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その胸のあまりに痛きこと
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【唯一神が落ちて来たから】
昼、ステンドグラスが太陽を受けて床のあちこちに光を降り注いでいた時。
重たいドアをゆっくりと開けて、外を散歩していた一人の少女が入ってきた。
恵御納 夏朝
がその光を含む、一瞬全てに目を奪われる。
しかし、こんなに静謐で眩しいという稀有な空間、人一人いないという状態に、夏朝はふと決意を持って足を踏み入れた。
ここは、神様を奉っている。しかし今の夏朝にとって神様と聞いてパッと浮かぶのは、落神である、
野々 ののこ
だ。
分かっていても足を踏み入れずにはいられなかった。ここが分神であろうが、偽りであろうが、今の夏朝には関係の無い様な──抱えているのは、そういう出来事であったから。
場を包み込むように広がる会衆席の中央にある身廊を、力強く、ゆっくりと歩く。見えるのは、区切られた先の祭壇と、壁に掘り込まれデザインされた、最奥からこちらを見る事無く、自分の腕の中の尊い我が子を見つめるマリア像の姿。
確かに、その腕に抱かれているのは神の子だが、こちらには全く向けられていない視点が、とても印象的だった。
「神様なら、願いを叶えてくれるのかな……?」
返って来たのは無言の静寂。
当たり前だった。これで人がいたら夏朝は直ぐに引き返していた事だろう。
祭壇の手前、区切られた1歩前で、堂々とした歩みを止めて夏朝は立ち止まった。
人の気配は無い──それを確認して、夏朝はゆっくりと言葉を落とすように語り始めた。
「神様、
僕の中には……もう1人の別人格『夏夜ちゃん』がいる。
この島は不思議で──最近になって、彼女が生まれた理由を見れた。
僕が、辛い過去を極一部しか思い出せないのは……
彼女がその部分を持ってくれてるから?」
人間の医学ではそれに病名が付いている。しかし、一般人には余りに理解されないその症状、その病気を、夏朝は仕切られているマリア像に向けて、引け目も何も無いむしろ強い心を持って告げた。
──寝子島では、今、どんな事が起こってもおかしくない。
落神であるののこが、まさかの自分の能力をばら撒きながら、天上から地上へ落ちてきてしまったからである。
それは、今まさに神による秩序が失われた瞬間でもあった。
……そんな今だからこそ、
「叶えたい願いが、あります。
『僕と夏夜ちゃんを、それぞれを保ちながら、心身ともに分離する』
彼女と向き合い……『2人並んで』皆とフツウに過ごす為に」
客観視して、普通に考えれば不可能だった。
それでも、この願いを占いをやっているという友達に初めて告白した。
友達が最初に告げたのは、
「神様がいて、それでも『今は不在で、人の手に能力だけがある』
これは、人にとって、普通から掛け離れた事態も起こし得る、圧倒的なチャンスだと思うんだよ」
真に神が天空にいれば雷が落ちたかもしれない。それと共に、幾つかの提案。
その提案を聞いて、夏朝は思った事があった。
これは、その友人にも話していない言葉。
「もう一つ…複数? 叶えたい願いも、あります」
それはいずれ、叶うなら彼女の友達に。
仲間に、話したい事。
「僕は…大事な白亜の友達を『3人共』尊重したい」
それは、
次元の狭間のオペラハウスで起こった悪夢と惨劇
。
可能性が不明ならば、あるものとして考える。手段は一部を除いて選ばない。
そう、例えば──人格に、個々に魂というものはあるのか? 転生は出来るのか?
それは、宗教によっては『有り得ない』事として掲げる思考。
確かに、人格の死も、結合も、帰らない現実であったであろう。
でも、それでもあの時選択が違えば、統合人格『女王』は生まれなかった。
そもそも、生まれる事が出来なければ死ぬ事も出来はしない。
『女王』も、怪人セブン(七男)も、前の芽森先輩も、3人共尊重したい──夏朝は強く願った。
3人其々が、フツウに幸せに笑える未来を。
フツウを壊さず、自然な形で、叶える手段があるならば……
「………………」
夏朝は深く思案した上、その案を置く事にした。
浮かんだ思想は、神が落ちただけでは足りない。
その能力の、恐らく幾万分の一も受け取れていない人間に、それが難しい事は余りに容易に想像出来た。
「彼女や友人達を、守りたいと思いながらも──」
“過ぎた願いを秘める僕は強欲なのかな……”
言葉途中で途切れた思いに、マリア像は答えない。
思考の中を、フツウを壊す鴉の嘲笑が、赤髪の巫女の笑いがあまりにも鮮明に再生されて、夏朝は思わず眉を潜める。
それでも、占ってくれた友達にも告げた言葉が明確に頭に浮かぶ。
友達は、その想いを“とても強い優しさ”と評価した。
「願いを無理矢理叶える事で、フツウが壊れたり、皆に害が及んだりするなら……
──叶えず、諦めるつもりでいます」
何もかも──全ては、“フツウを、死守する為に”
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月28日
参加申し込みの期限
2015年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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