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ザ・レジェンド・オブ・ロンリー・ロンリー・ウルフ(孤狼伝説)
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最終戦!
日野舞斗は腕組みして対戦相手を待つ。
すでにガウンは脱ぎ捨てていた。彼を包むのはマスクとボクサーパンツ、リングシューズのみである。
「あんた寒いだろ、それ」
自分はどうやねんという状態で野菜原ユウが呼びかけてくる。ユウは赤ちゃんのように頭までタオルにくるまれ、去りゆくボートの上にあった。ガチガチと歯を鳴らしており唇は紫色だ。
「
笑止!
」
舞斗はそれを一喝した。
「リア充への嫉妬心さえあればこれくらいの寒さ……蚊ほどにも気にならんわ!」
「虫刺されと冬の寒さはベクトルが違うような……だが、それがいい」
グッドラック、とばかりにユウは親指を立て、そのままボートから救護テントに消えていった。
「それで、俺の対戦相手は誰だ!? リア充か!? リア充撲滅すべし! 慈悲はない!」
今の舞斗は舞斗ではなく、ノーマーシー(No Mercy)なリア充の撲滅者リア充=スレイヤーなのだ。
舞斗の横に立っていた【R】が、マイクのスイッチを入れた。
「一部組み合わせの変更があったため、リア充=スレイヤー選手の対戦相手として乱入者を募集したいと思います!」
そういう趣旨か、悪くない――と舞斗はうなずく。どうせなら束になってかかってきてほしいものである。リア充=スレイヤーは一騎当千の武士(もののふ)、リア充の軍団が押し寄せようと蹴散らせる自信が彼にはある。
「早い者勝ち! 最初に手を上げた戦士を乱入者として迎え入れましょう! リングに上がりたい方、どうぞ!」
【R】が声を張り上げるが早いか、
「はーい!」
即反応した者があった。
それは……
【R】自身だ!
「な……【R】! あんたが俺に挑もうというのか」
「Si(はい)、民主的に早い者勝ちであるから文句はないでしょう。実は虎視眈々とこの機会を狙っていたというわけです」
「『民主的』という言葉の定義を知りたいところだがそれはいいとしよう! 【R】であれば相手にとって不足はない!」
「どちらが真の狼か、決めるときがきたというわけです。ウフフ……ファイト、ファイト、トッテモタノシイネ……」
突然英語なまりになったことよりも、注目すべきは彼の動きではあるまいか。【R】が両拳を握りスクワットの動きを繰り返すと、突然その全身から紫色のオーラが立ちのぼったのである。どんどん出てくる。
バリッ、と音がして【R】のスーツが四散した。その下から現れたのは鋼の筋肉……というにはずいぶんはんなりしている肉付きだが、まあ一応鍛えていると言えないこともない程度の肉体であった。残ったコスチュームがパンツとリングシューズのみというのは言うまでもない。
「ファイナルラウンド……ファイッ!」
自分で宣言すると【R】は、手をバッテン型に交差させ舞斗に体当たりしてきた。
「なんとぉ!」
受けの美学だ! あえて舞斗は背中でその一撃を受け、ぐるっと回転して着地した。ホシュー、とガスが漏れるように、舞斗の体からも緑色のオーラが噴きだしていた。
「私が勝ったら、リア充=スレイヤーの名は私がもらいます。【R】は、『
Riajyuu Sureiya-
』の略ということになるのです!」
「なんでローマ字!?」
肉体と肉体が、がっぷり四つに組み合った。
「この年まで独身……この辛さ、あなたにわかりますか、スレイヤーさん!」
【R】が舞斗を持ち上げ地に叩きつける。ボディスラム!
やはり受けの美学でこれを完全に味わったのち、ルチャドールらしくバク転して 舞斗は立つ。
「そんな一般レベルの孤独でこの俺に挑むと? 貴様はまだ恵まれてるほうだ!」
再び組み合う肉と肉、今度は舞斗が【R】の手首をがっちりとつかんだ。【R】の肘を返し、流れるような動きで自分の肩に叩きつける。
「真の孤独というのはな!」
飛び散る汗と汗、これがショルダーアームブリーカー!
「トイレでボッチ飯は当たり前! 教室にいても空気のような存在!
しまいには名前を聞かれても『そんな奴いたっけ?』と言われる始末ッ!
」
言葉にあわせながら舞斗は、アームブリーカーを何度も繰り返した。
「うおう! おう!」
【R】は目に苦悶を浮かべもがく。
このとき舞斗の手が汗で滑り技が外れた。今度は【R】が攻める番、バンッと地面を蹴って飛びドロップキックだ。
「私だってそうです! 恋人? 友達? どっちもいません!」
技が当たると大砲が炸裂したような音が轟いた。それにしても【R】は、重そうな肉体なのによく飛ぶ!
舞斗は体勢をとりなおして地にへばりついた。
「効かぬ!」
舞斗は【R】に飛びかかると、超人的な力で彼の体を自分の肩の上に抱え上げ、仰向けに乗せたまま顎と膝を左右の手でつかんで引きしぼったのである。恐怖の大技アルゼンチン・バックブリーカーだ。
「クリスマス? バレンタイン? 馬鹿め! プレゼントもチョコも生まれてこのかたもらったことはないわ!」
ギリギリギリ……一見してすぐわかる痛そうな技、【R】の背骨が悲鳴を上げている。
「もはや声を掛ける勇気もなければ幸せになろうという気も起きん! あるのはただ一つ……身を焦がす嫉妬心だけだ!」
【R】の口からはうめき声しか聞こえない。ギブアップか?
と思いきや、
「
だったら私が、あなたにクリスマスプレゼントあげますー!
」
力の限り【R】が叫んだのである。
「なんとぉー!」
舞斗の足がもつれた。ぐらっとバランスを崩し、【R】もろとも倒れ伏してしまう。
先に立ち上がったのは【R】だった。 舞斗を無理矢理立たせるとこれを標的とし、まるで魚雷、水平に飛んでは、どしんどしんと頭突きでダメージを与えるのだった。
「プレゼント……欲しい……」
舞斗は意識が混濁してくのを感じた。【R】の攻撃は何度も、何度も繰り返され、倒れたところ腕を取られ、【R】の両膝で喉を極められていた。三角締めだ。がっちり極まっている。
「……クリスマスプレゼント……なにかな……」
このまま気を失ってしまいそうだ。
しかし舞斗は誇り高き狼、こんなことでは敗北しない。
「騙されん!」
なんと三角締めされたまま両足で立ち上がり、技の緩んだ【R】を振り落とした。
「リア充爆発しろ!」
この言葉と同時に【R】が大爆発する。といってもマスクの頭部が破れ、強制アフロになった髪が露出した程度のものだが。
しかしすでに試合の流れは 舞斗にあった。たたみかけるワンツーパンチ、チョップ、最後にダブルラリアットからの、腕をつかんで一本背負い! 轟音とともに【R】は闘技場に沈んだ。
終わった。
【R】は起き上がらない。誰の目にもあきらかな舞斗の勝利だった。
失神したままの【R】のマスクに手を伸ばしかけた舞斗だが、
「いや」
とその手を止めた。
「彼もまた、リア充に苦しめられている孤独なる狼……正体をさらすのはよしておこう」
大歓声が舞斗を包み込んだ。
誰も疑わないだろう。
舞斗こそ、 ロンリネスト・ウルフの名にふさわしいと。
ここで彼は遅まきながら気がついた。
「……あ、願いごと考えてなかった」
充実した闘いこそが、自分の願いであったと思いたい。
それはもう、かなっている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月23日
参加申し込みの期限
2016年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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