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6月の雨の中
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●
コーヒーショップに入った
黒依 アリーセ
と
篠崎 響也
に、
後木 真央
が手を振り、全身で存在を主張する。
アリーセと響也が見つけやすいように、窓際の席を選んだのは
逆巻 天野
の計らいだ。
「来たのだ! アリーセちゃんに、えーと……」
「篠崎響也だ。
追試
とか、他でもちょくちょく会ったよな?」
「言われて見れば、そんな気がするのだ! 真央ちゃんは、真央ちゃんなのだ♪ よろしくなのだ」
雨など関係なく、真央は響也の手を両手で包むと、シェークハンド。
天真爛漫な真央の勢いに押されかけた響也だが、よろしくと笑顔で返す。
遅れてやって来た二人の姿を認めた未央は、立ち上がって頭を下げた。
「アリーセさんに、響也くん。先日はありがとう」
「いいえ。犬飼さん、お母様のご様子は?」
「お陰様で、毎日楽しくて仕方が無いみたいで。ちっともじっとしてないよ」
「そう、それは良かったわ。心配していたのよ」
苦笑する未央に、アリーセもにこり。
声がひどいのは気になるが、数日振りに対面した未央の雰囲気の柔らかさに、響也も内心安堵した。
「ルクスはどうしてるんだ?」
衆目を気にして、気持ち抑えた響也の声に、天野もテーブルに腕を突いて身を乗り出す。
「僕も気になってた、
あの後
が気になってね……何か変わった事はあったかな、ってだけなんだけど。体調や怪我が悪化してないかとか、困った事はないかとか。色々とあったから、さ」
「ルクスなら、居るけど」
意識を集中しなければ、見極める事は難しいけれど。未央はルクスが居るであろうテーブルの下に目を落とし、そこで言葉を不自然に切った。
知ってしまったから。もれいびの全てが、神魂が見えるわけではない事を。
以前、自覚のない者に、もれいびである事を
伝えてしまった
のを、未央は悔いていた。きっとこれは、黙っていた方がいいのだろう。
「そうか。俺には霊感はないから、分からないけど、まだ居るんだな」
未央の視線の意味を、響也は霊感と捉えた。実際は未央には霊感は無いが、ありがたい勘違いに救われる。
「うん。いつか居なくなってしまうのかなと思ってるけど」
「きっと君が思っている以上に、君は色々心配されてると思うよ」
「そうかな?」
目を伏せた未央に、
毒島 林檎
も静かにコーヒーカップを置いた。
「ろっこんという力は、誰かを救う為に使うんだ……決して悪用していいものじゃない……」
「はい」
「前回の事件で、俺は色んな人の怪我や病気を治した、それでも治しきれない人も居る。今日は
拝島 薫
さんの付き添いの元、三下 千代子さんにろっこん治療をしてきた……」
“三下”という名前に、未央は無意識に組んだ指に力を籠めた。
それには気付かず、林檎は胸にわだかまった本心を吐き出す。
「でも、俺のろっこんは、相手を傷つけないと治療出来ない……千代子夫人を始めとした重病人には、雀の涙程の効果しかない……俺は無力だ……」
最後は消え入るように小さくなった声。未央は顔を上げ、林檎に焦点を合わせる。
「そんな事ないよ。僕の母も……視力だけじゃなくて、生きる希望を貰ったんだと思うよ」
「希望?」
林檎の問いに、彼は頷く。
「僕自身も母の表情が明るいから、救われてるよ」
「マダムちゃんは会いに行くと、喜ぶのだ。でも真央ちゃんは会いに行っても、マダムちゃんを治してあげる事は出来ないのだ。林檎ちゃんは、凄いのだ♪」
真央も後押しする。
おずおずと林檎が伺えば、他の面々もこくりと頷いた。
「今は届かなくても、少しずつでも手を伸ばせば、いつか届くんじゃないかしら?」
アリーセは可能性を示唆する。
「僕は自分が出来る事を探すので、精一杯だよ」
「自分を過小評価するな、迷ってると何も出来なくなるぞ。俺も音楽以外の事は頭にない」
「皆……」
一呼吸を置き、林檎はもじもじと唇に願いを乗せる。
「良かったら……俺と……友達になってくれないか……?」
「そう言えば」
ふと思いついたように、未央が言った。
「三下 千代子夫人って、癌なんだよね?」
「あちこちに転移してるって、薫ちゃんが言ってたのだ……」
「うん……。実現可能かは別として……このまま林檎さんの治療がうまくいって、手術を受けられるくらいにまで状態が良くなったとしたら……手術痕は怪我だから、治療に関われる人が増えるし、林檎さんが一人で治療を続けるよりも、楽に完治出来るんじゃないのかな?」
「確かに、そうかもしれないわ……」
その可能性に、アリーセは深く頷いた。
●
「本土に戻っても無茶するなよ、心配する人達がいるからな」
雨が上がり、自宅に帰るという未央を喫茶店に集まったメンバーは見送った。
ちなみに負傷の治療は、未央が断ったのでそのまま。
飛び散った神魂の影響で、しょっちゅう神魂絡みのハプニングが起こる島と引き換え、本土は平和だから逆に異変に対し目ざとい。突然視力を取り戻した母の目についての説明も、未央は恩人を守るため事実を伏せたままだった。
「僕はむしろ、君達の方が心配だよ」
忠告した響也を、未央は真顔で見つめる。
「まあもし何かあって、周りに相談出来る人がいなかったら、いつでも声を掛けてくれ」
「ありがとう……じゃあ、その時はよろしく。君達が困った時は、こちらも“出来る範囲”で手伝うよ」
響也の申し出で、未央は希望者と携帯のメルアドと電話番号を交換した。
「犬飼、これをルクスに」
天野は鞄から、御札入りのお守りを取り出して手渡した。
「お墓を守ってくれる、おまじないだよ。本当のルクスの墓の場所を知らないから、君に託す」
「……墓って危険に晒されてるものなの?」
お守りという発想が予想外だったのだろう。驚いたような問いに、天野はちょっと考えて、首を左右に振った。
「いや、どちらかと言うと心情的な部分が大きいのだけれど……そこは深く考えなくていい。念のため、だよ」
「? うん、ありがとう」
「お母様によろしくね」
「元気でな」
声を掛けてくれたアリーセと響也にも、改めて頭を下げて。
自転車に跨り、未央は皆に手を振ると島を去った。
見えなくなるまで見送ったアリーセは、早速 綴ったコトノハを透明な歌声で表現した。
耳にした響也は、そのフレーズを天性の勘で読み取ると、ヴァイオリンケースを開き即興でメロディーを紡ぐ。
雨は街を 二人を包む
互いの手を 二人は繋ぐ
温かな手 冷たい手 柔らかな手 固い手
繋いだ手の感触 知っているのはアナタだけ
伝わるのは戸惑い? 伝わるのは恥じらい?
伝えるのは温もり 伝えるのは嬉しさ
傘の下に小さな 二人だけの場所
雨が切り取ってく 二人だけの世界
繋いだ手の確かさ 二人だけが知ってる
六月の雨の中 二人だけの想い出
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月28日
参加申し込みの期限
2013年11月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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