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狭間の日
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タイラ・トラントゥール
の部屋には、ちび竜のぬいぐるみがある。
そのぬいぐるみについて尋ねたなら、
「あんな目にあってまで貰った物だから捨てるのも無碍にも出来ないだけだ!」
と、タイラは殆どムキになって主張するだろう。
このぬいぐるみがボクに贈られてきたのは腑に落ちないが、ぬいぐるみに罪はないから、と。
もう一つ、タイラの部屋には、シャルルという子虎のぬいぐるみもいる。
偶にそのシャルルと寝ていることについて、万が一指摘されることがあるならば、
「触り心地が良いから、ただそれだけだぞ! 別に小さくて可愛らしいだなんて思っていないからなっ!」
と、タイラは声を張るはずである。
ともあれ、タイラはその夜――《狭間の日》の前日も、シャルルと一緒にベッドに入った。
そして、朝。《狭間の日》の始まり。
「……」
目を覚ますと、シャルルを挟んで、5歳くらいの男の子がタイラにくっついて眠っていた。
更に、頭の中には、非常に不愉快なことに《狭間の日》に関する知識が座している。
タイラは、不思議なことは信じないと決めているというのに、だ。なので、
「……なぜ幼児がここに? どうやって入ってきたんだ……」
とりあえず、《狭間の日》のなんたるかを無視してみるタイラ。すると、
『むにゃ……あ、タイラだ。おはよう、今日もいい朝だな!』
タイラの声に覚醒したらしい男の子が、ふにゃり、懐っこい笑顔を見せた。
男の子のぱっちりとした瞳は蜂蜜のような金色。
髪は、よく『ツンツン頭』と形容されるような、独特のヘアスタイルだ。
その容姿は、あのちび竜のぬいぐるみを思い起こさせるものだったが、
「……また夢か何かの悪戯か」
男の子に笑みを向けられてなお、タイラは自身のスタンスを崩さない。
となると、『いかにも真っ直ぐな性格です!』という顔をしている男の子は、
『タイラったら、変なこと言うなぁ。今日は《狭間の日》だって、わかってるくせに!』
なんて、殊更可笑しげに、ころころと笑い声を零すのである。
『タイラがオレを大切にしてくれてるから、オレはこうして、タイラと話ができるんだぞ?』
「バカなことを言うな!」
「大体、大切にしているというのなら普通はシャルルが現れるものじゃないのか!?」
『それは、シャルルがオレにゆずってくれたんだ! ……って、タイラ、やっと認めてくれたな!』
「は? 何をだ?」
『何って、《狭間の日》を。それって、今のオレを認めてくれるってことだよな!』
圧倒的ポジティブシンキング&太陽のような明るさ。
ベッドの上に身を起こして、タイラは「はあ……」と息を漏らし、頭を抱えた。
『なあ、タイラ。いつまでもベッドの上にいないで、遊ぼうぜ』
「……ボクは今忙しい」
『ええーっ、絶対嘘だ! なあなあ、外に連れて行ってくれって!』
男の子は、タイラの気持ちなんかお構いなしに、遊んで遊んでとせがんでくる。
根負けして、タイラは男の子に付き合ってやることにした。
男の子が、やはりどうしても、ちびっこく愛らしいちび竜のぬいぐるみと被って見えてしまって、仕方なく。
隠しているが、実は、小さくて可愛いものには弱いタイラなのである。
かくしてタイラは、丸々一日、男の子に引っ張り回され、振り回されることとなった。
そして、その帰り道のこと。
『なぁ、タイラ! オレにも、シャルルみたいに名前つけてくれよ』
夕暮れ時の橙の中、男の子は、タイラにそう強請った。
男の子の笑顔は、やっぱりきらきらしたお日様のようで、そこだけがまるで真昼のよう。
眩しさに僅かだけ目を細めて――タイラは、少し考えたあとでぽつりと零した。
「……リールでどうだ」
口をついたその名前を、コイツには丁度良い、と思うタイラ。
(rireは、フランス語で笑うという意味だから)
リール、リールかぁ、と、男の子――リールは、嬉しそうに繰り返し、無邪気に笑う。
それにつられるようにして、タイラも、自然と笑みを零していた。
そのことに気付いたリールが、にっと、悪戯っぽい表情を作る。
『ツンツンしてねえで、そうやって笑えばいーのに!』
「うるさい、余計なお世話だ! ……お前は、ボクを逆撫でするのが得意なようだな」
だが明日は、少しだけ淋しく感じるかもしれない、と。
夕焼けの色に染まった空が端から紫を帯びていくのに、タイラはそんなことを考えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月23日
参加申し込みの期限
2018年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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