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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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犬杜 初が場を離れた後、
呉井 陽太
は真っ直ぐにクローネに向き合った。
仲間達や翼獣達の気持ちをどうしても考えてしまうからこそ。
陽太は、クローネとの話し合いを望んだのである。
「――で、オレ達を帰してくれるようだけど」
「ああ、それは約束するわぁ。あんた達、邪魔だから」
利害の一致ってやつねとクローネが笑う。
けれど、陽太の方は張り詰めたような表情のままだ。
「一つ。オレ達より先に、翼獣達、津止先生、一閃さん、初を元の世界に帰してほしいな」
ごく薄く口の端を上げた陽太の言葉に、クローネがぴくりと止まる。
「ソレが出来ないなら、オレは帰らない」
「……駆け引きのつもり?」
陽太はただ、刃の切っ先のような眼差しでクローネを見つめた。
クローネが、呆れたような声を出す。
「見逃してやろうって言ってるのよ? あんた達も、リクエストに応えて翼獣も」
「だけど、この城の外の子達は?」
「何とかするわよ。あいつらも、あんた達と一緒。この世界に居座られると邪魔なの」
陽太の視線が孕む色が、益々の厳しさを帯びた。
「邪魔なら、命を奪うこともできる。キミからしたら、その方が早いんじゃない?」
翼獣達の命は、既に幾らもクローネの悪巧みによって奪われている。
なれば、ちゃんと見届けてからでなくては元の世界には帰れないと陽太は言った。
「翼獣達や先生達の安否が分からないまま、寝子島で過ごすなんて出来ないからね……」
「優しいのねぇ、って、皮肉だけど。まあいずれにせよ、さっきの条件は形にならないんじゃない?」
犬杜 一閃と初は寝子島への帰還を望まないのではないかと、クローネは喉を鳴らす。
それでも陽太は、真っ正面から魔性のカラスに対峙した。
「だとしても、先生と全ての翼獣達の解放は譲れない。オレに居座られたら――」
「ええ、困るわね。だけどそれこそ、殺すって方法だってあるのよ?」
あんたが言った通りにねと、クローネは歌うように声を零す。
「でもまあ、あんたの無謀を讃えて、頭の隅に今の話を置いておくくらいはしといてあげるわ」
「――なあ、駄鴉はん」
一旦口を噤んだ陽太の代わり、にまにま笑いを顔に張り付けて
骨削 瓢
が口を開いた。
「あの『世界を結ぶ扉』、他に何処に繋がってるんだい?」
「どこにだって繋がってるし、どこにも繋がってない」
「おや、謎掛けかい?」
「心配しなくても、あんた達も翼獣も元の世界へ帰れるわよ。それは確か」
にやにや、にたにた。
格別遊び甲斐のある玩具でも見つけたみたいに、瓢の笑みが深くなる。
「そんなに便利なものであるなら、あっしとも少し交渉しようじゃあないか」
そちらの条件は出来るだけ呑もう、と瓢は難なく言った。
クローネが面白がって笑う、陽太が「ちょっと!」と焦れたような声を出す。
観客の反応など知らぬふりで、瓢はすらすらと音を紡いだ。
「で、代わりにあっしらにもあの扉を自由に使える様開放しておくれ」
「いいわよ、って、答えると思った?」
「おや、断れるのかね。周囲にはもれいびがいる上、戦闘直後でおたくも手負いだろう」
「だからって……」
「だからと言って、あっしもらっかみ相手にこの程度で有利だとは思わんよ」
クローネの言葉を先取りするように、瓢。
「だが、おたくが一番嫌がるのはあっしらにここに居座られることだ」
それは、陽太とのやり取りから既にはっきりとしていることだった。
「仕組みは謎だが、あの3人がいればこの世界も辛うじてやり直しが効くんだろう?」
けれど、そこに自分達のような害虫が居残ったとすれば。
にへらと、瓢は歪んだ笑みで己のかんばせを彩った。
「不愉快極まりないんじゃないかい、駄鴉はん。だから、二つに一つさ」
――扉を明け渡すか、閉じ込めてるつもりであっしらと共同生活するか。
瓢の言葉に、クローネはあっはと笑う。
可笑しくて仕方がないという調子の声だった。
「あんたそれ、本気で言ってる? あんた達の内の一体何人が、その賭けに乗るのかしらねぇ」
先に陽太に告げた通り、1人や2人なら殺して終わらせることだって彼女はするつもりなのだ。
ならば瓢が持ち出した駆け引きは――クローネが対処に困るほどの残留者がいなくては、成立しない。
「ま、笑えるハッタリだったわ。だから、そうねぇ……」
――あのおっさんをこの世界に留めさせることができたら、あんたにだけは扉を使わせてあげる。
そんなことを言って、クローネはまたケラケラと笑った。
瓢の口元が、弧を描く。
確たる返事を遮ったのは、
八神 修
だった。
「それは駄目だ。一閃達もだが、津止先生の命が危険に晒されるのを看過は出来ない」
「命を危険にって……あのね、私だって、必要なものをやたらに壊すなんて馬鹿な真似しないわよ」
「それでも、彼らとこの世界の解放は譲れないんだ」
修の言葉に、クローネの目の色が変わる。
瞳に映るは、掛け値なしの怒りの色だ。
「この世界の解放? ふざけたこと言わないで頂戴、ここは、私の世界よ!!」
その剣幕に、ひゅっと息を飲む修。
おやおや、と、瓢が他所事を芯から楽しむように口元を緩めた。
「っ、すまない、怒らせるつもりはなかった。だが……俺達は、君の命を助けた」
「だから? 何?」
「そのことは、一閃達を開放する対価にはならないだろうか?」
クローネが、目に見えて鼻白む。
「私が善人だったら多少は考慮したかもね。だけど、残念ながらそうじゃないの」
過ぎた事の為に目の前の利を見逃すつもりはないと、クローネは言った。
「で? 話はお終い?」
「……寝子島が君の居場所だよ。君を慕う者だって居るじゃないか」
絞り出すような修の言葉を、「馬鹿馬鹿しい」とカラスの神は一笑に付したのだった。
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巴めろ
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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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