朝と夜の隙間に、
恵御納 夏朝は目を覚ました。
そして、火花が弾けるようにして、唐突に理解する。
「ああ……今日は」
――《狭間の日》。
迷い込んだ人間に在り得なかった出会いや再会をもたらす、不思議な一日だ。
名前すら知らなかったはずのその存在が、『もうひとりの自分』と共に、夏朝の目前に在った。
『おはよう、夏朝。夜明けには、まだ少し早いけど』
「うん、おはよう。でも、じきに陽も昇るよ」
空が、端っこの方から、ふわりと明けの色に染まっていく。
さあ、二度と巡らないこの日を、どんなふうに過ごそうか?
お世話になっております、巴めろと申します。
このページを開いてくださってありがとうございます!
シナリオ『それいけ蚤の市! ~欲しい物は何ですか?~』より、
恵御納 夏朝さんの願い事をシナリオ化させていただきました。
夏朝さん、ガイドへの登場誠にありがとうございました!
もしこのシナリオにご参加いただける場合ですが、
ガイドは一例ですのでご自由にアクションをかけてくださいませ。
以下、シナリオの詳細でございます。
このシナリオの概要
PC様が迷い込んだ《狭間の日》を描くシナリオです。
《狭間の日》とは、ある日とその翌日の間にこっそりと存在する、不思議な空白の一日です。
(例:6月15日と16日の間に存在する《狭間の日》は『6月15.5日』となります)
《狭間の日》には、以下の不思議現象のうちいずれか1つが起こります。(番号でご指定ください)
1)迷い込んだ人の心の一部(普段表に出さない自分や、多重人格のいずれか等)が人の形を取って具現化する
2)迷い込んだ人が大切にしている物が人の形に変じる
3)迷い込んだ人と縁の深い故人が、《狭間の日》の中だけにおいて生き返る
1~3のどの場合も、PC様の前に現れるのは1人だけです。
そのお一人の性別、声、見た目、性格、口調等々、
外せないポイントは、アクションにてご指定くださいませ。
指定がない部分は、アドリブで補完させていただくことになってしまいます。
《狭間の日》は、上述の存在が誰にも違和を覚えられることなく存在できる以外は、
基本的に、フツウの寝子島での一日と何も変わりません。平和です。
迷い込んだ人以外も通常通りに生活しており、街もいつも通りに機能していますが、
《狭間の日》は、本来なら存在しなかったはずの一日でもありますので、
PC様方(と、翌日以降は少なくとも同じ形では会えなくなる1~3の存在)以外は、
《狭間の日》の記憶を翌日以降に引き継ぐことができません。
そういった意味では、すごく存在が曖昧な一日ではありますが、
夢ではなく、イレギュラーは多いものの一応は現実の出来事として、
その日の思い出を心に残していただいて問題ございません。
なお、PC様方が迷い込むのは、基本的にそれぞれ別の《狭間の日》です。
他の方と同じ《狭間の日》を過ごしたい場合は、GAを組んでくださいませ。
また、《狭間の日》に迷い込んだPC様は、
《狭間の日》がどんなものであるかを直感的に理解することができます。
それでは、どうぞ佳き《狭間の日》をお過ごしください。
ご縁がありましたらよろしくお願いいたします!