this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【お三夜】お三夜迎撃準備! と書くと過激ですが要するにですね
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
20
つぎへ >>
宮祀 智瑜
がこのときどれほど驚いたかは、ちょっと一言では言い表せない。
――義弘先生!
一瞬、ここがどこだか忘れてしまったほどだ。
たしかにここはシーサイドタウンのアウトレットモールで、さらに詳細に言えばそこにつくられた特設スペースである。
そこでは、もうじき開催のお三夜まつりの迎撃準備会と称し、衣装を借りたり作ったり買ったりできるイベントが行われていた。
制作スペースのうちひとつ、幼児やその家族がメイン活動している机にいたのである。
彼が。
そう桐島義弘が。
平素と何らかわりのないスーツ姿で。
このとき智瑜は喜ぶより先に恐れた。恐怖したのである。
――あそこって家族向けスペースだけど、まさか、そんな……。
川辺で砂金を探すような目で、智瑜は手早くあたりをさぐった。
ココニイル トイウコトハ、
カゾクヅレデアル カノウセイガ
タカイ トイウコトニナリマス。
だが彼の子どもであるとか、彼の妻であるとかが、そばにいる気配はなかった。
そもそも義弘は独身のはずなのである。それでも……。
智瑜は不安で押しつぶされそうになっていた。気がついたら駆け出していた。
そして、ドン、と、彼の目の前のテーブルに両手をつくと、
「義弘先生、奥さんと子供がいるってことはないですよね?」
哀願するような表情で、彼を見上げた。
北影太郎はマスクが完成するやいな、身につけて野々ののこに晴れ姿を見せるのである。
「じゃーん! 完成! 渾身の俺式三夜祭バイカー!」
大股を開いて手刀を伸ばし、インパクト絶大な変身ポーズも取ってしまう。
「おおー! こうして見るとイケてるじゃない」
ののこも衣装作りは大いに手伝ったので、なんだか誇らしげなのである。
オリジナル『バイカー』は、猫っぽさを残しつつ骸骨のモチーフとした。可愛げと精悍さがいい感じでブレンドされた面構え、キリッとした頬には三本ヒゲを思わせるライン付きだ。
「あえて口元を出すのもいいけど、やっぱフルフェイスだよな」
影太郎が言うようにフルマスクなので、多少その声はくぐもっているが、それがまたいい。
「そうね。だって口元が出てるとバイカーマンだし。バイカーマンも好きだけど」
「本番はマフラーをして出るつもりだ」
「この変身ベルトもいい感じになったよね」
ののこが示したベルトはいま、影太郎の腰に巻かれている。多少ちゃちだが色のメリハリはついた紙製で、風さえあれば実際に回転する風車が中央に据えられており勇ましい。
「うん。リボ……ムーンライトソード出すときも、ここが一番物足りなかったんだよなー」
「ムーンライト?」
「あ、いや、あまり気にしないでくれ。風車はやはり入れて正解だったよ」
「そうだよ、私のアイデアだもん!」
ののこは胸を張るのであった。こうして会話していると彼女はなんとも、男子小学生と釣り合いが取れている。
「あと、今時だったらフォームチェンジ用のアイテムとかも考えなきゃいけないんだろうけど、まあその辺はいいか」
「ふふ、昭和バイカーがモチーフということでひとつ。RXは置いといて」
「でも、しゃべるのはいいよなー。コンプ大変だけど」
ここではっと影太郎は思いだした。
「って、そうだよ今日それ買ってもらうって話だったのにすっかり忘れちゃってた。まあとーちゃんも欲しがってたし買ってくるだろ……あ、かーちゃん!」
このとき影太郎は、その母親の姿を見つけたのである。買い物が終わったらしい。
じっとしていられない! もう影太郎は駆け出していた。
「見てくれ! できたぞ! 俺式三夜祭バイカー! 昭和派のかーちゃんもぐっと来るだろ?」
母親に向けて飛び出していった少年の後ろ姿を眺め、ふっとののこは微笑した。
そうして「またね」と小声で告げて、そっとその場を離れたのである。
影太郎は今、タックルするように母に抱きついて、きゃっきゃと声を上げている。
予想外のお誘い(ニアリーイコール『連行』)で幕を開けた七枷陣の本日だが、ここに来てまた予想外すぎる展開に突入していた。
――海原茂前生徒会長と二人っきりにされるなんて聞いてないよー!
現在陣は、限りなく初対面に近い茂とふたりきりで、ぽつんとイベント会場に放置されてしまったのである。陣は口に細長いチョコレートバーをくわえていたが、その先端がプルプルと小刻みに震えていた。
原因ははっきりしている。それは、ここに彼らを連れてきた鷹取洋二が突然、ちょっと席を外したかと思えば戻ってきて、
「別の後輩に衣装コーディネートをお願いされちゃってね。はっはっは、芸術センスの話となれば、断れないんだよねえ僕はー。ま、いずれ帰ってくるから」
などと言いのこしてトンボ返り、そのまま姿をくらませてしまったからである!
――無責任すぎるだろー! ワカメ先輩ーっ!
なんだかんだ言って話し好きで陽性な洋二がいた間は、陣もそれほど居心地悪くはなかった。洋二はときどき意味不明なことも言うが、いちいち笑わせてくれるし陣と茂に均等に話す機会をふってくれていた。彼は駄菓子にも詳しくて、おかげでスティック状お菓子マニアの陣とは、『遠足の定番は何か』などという他愛ない談義にも花が咲いたものだ。
だから案外、陣も道中は楽しかったのである。
たまにはこういうのもいいかも――なんて思っていたくらいだ。
ところが急転直下、ご覧の有様だよ!
無口でクールな、しかも、もの凄いサディストであるという噂のある茂とふたりきりになってみると、ささやかな楽しさなんてゲシュタルト崩壊寸前である。そもそも陣は対人恐怖症気味なのだ。話しかけられれば応じもするが、話しかけるのは無理。茂のようなタイプには特に無理!
うわーと叫んで逃げ帰ろうか――半ば以上本気で陣がそう思ったときだ。
「なまず」
ぽつりと茂が言った。
薄氷を踏むように陣は返す。
「なますぎり……ですか?」
いやああああ、斬られる、滅多切りにされるぅうう! ……と思った、というのはさすがに嘘だが、茂が言った意味がわからず、陣は聞き違えたままそう返していた。
「いや、ナマズだ。鷹取は、ナマズの衣装を着たいと言っていた」
さすが元会長、声の大きさといい声色といい、惚れ惚れするほどの風格があった。そこで陣も釣られて、
「じゃあ、ナマズの服、見に行きませんか?」
「そうだな。任せる」
茂は前髪をかきあげた。途端、後光のようなものが一瞬射したような錯覚があった。「いよっ、大統領っ!」とか無闇なかけ声をかけたくなるような。(茂の場合は「生徒会長っ!」が正しいだろうか。どうでもいいか)
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【お三夜】お三夜迎撃準備! と書くと過激ですが要するにですね
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月12日
参加申し込みの期限
2015年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!