this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
狭間の日
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
10
つぎへ >>
優木 遥斗
は、《狭間の日》を、放課後になるまで恙無く過ごした。が、しかし。
「……ん?」
部活に行こうとして、はたと気付く。
普段遥斗は、竹刀入れに、2本から3本の竹刀を収めて持ち歩いている。
その中に数えられるはずの1本、重量がある素振り用の竹刀が、足りていなかった。
「……部室に置いたままだっただろうか」
あれこれ考えてみたが、それ以外の場所に置き忘れる可能性はない。
僅かな違和に首を捻りながらも、遥斗はそのまま、部活に向かうことにした。
剣道部の活動は、主に、剣道場で行われる。
挨拶と礼をしてその内へと足を踏み入れ――遥斗は、すっと眉を寄せた。
剣道場には、まだ誰も顔を出していなかった。
防具を付けて立っている、見覚えのない生徒。その、ただ一人を除いては。
(何者だ?)
面の向こう側の顔は、見えそうで見えない。
ただ、その口元が笑んでいるのだけは、何故だかはっきりと窺えた。
す、と、相手の竹刀が構えられる。
それがあまりにも自然な動きだったので、遥斗もまた、重量の軽い竹刀をぴしりと構えた。
向かい合って――その瞬間、遥斗は直感する。
(間違いない。俺の素振り用の竹刀だ。これが、《狭間の日》ということか……)
そう考えたのは、一瞬だけ。
集中を欠くことは、勝負の世界では命取りだ。
踏み込んで、勢いそのままに竹刀を振り下ろす。
「はあっ!」
普段物静かな遥斗の、けれど剣道での掛け声は空気が痺れるほどの大音声だ。
否が応にも緊張感が高まる中で、けれどその《新入り》は、流れるような所作で遥斗の一撃を避けた。
軽い竹刀を使っている分、その素早さは鋭ささえ孕んで相手を襲った、そのはずだったのに。
『遅いね』
ぼそり、小さく呟きが零される。
内心密かにムッとしながらも、遥斗は冷静に、体勢を立て直した。
向き合う。掛け声に気合を込めて何度も立ち向かうが、どの剣先も相手を捉えるに至らない。
(前後左右……こうも素早く動くか)
次こそは、次こそはと、一撃一撃に魂を込める遥斗。
しかし、それらはいずれも、躱されて、躱されて、躱されて――。
「っ……!」
不意に、強い衝撃が遥斗を襲った。
身体が後方に吹き飛ばされそうになるのを、足を踏ん張って耐え切る。
相手の突きが入ったらしかった。
「くっ」
続いて胴、それから脳天への強烈な一撃。
気付けば遥斗は、剣道場の端まで今度こそ吹っ飛ばされて、仰向けに倒れていた。
『遅い。遅すぎる』
くらりとする頭に、声が響く。
『パワーばっかり無駄に溜め込んでいるな』
悔しさに、遥斗は口の中を噛んだ。
じわり、広がる血の味を感じながら、思う。
(悔しい、悔しいが……相手の指摘通りだ)
筋力を鍛えたとて、それは、剣術のセンスとはまた別のものだ。
遥斗はどこか反応が鈍いところがあったし、力で押し通そうとしてしまう面もある。
ふらつきながらも、遥斗はすっくと身を起こした。
『まだやるのか?』
頭の中が、まだ揺れているような感じがする。
世界もまた揺らいで見えたし、しかと立とうとしても、気を抜けばたたらを踏みそうだった。けれど。
(諦めるものか。体力の限り、何度だって向かっていってやる)
声を張る。遥斗のその気迫を目に、相手もまた油断なく構え直す。
竹刀が、何度となく唸る。それでも、一本は中々取れない。
(俺は、まだ弱い)
その事実を、噛み締めないわけにはいかなかった。
相手は、いつも自分の手元にあり、自分を守ってくれている竹刀だ。
ろっこん『風の籠手』を発動する竹刀。
故に遥斗の胸には、今は人の器を得ている相手への、深い感謝の思いがあった。
それだけに、相手の言葉は、遥斗の心にずぶりと突き刺さっている。
「ありがとうございました」
礼をして練習を終える頃には、気付かぬうちに、思いもよらないほど時間が経っていて。
肩で息をしながらとっぷりと暮れた空を窓越しに見上げ、遥斗は深々と息を吐いたのだった。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
狭間の日
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月23日
参加申し込みの期限
2018年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!