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かぐや姫救出作戦
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【引き離された二人】
「あれ、彩華?」
一緒に竹を伐採していたはずの、
彩華 紫乃愛
の姿が見えないことに気がついて、
風雲児 轟
は立ち止まった。
「おーい、どこいったー? ……いないのか? ってことは、まさか」
竹に吸い込まれたのかと考えて来た道を戻ると、すぐに地面に転がるオノと、幻想的な光を放つ竹を見つけた。
「これか? よーっし、待ってろ、彩華!」
中にいるかもしれない紫乃愛を傷つけないよう、光の上を狙ってオノを振るう。
「ま~っさかり~か~ついだ~、お~じい~さはあぁぁ~~~ん~っとよいしょこらしょ~っとぉぉ!」
歌ってはいても、目つきは真剣そのもので、一撃必殺、竹はスパーンと切り落とされた。
竹の中で、紫乃愛は瞳を閉じてたたずんでいた。
ぼんやりとした光がある他には何もない、孤独な空間に彼女はいた。
さきほどまで、オノを手に、轟と一緒に人助けに来ていたというのに、今では彼女が助けられる側にいる。
それでも、紫乃愛の心に恐怖はなかった。
「……風雲児君」
そっと名を呼ぶ。彼の名前が、勇気をくれる。
自分の名前が呼ばれるのを耳にして、紫乃愛ははっと瞳を開いた。
いささか調子っぱずれな歌声が聞こえ、竹が切られて、――紫乃愛を取り巻く世界は、光にあふれた。
「風雲児君!」
ずっと信じていた。きっと自分は心からの笑顔を浮かべているだろう。
竹から救い出された紫乃愛が見つめていると、轟が口を開いた。
「っと悪ぃ、待たせちまったか? 怪我はないか?」
紫乃愛はふるふると首を振る。
「怖くはなかったですよ。だって、風雲児君が、きっと助けてくれるって信じてたから」
そう言って、彼女は轟に抱きついた。
「心配かけてごめんなさい。風雲児君、ありがとう」
「おう、よかったよ。出て来たのが赤ん坊じゃなくて、こんなに美人なかぐや姫でさ」
軽口に、紫乃愛が笑う。
「彩華。……無事でよかった」
轟はそっと、紫乃愛の髪をなでた。
「ほら、帰ろうぜ。あっ、帰るって言っても、お月さんに帰るのはダメだからなー!」
手を引かれ、紫乃愛はあたたかな彼の手を握りかえした。
頼もしいこの手の持ち主が、紫乃愛にとってのヒーローだ。
今はまだ友達だけれど、いつかはもっと、――先まで行ける日が来るのだろうか。
未来を思うと、胸は甘くうずくのだった。
【外に出て来た女の子】
光る竹を前に、
楪 櫻
は精神を研ぎ澄ませていた。
「私の実力では、全部を切るというのは無理だが。しかし出来る限りのことはやろう」
彼女が使用しようとしているろっこんは、『姫鶴一文字』。抜刀術を扱う櫻に似つかわしい、日本刀を具現化する能力だ。
「――重いな」
求めに応じて出現した刀の重みに、ぐっと腹に力がこもる。
己が未熟であることを、櫻は知っている。また、真剣を扱うことの恐ろしさを、師である祖父にたたきこまれている。
美しい刀身を前に、責任を負うことの重さと、ろっこんと向き合っていくうえでの覚悟が問われる。
「時間がないな」
櫻は構えた。ろっこんの発動時間には限りがある。
腹をくくった彼女の動作に迷いはない。
これと見定めた竹を、見事な切り口で倒していく。
三本目の竹は、光っている部分がちょうど人の背の高さにあり、なおのこと集中を必要とした。
倒れる竹から、女子生徒が一人、現れる。
雨寺 凛
だ。
「ん、眩しっ……! わ、お侍さん!?」
「いや。侍ではないが、修行中の身だ。怪我をしているのか」
「んーと、たんこぶできちゃったかも? あぁ、私出られたんだぁ……よかったぁ」
「寮に戻れば、手当をしてもらえるだろう。一人で行けるか」
「うん平気。助けてくれてありがとう!」
「くれぐれも、竹に触れないように気をつけて行けよ」
「はーい!」
凜を見送り、櫻は刀を消した。しばらく休憩をはさまないと、再び使用はかなわない。
一方の凜は、ひどい目にあったとぼやきながら、木々の合間に見える寮へ向かって歩いていた。
「広いっていいなぁ」
開放感にひたって、ぶんぶん腕を振り回している。
「ふぉっ!?」
おかげで、足元への注意は散漫だった。地面から顔を出していたたけのこにつまづき、転んだ先は、まっすぐ伸びる竹の中。
「おーぅ! のおぉぉぉぉ――……っ」
凜の消えたその場に残るのは、ぽわんと光る、一本の竹だった。
馴染みの猫鳴館に起こった異変とあって、
新井 米太郎
