、猫は食事に困らないらしい。地下の暗がりに、さっと姿を消してしまった。
しかし、士と二人の道中は、意外と気苦労の多いものだ。
なぜか突然現れたモグラやネズミに襲われるし、士は目を離すと、すぐにあらぬ方向に突き進んでしまうため、ロープから手が放せない。
「なんだかよけいに疲れたかも……」
「意外としっかり手を加えて補修がしてあるな。ふむ。次はこっちに行ってみるか」
「そっちは今来た道だよ!」
「そうか? ではこっちに……」
「よく見て、そこは行き止まりだよ」
「む?」
そんなこんなで、歩いた果てに、天井から漏れる明かりを発見したときには、ほっとした。
近づくと、地面にワラが山となって敷いてある。
「出口か?」
士が率先してワラに昇り、天井の穴から顔を出した。
「うわ、生首!? 悪霊退散!」
「わっ……!」
ぱしっと硬い音がして、士の頭があったところに、竹の棒が振り下ろされた。
打とうとしたのは、
逆巻 天野
。ここは、猫鳴館の玄関だった。
「物騒だな、なにするんだ!」
「床から急に頭が生えてきたら、そりゃあ驚くよ。君のほうこそ何してるんだい、……モグラたたきごっこ?」
「いや、探検隊だ。その棒は?」
「うん、サンプルに竹を一本もらっておこうと思って。部屋に運ぶところ」
「なるほど。しかしここは、玄関か。こんなところに穴なんて開いていたか?」
士の後ろで、夏朝がさきほど床板をぶち抜いた人がいたことを伝えた。
「この寮、劣化が激しいからな。……それにしても、この抜け穴があれば玄関への移動手段も万全か?」
「うんそれ、死亡フラグだよね。やめておいたほうがいいよ」
天野が言えば、夏朝もうなずいた。
「廊下を通ったほうが早いと思う、間違いなく」
【二度目の救出】
「少し疲れてきたわね」
竹を切り、救助を行っていた
藤堂 月乃
は、気分転換にと、飴玉をひとつ口に入れた。
そうすることにより、彼女のろっこん、『一粒入魂!』が発動し、身体能力が向上する。
「もうひとがんばりしましょうか」
同じ調子でオノを振るうと、スパンとあっさり倒れてしまう。
「いけない。気をつけなくちゃ」
間違って、中の生き物を傷つけてしまったらたいへんだ。
月乃は慎重に、光を避けて切っていった。
やがて、切り倒した竹から、一人の少女が転がり出て来た。
雨寺 凛
だ。これで二度目の救出である。
「うわあぁぁぁん、やっと出られたよぉー!」
半泣きの凜に、月乃は優しく声をかけた。
「かわいそうに、怖かったね。もう大丈夫よ」
「うんうん、ほんとにありがとう!」
見ると、凜の額に赤い打ち身の跡がある。
「あ、たいへん。おでこ痛そうね。寮に戻って冷やしましょう?」
「そうなの、調子に乗って、ガンガンぶつけすぎちゃった」
寮まで月乃が付き添ってくれると聞き、凜はようやくほっとして、笑顔をみせた。
「手をつないでいこうか」
凜をなだめようとして月乃が手を差し出した。
握る手のあまりの力強さに、凜は、うひょっと悲鳴をあげた。
【竹、あらぶる】
人気のとぼしい竹林の奥で、
緋王 輝夜
はひとりごちた。
「しっかしロマンってもんがわかってないよな。かぐや姫っぽく竹から救助されるなら、やっぱり裸でないと。……おっと」
手にしたオノの重みにふらついたひょうしに、輝夜は薬瓶を落っことした。
「うわ、もったいねー。あたしの特製ハッスルドリンクなのに、みすみす竹にくれちまったぜ」
割れた小瓶の中身が、竹の根元にかかる。
通常の栄養ドリンクならば問題ないはずなのだが、このとき輝夜のろっこん、『奇跡の薬』が発動した。
「およ。……なんだどした?」
竹の地下茎というのは、思いの外たくましいものだ。地面から、触手のようにうねうねと伸びてきたのは、竹の根だった。
「うっはー、気色悪!」
異常事態に瞳を輝かせる輝夜だったが、その余裕はあっという間にふっとんだ。
「あれ? おま、ちょ……!」
幾本ものうねる根っこが、輝夜から白衣を剥ぎ取る。輝夜がオノを落っことすと、白衣のみならず、衣服を次々剥いでいった。
「はいー!? ちょっと、なにしてくれちゃってんだよ、おいってば!」
輝夜のろっこんの影響で、どうやら竹は、ますます忠実に物語に沿おうと、意欲に燃えているらしい。
「くっ……、このままじゃ竹の思うつぼ。退治してやる、そこになおれ!」
下着の上にキャミソール一枚という薄着になった輝夜は、オノを拾って振り上げた。
「重いぜちくしょー、真っ二つ-! ……って、わあぁ」
