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レディ・ロゼッタの運命考察
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(先輩……あの絵はどういうことだったんだろう)
答えはほぼ出ている問いを、もう一度問う。
小山内 海
は声なき世界で重い考えに沈んでいた。先輩とは、
芽森 菜々緒
その人である。菜々緒の誕生日を祝う会に、海も出席した。絵の才能に優れた憧れの先輩であった菜々緒が、渦巻くような激しい情念を以って作品を生み出している、その事実を知った時には、海は
気が遠くなるほどの衝撃を受けた
のだ。
『どうおもう? まどかちゃん』
惑う海だが、一人ではない。連絡を交わし合っている相手は、親しい友人の
桜庭 円
だ。ロゼッタの招待と『怪人セブンを探してください』の依頼をきっかけに、二人は情報を交換し合って、足りない真実を補完しながら真相に迫ろうとしていた。
『せんぱいが なぜあんなえをかくようになったのかしりたいの
えをかくのはこきゅうとおなじといってたから
そのきっかけはなんだろうって』
『虐待じゃないかな。それ以外に考えられないよ』
『耐え難い何かから逃れるために、先輩は七男を作り出したんだ』
円は海へのメールにそう記した。菜々緒を知る者、また
七男の語り部として選ばれた
者として、その思いは確信に近かった。それに友から伝え聞いた、菜々緒は七男に救われたことがあるという情報。これは苦痛の肩代わりだと考えればすんなり通る。セブンの攻撃性とあのろっこんの力は、苦痛を受け止める人格は単なる身代わりではなく、復讐する力をも望まれて生み出されたからなのだろう。
性的虐待。捨てられないモノクロの自画像。今では油絵を主とする菜々緒だが、それはまったく筆致の違う水彩画であったという。海はその絵を見ていない。菜々緒の作品の力に圧倒されて、倒れてしまっていたからだ。その情報に、はっとする。菜々緒のすべてを注がれた、子供のような生々しい絵。キャンバスの中からこちらを見つめてくる作品たちの生命感。
(ひょっとして、先輩のあの絵は本当に、喪われた子供を指しているんじゃ……)
性的虐待の結果、ありうることだ。だがそれならば、小さいころから家を出る直前まで、そのおぞましい行為は続いていたことになる。
(……まさか、ね。先輩はお義父さんのこと、話さないけど……どう思っているんだろう?)
円とは情報交換をする約束でいたが、他人の赤裸々なプライベートを、推測に頼る部分は大きいとはいえ伝えてしまっていいものか。海は悩んだ。
『決めた。ボクは先輩に会って来ようと思う。海ちゃんはどうする?』
返信を受け取って、海は思わず答えていた。
『わたしもいっしょにいく』
菜々緒のアトリエに行って、その絵を見て直に感じ取らねばならないものがある。海はそう感じていた。
「いらっしゃい。仕上げたい絵があったから散らかっているし、あまりおかまいもできないけれど」
桜庭 円
と
小山内 海
を迎えた
芽森 菜々緒
はさまざまな絵の具の色が散った白衣を身につけていた。忙しそうではあったが、突然の二人の訪問を、なぜか菜々緒は承諾してくれたのだ。
「突然ごめんなさい、先輩。誕生会の時以来だね」
「そうね。元気そうで何よりだわ」
「あのぬいぐるみどう、気に入った?」
円が言うのは、彼女が誕生日プレゼントとして菜々緒に渡した猫のぬいぐるみだ。不恰好だが、憎めない姿をしている。
「ええ、不思議な愛嬌があるわね。ありがとう。小山内さんもよく来てくれたわ」
『おじゃまします。このまえはありがとうございました』
「お茶とか、気を遣わないで。ボクがジュース持ってきたから」
三人はぎこちない笑顔を浮かべたまま、円持参のドリンクを飲む。どうにも居心地の悪い空気を変えようと道を切り開いたのは菜々緒だった。
「小山内さんは絵のことかしら?」
『はい このまえアトリエのえを みられなかったので』
「アトリエはこっちよ。ゆっくり見てらっしゃい。足元に気をつけてね」
海がアトリエに行ってしまうと、リビングには菜々緒と円、二人だけになった。
「あのね……ボク、七男と話す機会が欲しいんだ。会わせてくれないかな」
円は小細工なしで挑んだ。きっともう時間がない。直感的にそう気づいていた。
「先輩は、セブンを……七男を、どうしたいの?」
円は七男の記憶を留める者。彼女からの問いかけは菜々緒を射抜いた。
「友達に聞いたんだ。先輩は七男に救われたんだって。お茶会まではつながらなかったけど、あの絵を見てわかった。あれは逃避のための絵じゃなかったんだね」
菜々緒の喉がごくりと鳴った。
「海ちゃんが言ってた。先輩は絵を描いているんじゃない、命を創り出しているんだって。それは先輩の虐待の証と関係あるんだよね?」
菜々緒の瞳孔が、光を失って収縮する。
「先輩は、耐え難い何かを受け止めるために七男を創り出したんだ」
菜々緒の華奢な全身が、一瞬激しく痙攣した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月27日
参加申し込みの期限
2014年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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