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焚き火のある光景
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「えいほえいほ」
慌てん坊のサンタクロースよろしく、袋を担いで校庭に入ってくるのは
椿 美咲紀
である。
ただしサンタと違って、彼女が担いでいるのは不燃性のゴミ袋で、袋の中身もサクサクに渇いた枯れ落ち葉だ。これはすべて、寮の掃き掃除で集めた落ち葉類なのである。寝子高・桜花寮両方に許可をあらかじめ取ったもので、もちろん袋は持ち帰る所存だ。
「ちょっと早いけどもうじきクリスマスですよー! 悪い子はいねがー、なのです!」
「美咲紀、なにか別のものと混ざっているんじゃないか」
同行する
八神 修
が冷静に指摘するも、
「いえ、そう間違いでもないのです。良い子の家にはクリスマスにはサンタさん、悪い子の家には『トントン・マクート(麻袋おじさん)』と言いまして、悪い子を連れ帰るための袋をかついだ恐いおじさんがやってくるという伝承がハイチにありましてー」
「なんでそんなこと知ってるんだ。というか焚き火と関係ないだろそれ」
「いやあまったくですねぇ」
この二人のやりとりを、後続の
恵御納 夏朝
はなんだかぼんやりした表情で聞いている。だが聞き流しているのではなくむしろ楽しんでいた。なんというか、平和で良いと思う。
本日彼らが用意したのは、ゴミ袋に集めた落ち葉類だけではない。
たとえば夏朝は他に、焼き芋用さつまいも複数、調理用の長い棒も複数、加えて紙皿の束、さらにはマシュマロ一袋を持参していた。冬迫るこの秋の日、せっかくだから芋やマシュマロを焼く機会として楽しもうとの計画なのだ。
とはいえどやはり、食べることではなく焼くことのほうがメインなのは言うまでもない。夏朝は顔を上げて、
「八神君は何を焼く……」
と聞きかけて口を閉ざした。
邪魔をしてはいけない――そう思って、心持ち後じさる。
「遅れてごめーん」
やってきたのだ。彼女が。
七夜 あおい
が。
あおいの姿を認めて、修は口元をほころばせた。今日も彼女の声がするとそれだけで、木漏れ日のような暖かさに修は包まれる。落ち着くのだ。まるであおいの存在こそが、自分にとって欠けたパーツであるかのように。
あおいに対する修の想いには、夏朝もとうに気がついている。表だって応援したりはしないものの、そっとしておくだけの配慮はあった。
「やあ」
修は片手を挙げて、
「先生に許可を取ったんで、長机を並べようと思うんだ。焚き火道具に限らず、救急箱とかマシュマロとか色々持ってきたから、ここに広げたい」
「マシュマロ!?」
ところが最初に反応したのは、あおいではなく美咲紀だった。
「シュー君、さすがですねえ! 焼きマシュマロとはさすがの発想! 私もおイモこそ持ってきたものの、マシュマロには思いが至らなかったのです!」
「お芋もあるの?」
あおいが問うと、待ってましたとばかりに美咲紀は胸を張る。
「そこに焚き火があるのなら、おイモを放りこむのは、もはや義務! 必勝の気構えで、家庭菜園で採れたサツマイモを持ってきましたとも」
美咲紀が背負ったリュックをがばと開けると、そこからは赤紫色の宝石みたいな芋たちが、ごろごろと顔を見せたのである。
「ほーら、みんなにも聞こえるでしょ。この美味しく育ったサツマイモちゃんたちの
『私を食べてっ』
という願いが! その願いを皆でかなえてあげるのも、これ、自然の恵みへの感謝なのですです! ですよね? シュー君?」
「……あー、なんというか、それでいいんじゃないか」
唐突に話を振られて修はやや戸惑い気味だ。なお、『私を食べてっ』で美咲紀が繰り出した裏声にも戸惑い気味だったりする。
「それでおしまい? サツマイモの蘊蓄は、きっとシュー君が何か語ってくれると思っていたのですが」
美咲紀は意味ありげに修にウインクして見せた。「ここが見せ所ですよ」とでも言っているかのように。
俺に何を期待しているんだ――苦笑気味に修は言う。
「そこまで博覧強記じゃないよ。サツマイモにまつわる話といえば、せいぜい子どもの頃に芋版を作ったことくらいだ」
「私もやったよー。年賀状に押したりしたー」
あおいは手を叩き、
「長机出すんだよね? 修君、手伝うよ」
と言って机の端に手をかける。
「ありがとう。助かる」
「大したことないよ。それより、これだけ色々持ってきてくれた修君は立派だと思うな」
正面から誉められたせいか、修はやや照れ気味に、
「こういうことは生徒会としてケアしたいから……」
ぽつぽつと言って、長机の脚を出すのだ。そんな二人の周囲を、修の愛猫ミストが、くるくるうろうろと歩いている。
おおう私も、と長机のところに行きかけた美咲紀に、声をかけたのは夏朝だった。
「椿さんは、僕の手伝いをしてくれない……?」
「ほえ? ああ、紙皿や飲み物の準備ですね? いいですよ」
夏朝は聞こえるか聞こえないか程度の小声でつぶやいた。
「そっとしておこう……」
「え?」
「いや何でも……そうだ、お芋の話、聞かせて……」
「待ってました! このおイモさんたちはですね、いつも誉めて育てるようにしていたのです! 良く頑張ってるねえ、大きくなってるねえー……って! 人間もおイモも、誉めて伸ばすべき! というのが私の持論ですのでー!」
「お芋のおいしさは、そこから来るんだ……!」
「少なくともこのおイモさんたちの場合はそうだと思いたいですねー!」
その間に修とあおいは設営を整え、修はさらに、消火器と水入りバケツを傍らに置いた。
「安全に楽しくいこう」
修は皆に呼びかけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月19日
参加申し込みの期限
2015年10月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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