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その胸のあまりに痛きこと
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【あたたかな】
それはのんびりとした学校帰り。
綾辻 綾花
は、いつも持参している、出会った猫との邂逅記録──猫メモに記載の無い新しい猫を見つけた。
気になって、気になって。走って逃げられないようにゆっくりと後を追いかける。
──気がつけば、いつしか辺りは夕暮れ時が近づいていた。
しかも、猫鳴館とは反対側の星ヶ丘まで足を伸ばしていた事に気付く。
「あれ……? ここは──星ヶ丘ですね」
我に返って辺りを見渡した後、猫は後を追われている事に気づいたのかダッシュで逃亡。
綾花は星ヶ丘で1人きりになってしまった。
「1人になってしまいましたね……。どうしよう……」
思わず独りごちたところで、綾花の視界の端に、大きな壁が目に入った。
視界を向ければ、そこは星ヶ丘教会。白を基調にした大きな建物。
大きな教会はいつもで人々の為に門戸を開けている。ただ、扉そのものがうっすらと開いていたのは、前に出た人が閉め忘れたのかも知れなかった。
「入って……みましょうか」
神社や寺には行く事があっても、綾花にとって教会に足を踏み入れるのは初めてのこと。
まだ明るい外の光が、ステンドグラス越しに綾花を迎え入れるように教会内に色のついた光の跡を残す。
そのまま、身廊を歩いて正面。綾花は区切られた祭壇の奥高くに掛けられた、十字架を静かに見上げた。
浮かぶのは、ここで挙げられた沢山の結婚式の事。
ふと心に浮かぶ、片思いの相手──
「これは、まだ神様にも内緒です」
思い浮かんだ内容に、綾花は首を振ってその思いを誤魔化し隠した。
神様といえば、懺悔だろうか。
ふと思い、思考を振り返る。
教会内には告解部屋も備わっていたが、見て思い浮かんだ内容は、その中で告白するような大それたものではないだろう。
「神様に懺悔することは……。
あんまり実家に帰っていないことかな?」
十字架を見上げて、ぽつりと呟いた。
実家は猫鳴館から遠くない旧市街。メールや通話でのやり取りはきちんと行っていたから、余計に実感が湧かず。母親には「近いんだからもう少し帰って来なさい」とここ最近言われたばかりである事を思い出す。
──旧市街そのものには、知り合いの探偵さんに会いに行ったり、猫メモの追記や新規で猫の追い掛けをしているから、常日常の如く、足を踏み込んではいるのだけれども──
「──うん、もう少し帰るようにしましょう」
流石に綾花も、思い出す都度、旧市街にいる割には、家に戻る回数が少ないのではないかと危機感に似た何かを感じ始めた。
教会奥の掛けられた十字架に背を向けて、出入り口の扉に手を掛けてふと思う。
「あ……あと、勝手に入ってごめんなさい」
教会内部に向かい、綾花はお辞儀を一つ。
空を見上げれば、空は朱色で綺麗に染め上げられていた。
夕暮れ時から実家に突然帰るのも急すぎる。実家へは翌日に帰る事にして、今日は素直に、下宿している猫鳴館へ帰る事にした。
夜に、綾花は実家に電話を掛けた。
今日の出来事を受けて「明日は帰る」と告げた綾花の耳に届いた母の声は普段と同じなのに、改めてこうして電話をしてみると、何故だかとても温かに聞こえた。
「ただいま」
「おかえり」
玄関を開けて、家へと帰る。
事前に知らせていたからか、受け答えのその言葉は、決して量多いものではなかったけれども。
綾花の心はそれだけでも幸福で、そして充分に満足できた。
帰宅して、まず始めた事は実家で飼われている可愛い猫たちの相手。
立っている足元に8の字を書くように絡みついたり、顔を出来るだけ上げて綾花を見つめ、必死に抱っこをせがむかの様に甘い声で鳴いて周囲をぐるぐる回ったり。
それらの仕草が余りに可愛すぎて、離れるのが辛いから、一度実家に帰れば猫鳴館に戻るのが辛く思えてしまうというのが、綾花が実家に帰らない理由の一つでもあった。
その中の猫の一匹が、撫でて欲しいとばかりに、綾花を見ながら身体をコロンと横にする。
他の猫たちを一旦おいて、その猫を撫でれば、その毛並のあまりにふかふかな事。同時に上がる、他の猫たちの不満の声。
これは、猫が離してくれそうに無い。
こんなに可愛い猫たちが放してくれないなんて。それは綾花にとってはどれだけ幸福な事だろう。
遠くの台所から聞こえた母の、今日は“泊まっていくのか?”という問いに、既にねこだまりとなった綾花は、暖かな猫に包まれながら、即座に“泊まっていく”と、嬉しそうにそう返した──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月28日
参加申し込みの期限
2015年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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