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\ オーバータイム!/
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茜空の向こう側
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◆私達の基
鳥を追うようにふらりと歩く。
好きなものを問われれば鳥、何よりも先に目を奪われて。
暮れるに空に声を響かせる黒鳥――鴉を追っていた。
大天使 天吏
は空を振り仰ぐ。
「あら、夕焼け……? 綺麗ね」
鳥ではなく空へ視線の重点を置けば視界いっぱいの茜色が視界を染めた。
橙に浮かぶ黒の鳥は遠くで鳴き声を上げる。
あれが終わる頃にはきっと、夜が来るのかもしれない。
彼女はそっと眼帯に手を触れた。
思い出すのはこの『原因』のこと。
父は学者の一族、母はそんな父の地位と財産を狙った強欲なひと。
そんな母の人間性が垣間見えたのか、天吏が懐くことはなかった。
彼女はただ父や親戚に引っ付いては学問のことばかり。
それはきっと、家に上手く入り込んだ女性にとってはストレスでしか無かったのだろう。
溜め込んだストレスはやがて形となる。
中学卒業を間近に控えた天吏へそれは降りかかった。
階段の上、押された身体、浮遊感。忘れない。
負傷した眼、それから眼帯はいつも傍らに。
けれど――。
その先は天吏が語ることはない。
閉ざし沈めた言の葉は彼女自身のものなのだから。
顔を上げれば、夕暮れは壁に融け、階段が続いている。
(……不思議な場所にきたのね)
動揺することもなくただ下りて、辿り着いた街の先、興味を引いたのは一つの書店。
中はそんなに広くもなく、所狭しと本が並び、古びた匂いが鼻先を掠めた。
扱っているのは主に古本らしく、不思議と視線が散る。
カウンターには一人の老人が座っていた。
「……!」
ふと、思い出したのは父の読んでくれた本のこと。
思い出の中には本と、一緒に父の膝の上のぬくもりがある。
「……図鑑、鳥の図鑑、ありますか?」
「一番奥に、大きな本の類が並んでる。探してみるといい」
探しものが見つかるといいね。
老人はそう微笑んだ。
懐かしいような不思議な雰囲気。頷いた天吏は奥へと足を進める。
天吏の曾祖父に当たる人物――大天使天壌が編纂した近代的鳥類図鑑。
彼女は思い出の本を求めていく。
「あった」
奥も確りと整頓されていた。
50音順に並んだ本たちから、目的のものを探すのに時間はかからなかった。
胸元でそっと大切そうに本を抱える姿に、老人は持って行きなさいと微笑むだけ。
私の。否、私達の基。
思い出のその本、この不思議な世界からもって帰れるだろうか。
そんな事を思いながらまた鴉を追っていく。
周りの光景が夕暮れに戻った時、その本は手の中から消えてしまったけれど。
もしかしたら。
もしかしたら。
彼女が一人暮らすマンションの部屋に、本が一冊増えている。
――なんて不思議も、有るのかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月08日
参加申し込みの期限
2013年07月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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