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かぐや姫救出作戦
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【ようこそ、猫鳴館へ】
うっそうと生い茂る雑木林の奥に、その寮はあった。
猫鳴館。廃屋と見紛うほどの、ぼろっちい建物だ。
勇気があるならば立ち入ってみるといい。寮内は意外なほど活気に溢れ、寮生が試行錯誤と自助努力、熱意と暴走のごった煮の中で暮らしている。
「おー、すごい竹林だー!」
そんな猫鳴館へと続く細道の前。ぽかんと口を開けて、
雨寺 凛
は足を止めた。
「竹だらけだねー、あれれ、前からこんなんだったっけ?」
ここは何度か通りかかったことがあるが、視界が遮られるほどの竹はなかったはずだ。
「ちょっと見ていこーっと。しっかし大きな竹だなー、立派だなー」
竹林に足を踏み入れた凜は、そう言いながら無造作に竹に手を触れた。
「えっ、な、……ほわぁっ」
叫び声を残して、ひゅるんと凜の体は縮み、あっという間に彼女は竹へと吸い込まれた。
「あれ、あれぇ!? まさか私、竹の中に入っちゃった?」
わあわあと凜は叫ぶが、音が竹の外に漏れることはない。ただ、彼女のいる節の部分がやわらかな光を放つばかりである。
「うっそ、出られない。どうしよー!?」
しばらく取り乱していた彼女だが、落ち着きを取り戻そうと深呼吸を始める。
「よ、よし。こんなときはアレだ。食らえっ、ロック仕込みのヘッドバンギング!」
うおぉぉぉ! と、勢いよく頭を振りかざし、ゴツンと竹へ打ち付けた。
「いったー! いたいよー! いやしかし、くじけてたまるか、もういっちょー」
ガツーン、ゴツーン、ガツーン……。内部に潔い打撃音が響き渡る。
「ううぅ、くらくらするぅー」
頭を抱える凜の額が、ほんのり赤く腫れている。
「だめかー、どうしよ。……ん?」
そのとき、凜は聞きつけた。誰かがこっちへやってくる。
「よかった-! おーい、ここだよー、お願い助けて-!」
凜の窮地などつゆ知らず、やってきたのは、
恵御納 夏朝
と
御巫 時子
、
清秋院 静香
の三人だった。
共に、猫鳴館へと向かう道すがらに出会ったのだが、出迎えるのは竹、竹、竹のオンパレードだ。
「すごい竹だね、いつもこうなの?」
初めてここを訪れる夏朝は、物珍しげにあたりを見回した。
「今朝になって急に現れたようですよ。話に聞いてはいましたが、驚きです……」
たおやかな印象の時子が、心配そうに竹を見つめる。
うなずきながら、夏朝は猫がいないかとあたりを見回す。猫鳴館というくらいだ。猫がたくさんいるはずだ。
「あら、あの竹、光ってません?」
ちょうど凜が中でわめいている竹に目をとめたのは、
清秋院 静香
。生粋の箱入り娘だ。
「ほんとだ、きれいだね」
夏朝はみとれるが、時子は相変わらずの憂い顔だ。
「本当に光ってますね。では、中に人が吸い込まれたというのも本当なのですね……」
「ええ。早く助け出してあげねばなりませんね」
「助けるって何を?」
夏朝が首を傾げると、静香はいきさつを教えてくれた。
「えっ、それは大変だね、なんとかしないと」
「世の中不思議なことがあるものですが、私もできるかぎりのことをさせていただこうと思いまして」
「うーん、僕も手伝うよ」
「ええ、私も。心配ですもの。がんばりましょう……」
猫鳴館へと続く道。光る竹はちらほらと見受けられる。光の高さは、高いところから低いところまでまちまちだ。
幻想的な光景に、時子はつぶやいた。
「まるで、竹取物語みたいです……」
【待ち受ける妖怪と罠】
「やあやあ皆様、猫鳴館へようこそいらっしゃいました」
「おひけぇなすって。あっし、見た人に幸せとお茶を運ぶ、座敷童子でござんす」
三人が猫鳴館にたどり着くなり出迎えたのは、子泣きじじいと座敷童子の格好をした怪しげな人物だった。
「よくぞおいでくださいました。会長が竹に吸い込まれたとか、妙な話だってねぇ」
座敷童子姿の
雨崎 荒太郎
が言えば、子泣きじじい姿の
初島 優
も、うむうむとうなずく。
「聞けば皆様、くだんの竹に囚われた生徒会長を救出して頂けるとか。有難い限りですじゃ」
おもてなしと雰囲気作りには手を抜かない。そんな二人は、こぞって客人を寮内へと導こうとした。
「さ、さ、どうぞ。今、寮生が伐採の道具を集めてますんでねぇ、それまで長旅の疲れを癒しておくんなましー」
「え、私たち、そんなに疲れてな……」
「遠慮は無用ですじゃー。どうぞどうぞ、ずずいと」
「そうそう、こっちこっち、ぎゃぁふっ!」
先頭きって歩き出した荒太郎が、突然地面に姿を消した。
おどろいて悲鳴をあげる女性陣をおしのけて、優が床にあいた穴をのぞきこむ。
「童子どの、どうされたー!」
「びっくりしたよぉ、落とし穴にはまったんじゃよー」
見ると、床下に掘られた穴に、座敷童子がへたりこんでいる。
「床板が腐っているようですね、補修が必要そうですが。お怪我はありませんか?」
静香がたずねると、床下からは元気な声が返ってきた。
「あいあい。ワラが敷いてあったんで平気でござんすよー」