は力を貸すため立ち上がった。
最初に竹林を目撃したときには、つい呆れた目を向けてしまったが、寮の窓ガラス関連では世話をかけたことだし、ここは義理を果たす場面だろう。
「会長も迂闊だよなー、迷惑だよなー。……恩に着てくれるなら、まあいっかーなんだけど」
軽口をたたきつつも、意外と真面目に作業をこなす。
「オノってけっこう重いよなぁ。重労働だよ」
切っていくうちに、座敷童子姿の
雨崎 荒太郎
と出会う。
「座敷ぃ~はぁ~、竹ぇを~切る~っとくらあ!」
そんなおかしな歌を歌っている。
「やあ」
「これはこれは、お日柄もよろしくて、作業がはかどりますなぁ」
「……そうかな」
「あれあれ? ご機嫌な斜めでござんすか?」
「そんなことないけど」
バンダナをしてない米太郎は、今日はいささか愛想がない。
挨拶を交わしながらもオノを振るい、切った竹から、少女が一人現れた。
眼鏡を紛失した、黒髪の少女。
白浜 渚
だ。
ずっと気絶していたのを、出てきたひょうしに目を覚まし、ぺたんと地面に膝をついた。
幾度か瞬きをくりかえし、周囲を見回す。明らかにおかしな格好をしている者が一名いたが、視力が悪くて気づいていない。
「あれまあ、娘っこが出て来ただよー」
「大丈夫?」
「……私、つまづいてしまいましたのね」
立ち上がる渚の顔を間近に見て、米太郎の眼鏡の奥で眼差しが揺れた。
こちらに寄ってきていた荒太郎も、目を丸くして足を止める。
「ご迷惑をおかけしてしまいましたね。どうもありがとうございます」
少しぼうっとした様子ながらも、姿勢を正して礼を述べ、渚は何事もなかったかのようにその場をあとにした。
木立の向こうに姿をくらます彼女を見つめて、残った男子二人はつぶやいた。
「見た?」
「見ましたぞ、我ら目撃者でござんすよ」
「知ってる人?」
「記憶にはござらんがのぅ、べっぴんさんじゃったのぅ!」
「浮き世離れした雰囲気の人だね」
素顔の渚は、かなりの美人だ。普段は鉄壁の前髪と眼鏡で隠されているため、素顔を知るものは限りなく少ない。
「もしや本物のかぐや姫だったのかもしれんのぅ」
ありがたがって、荒太郎が両手をあわせる。
いろんなものが飛び出すなぁと、感心しながら、米太郎は次の竹を切り始めた。
残念ながら、次に竹から出てきたのは、美少女ではなく、ごくありふれたネズミだったのだけれども。
「茂さん、大丈夫でしょうか……」
そうつぶやいて、オノをひきずって竹林に向かったのは、
御巫 時子
。優しげな立ち姿と、無骨なオノが不釣り合いだ。
「えいっ」
光る竹を見つけて、非力ながらも力をこめて振り上げる。しかし、思った以上に足場が悪く、時子はよろけて竹にぶつかった。
「……っ!」
オノを落として、吸い込まれた先には先客がいる。
「うぉわっ」
ぎゅっと密着したのは、
奈良橋 博美
だ。
「びっくりしたぁ! お仲間かぁ。どうやらお互い、うっかりしちゃったみたいだな」
「え……、ええ、そうなんです。バランスを崩してしまって……」
「あははっ、じゃあ一緒だ。ちょっと狭いけど、勘弁してくれな。きっとそのうち助けがくると思うからさ」
「私が救って差し上げられたらよかったのですが、ごめんなさい……」
「何言ってんだよ、一人より二人ていうだろ!」
「見ましたぞー、見ましたぞー」
時子の落としたオノを見下ろすのは、
初島 優
。妖怪コンビの片割れである。
ちょうど時子が吸い込まれる現場を目撃した優は、持参していたナタを振りかぶり、竹に突き刺した。
「お覚悟召されい! いざ!」
刺さったナタをめがけて、ハンマーを振るう。
「ほれ、この通りじゃ。よいではないか、よいではないかー!」
出来た裂け目に楔を打ち込み、今度はそれをめがけてハンマーをぶったたく。
ビキビキビキッと音がして、竹はどーんと倒れた。
「見よ、ワシの華麗な職人技! 竹に限ったことじゃぁござらんが、やはり繊維に沿って割るのが一番ですな」
「おー、助かったーっ! サンキューな!」
「ありがとうございます、子泣きのおじいさん……」
「いえいえ、なんのなんのー。娘さんがた、お気をつけなされい」
ふぉっふぉっふぉ、と笑いながら、子泣きじじいは去って行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月30日
参加申し込みの期限
2013年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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