盛大に空振りをした輝夜の手からオノはすっ飛び、たたらを踏んで彼女は近くの別の竹へとダイブしていった。
「うわ、すごいもの見ちゃったな。やるなあ、化学部」
寮から戻ってきたばかりの
逆巻 天野
は、木陰にひそんで様子を見ていた。
なぜか手には松明を持っている。普通の竹と比較しての燃焼実験を行おうと考えて、持ってきたのだ。
「本当にビンビンのドッカンドッカンになるとはね、感服したよ」
そんな天野の視界に、
神木 煉
の姿が垣間見えた。
輝夜を飲み込んで光っている竹を挟んだ向こう側にいる。
「うーん、人が来ちゃったか。少し様子をみようかな。根がどこまで動くか興味があるし」
天野は松明を後ろ手に持ち替え、隠した。
煉は剣術に長けている。刀の方が扱いやすいとはいえ、オノに触ったことがないわけではなく、順調にばっさばっさと竹を切って歩いていた。
「……今の声、同じクラスの緋王か。あいつ運動音痴だろ、世話がやけるな」
発光する竹はすぐに見つかった。その後ろでうごめく根があることには気づかず、煉は慣れた手つきで竹を切った。
「出た-! だがしかし、煉!」
「やはりお前か。もう少し気をつけて――って、うわっ」
注意を促そうとして、異常に気づく。輝夜は半裸だ。
「見るな馬鹿! そして脱げ! 脱いでさっさと服を貸せ!」
「お前、何て格好を……、いやまて、近づくな」
「いいから早く服を貸せって!」
もつれる二人の足元に、くだんの根っこが迫っていた。
「うぎゃ、こっち来んな、根っこぉぉ!」
逃げようとしてバランスを崩した輝夜は、煉ともつれるようにして、元凶の竹へと吸い込まれていった。
「ここは、……竹の中か」
ぎゅうぎゅう詰めになって、煉は顔をしかめた。
「ああそうだよ、また戻っちまった。今度はやたらと狭いし」
「なんだってお前、こんなところでストリップなんかしてたんだ」
「好きで脱いだわけじゃねーよ! ……って、うひゃ、ちょっ、ヘンなとこ触んな!」
「さ、触ってない。触ってないぞ! 狭いんだから仕方ないだろ、もっとそっち行けよ」
「行けるわけねーだろ。それよりそうだ、とっとと脱げオラ!」
「痛っ」
「狭っ!」
狭小スペースで、衣服の争奪戦が起こる。
「うわおまっ……、変なとこ触ってんのはお前の方だろうが!」
「あたしの玉の肌を守るためだ。しょーがねーだろーっ」
争いは続く。
「おや、天野さん。こんなところで松明なんて持ってどうしたんですか?」
天野に気づき、声をかけてきたのは、
森 蓮
だ。手にはノコギリを持っている。
「興味深い変異種を見つけてね。でも大丈夫、どうやら火には弱いようだから」
動く根を見て驚く蓮に、天野は松明を根に近づけてみせる。すると根っこはささっと火を避け、ぐねぐね動いた。
「なるほど、その奇妙な根に阻まれて、竹の中の人を救えずにいるというわけですね。私も協力します、二人がかりでなら、平気でしょうから」
「……えーと、そういうわけでもないんだけどね、うん、まあいいか」
実はこの竹の根は、近くにいる天野にもにじり寄ってきて、服を脱がそうとうごめいていたのだ。
「珍しいものも見られたし、僕もこんなところで素肌をさらしたくはないからね」
つぶやく天野に、蓮がノコギリをかざしてみせる。
「私が切ります。天野さんはその間、根が襲ってこないように牽制していていただけますか。危険な役目で申し訳ありませんが……」
「うん、いいよ。まあいっそ、燃やしてしまえば早いんじゃないかって気もするけどね」
さっと蓮は青ざめた。
「それはいけません! 中の人まで燃えてしまいます。それに、山火事の危険もあります」
「うん、いや、冗談だから。必死にならなくてもやらないから」
取り決めた役割に沿って働いた二人のおかげで、数分後、輝夜と煉は外に出た。
神魂が抜けていくと、根っこもぱたりと動きを止めた。
「おやまあ。かえって僕たち、邪魔をしちゃったのかな」
強奪したシャツをはおった輝夜と、無残に着乱れた煉を見て、天野は言った。
「そんなわけねえ!」
声をそろえて叫ぶ二人に、蓮は頬を赤らめたまま、落ちていた白衣をそっと差し出したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月30日
参加申し込みの期限
2013年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月06日 11時00分
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