this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
天使と悪魔のロマネスク
<< もどる
1
…
59
60
61
62
63
…
66
つぎへ >>
大悪魔『カンシャック』(1)
さほど大柄な体躯というわけではない。にも関わらず、大悪魔『カンシャック』が地へと打ち込んだ拳の一撃は容易く溶岩石を割り、地を砕く。
「ヒューッ! さすがカンシャックさんだぜぇ!」
「やっぱ最高だぜアンタ!」
「一生ついていきます、兄貴!」
「るせェ、てめェら! 俺ァ面倒くせェのが嫌ェなんだ、さっさとやっちまうぞコラァ!!」
幾人もの取り巻き悪魔を従え、ずいぶんと慕われているらしいカンシャックは、石を追う彼らの前へと立ち塞がり、黒い翼を広げて飛びかかる。
「行くぜオラァァァッ!!」
「……させないっ!」
走り込んだ
十文字 若菜
は盾となるべく、持ち歩いている手鏡を地へ放り、上から拳を叩きつけて砕き、防御結界を展開。拳を受け止める……が。
「っ!! なんて威力、こんなのまともに食らったら……!」
すさまじい衝撃。びりびりと結界をも震わせるほどの破壊力が伝わり、若菜は思わず青ざめる。
カンシャックは結界の上から、がん、どがん、と幾度となく剛腕を振るい、
「しゃらくせェッ!」
「っ、く……!」
そのたび結界は震え、恐ろしい殴打音が響く。確かに、まともにそんなものを受ければ、どれほどのダメージか計り知れない。若菜の防御は堅いが、いつまで持ちこたえられるものとも知れなかった。
「一方的に殴りつけて、強ぇつもりか? このターコ!」
どが、と衝撃音。カンシャックは弾かれて、挑発的な声の主、
添星 叡知
は若菜の隣へと並び立つ。
「てめェ、痛ェじゃねェかコラァ!!」
「ふん。力任せのパンチ連打とは笑わせる。いいか? ルール無用のケンカで、有効な技ってのはなぁ……!」
言うなり叡知は羽ばたき前方へ飛び出し、憤慨するカンシャックの胸元へ、ジャンプキック!
「前蹴りに首絞めって決まってんだろ! それにてめぇは、のれぇんだよッ!」
大振りな反撃の一発を避け、懐へ潜り込んで腹部を一撃。続けざま、蹴りによる連撃を放つ。
「ここは、悪魔のテリトリー。こちらの分が悪いのは確かですが」
「あ、天動さん……!」
若菜は声を返すも、顔見知りである
天動 記士郎
は、いつもの優しげな彼とは少しばかり、様子が違っていた。
結った髪は解けて乱れ、魔界の風に悠々となびく。身体中のあちこち、両手の甲には鱗のようなものが現れ……そして彼は、笑っていた。のんびりとしたいつもの記士郎にはいささか似つかわしくない、それはひどく剣呑な笑みに見えた。
「私も、悪魔に……ふふ、面白いですね。どのくらい通用するのか、試してみましょうか」
あまり知られずとも、彼は元プロボクサー。戦う術と、闘争心には十分に持ち合わせがあった。
叡知の蹴り、記士郎の拳がカンシャックをとらえ、攻撃は確実なダメージとして蓄積されてはいる。とはいえ、その上で大悪魔の鍛え抜かれた肉体は強靭で、強固だ。
「てめェら、うざってェんだよッ!!」
振るわれた裏拳は、
アダム・スメルディン
の側頭部へ。
「危ない!!」
若菜はとっさに、ろっこんを発動。危機的状況に発生する進化能力は、鏡を割るというプロセスを介さず結界を展開し、アダムへの一撃を遮る。
「防御は任せて! 思いっきり行って!」
「…………」
アダムに言葉は無い。彼はアラビア語しか話せないし、何より彼女や戦いをともにする面々と、意思を疎通するつもりも無かった。
心の中、語りかけるのはむしろ、悪魔たちのほうだ。
(偽証する者。誘惑せし者、力で抑する者。俺はお前達を畏怖し、出会えた事を光栄に思う)
心臓の病も顧みず、動けば心拍数は高まり、ろっこんは彼の指先へと無色の炎を灯す。
アダムはただ黙して、それを悪魔へと放った。
(聖典の悪魔よ。悪しき精霊『イブリース』よ。ガキの頃、お前が怖かった……だが今の俺は、お前と同じ叛逆者。崇敬すら感じる)
時に、無色の炎を拳へ握り込み、
(主は約束した。人の子らに躓く時が来た……今がその時だとするならば。俺が、介錯くらいしてやろう)
火拳として叩きつけた。
カンシャックは熱と衝撃のダブルパンチに、ますます烈火のごとき怒りを爆発させる。
「ぬああああ!! 痛ェし、面倒くせェッ!! てめェら、まとめてやっちまえ!!」
叫ぶなり、彼の部下たちが取り囲み、爪を振り上げ襲い掛かる。
アダムは……ちらと、笑みもせず。
「ッ!!」
カンシャックの一撃が、記士郎をとらえる。空気をも震わせるような衝撃に、一瞬意識ごと吹き飛ばされ、背を溶岩石の壁に叩きつけられ、崩れ落ちる……しかし、膝を突くことは無く。
「……まだまだ……いけますよ」
すぐさま体勢を立て直し、ファイティングポーズ。軽やかに取り巻き悪魔の懐へ踏み込み、鋭いジャブを三発、流れるように右ストレート。元ボクサーならではのコンビネーションブローは、悪魔であろうと圧倒し、たやすく叩き伏せた。
(……地獄に天使はいない、慈悲もない。尊き精霊達よ、主の御元へ還れ……)
アダムの炎は広がり悪魔たちを焦がし、熱を帯びた拳が炸裂すれば、敵はうめき倒れていく。
「!? なんだ、やけに……歯が疼きやがる?」
複数の部下たちに取り囲まれ、下半身を集中的に狙われ、得意の蹴りを封じられた叡知。がちん、と犬歯を噛み締めて鳴らしたのは、偶然だったろう。
(こいつは……!?)
この瞬間、初めて発動した叡知のろっこんは、彼の身体を、鋭い牙持つサーベルタイガーへと変えていた。
(羽根が生えたかと思いきや、次は身体まで変わっちまったのか? こりゃいいぜ!)
四肢を踏ん張り本能に従い、剣歯虎は吠える。
(おら、全員並べ! まとめて首筋、噛み千切ってやる……!!)
「チィィ、抵抗してンじゃねェ、てめェらァァァ」
心底苛立ったようにカンシャックは叫び、剛腕で弾き飛ばし、岩肌を砕き、若菜目がけて、組んだ両手を叩き下ろす。
どがん、と視界が揺れるほどの衝撃。が、もはや彼女も、怯みはしない。
「……負けてなんて、いられない! あの石を、あなたたちに渡すわけにはいかないんだから!」
仲間たちの存在が、きっぱりと言い切った若菜の瞳に、凛と輝く光を与えていた。
<< もどる
1
…
59
60
61
62
63
…
66
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
天使と悪魔のロマネスク
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!