優の手を借りて、荒太郎がよじ登ってくる。
「じじいどの、あとで直してくだされ……」
「おまかせあれなのじゃ。折良く、外には竹という名の資材がぎょうさん生えておるのじゃー」
気を取り直して、大部屋へと移った一同は、そこで
邪衣 士
に出迎えられた。
「やあ、いらっしゃい」
来客とみて、さっと座布団を差し出す姿が板についている。
「えっと、ありがとうございます……」
おずおずと座る三人に、優がとうとうと解説を始める。
「トレーニング機材に大型テレビ、扇風機。意外と中身はハイテクなんじゃよ」
「ふーん。ねえ、あのフタは何なの?」
ものものしい柵と張り紙に囲われた一角を夏朝が指さす。
「おおう、そこにあるフタには近づかれませんよう、ご注意くだされ」
「そうだね、あの『地下帝国』は、危険だ」
士も優に同意する。
「実はこの下に、とある寮生が学校への直通ルートを掘ろうとして出来た、巨大な地下トンネル群がありましてな」
「ああ。落ちると危ないからな、こうして覆ってるんだ」
「まあ、そうなのですか」
女性陣は言葉少なに顔を見合わせる。
「おまたせー、“うぇるかめどりんく”をどぞー」
そこへ荒太郎がお茶を運んできた。
「ありがとう」
すすめられて口をつけたお茶は、香りが豊かで、三人はほっと肩の力を抜いた。
「どうでござんしょ?」
「おいしいですね。優しい味がします」
「左様でござんしょ。このお茶は、旧市街の由緒あるお茶屋さんから仕入れた物でしてねぇ。よろしければ今度ご案内いたしましょう」
「まあ、それはぜひ」
「ごちそうさまでした。あの、そろそろ……」
時子が立ち上がり、いとまを告げた。
「そうだな、行ってくるといい。俺はここで待っているから、疲れたらいつでも休憩しに戻ってこい」
「がんばりましょう」
夏朝も静香も、うなずきあって立ち上がる。
「三名様、ごあんなーい。竹藪はこちらでござんすよー」
妖怪二匹を連れ立って、いよいよ竹を切りにいく。
【観察、考察、原因究明】
「それで、海原会長が吸い込まれたという竹ってどれなの?」
玄関前に集められたオノを手に持ち、
藤堂 月乃
がたずねた。
「それが、目を離したらわからなくなっちゃったんだ。ごめーん」
申し訳なさそうに頭をかくのは、
奈良橋 博美
だ。彼女の呼び声で多くの人が集まった。
「なにやらおかしなことになってるな」
そう言ってやってきたのは、
神木 煉
だ。面倒見の良いところのある彼は、事件を聞きつけ現れた。
「まさしく、おかしなことになっているようだ」
久しぶりに猫鳴館に戻ってきていた
楪 櫻
も、妖怪姿の寮生を見とがめ、眉をしかめる。
「竹もそうだが、あのような生き物がはたしていたか……?」
しかも先ほどから、竹の中に人が消えたと皆が騒いでいる。
九夜山に建つ小屋で一人暮らしをする彼女だが、猫鳴館にも籍を置いている。ひとごとではない。
「吸い込まれたところが光ったって言ってたよね。……あっ」
月乃が注視していると、ちょうど竹林を歩く猫がいた。
しっぽの先が竹に触れ、ひゅんと吸い込まれてしまう。
「……見た?」
「さっき見たのと一緒だ! やっぱり、触ると小さくなって飲み込まれちゃうっぽいな」
「どうやって助け出すんだ。切ってみるか?」
煉がオノを構える。
「そうよね、光ってるところを避けて切ってみようか」
猫が触れただけあって、光っているのは地面に近い、低い部分だ。その上を、煉は狙って振り抜いた。
かつて、祖父の手伝いで木こりのまねごとをしたことがある。オノを水平に構える様は、危なげがない。
「わあ、お見事!」
竹が音をたてて倒れていく。竹の切れ目から光が飛び出してそのまま天へ昇り、出て来た猫もむくむくと大きくなって、元の姿を取り戻した。
「今、昇っていった光。……あれって、神魂か?」
ぽかんと博美が空を見上げる。
「ん? 何かあったか?」
どうやら神魂が見えなかったらしい煉が振り返る。その足元を、救出された猫がダッシュで逃げていった。
「竹から神魂が抜けていったということは、竹そのものに宿っていたということだよね」
月乃がじっと考え込む。
「うーん……、どうして竹が急成長したのか気になってたけど、竹に神魂が宿っていたなら、仕方ないのかな」
「いくら雨が降ったとしても、普通は一晩でここまで大きくはならないよね。生き物が吸い込まれるのも、竹のろっこんのせいなのかも」
「そっかー。もしかして、俺が昨日ここで『竹取物語』朗読したの、聞いてたのかな」
「えっ」
周囲の目が博美に集中する。
「たしかにこの現象は、かぐや姫を彷彿とさせるな。竹め、無駄に頑張りおって」
櫻が腕組みをして息をつく。
「ともあれ、切れば助け出せるということがわかったな。取りかかるとするか」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月30日
参加申し込みの期限
2013年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月06日 11時00分
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