寝子島の南にある寝子ヶ浜海岸。
寝子島街道と併走する寝子島電鉄、通称「ねこでん」を横にみることができる長い海岸線。
シーサイドらしく整備されていて訪れる人も多い。
…………
【長身の男がもふもふを抱えながら砂浜に座ってぼんやりと海辺をみつめている】
…………はあ
【そして思いっきりため息をつく】
9時か…。
きっちりした寮に住んでいると、その辺り面倒よね。
いつも妹が私のいない内に掃除してくれてるから
自分で掃除することあまりないのよね…。
最近、妹の方が私よりしっかりしていて
まるで私の方が妹みたい。
妹の成長は喜ばしく思うけど
姉としてのプライドがズタズタだわ。
…まあ、別にいいけど。
ああ、私で良ければ喜んで。
いつまでも座り込んでいても時間が過ぎるばかりだし
日が暮れる前に買い出しに行きましょうか。
妹にも連絡しないと…。
(立ち上がって服についた砂を払う
んー…
【腕時計をのぞきながら】
……確か、夜の9時まで?だった気がするな。勘助曰く
今から買い出し行きゃあ間に合うかな…
……あーっわかるわかる!
デスクの上の小物とか本棚の本とか、
いちいち元に戻すのがめんどくさくていつの間にか放置しちゃうよな!
けどま、暇を見つけて、その分思いっきり掃除すりゃだいぶすっきりする!
……冴来ちゃん、今度、家事のやり方とか、教えてくれないかな?【ボソッ】
じゃあ決まりね。
どうせなら勘助も誘って…。
あ、でも桜花寮って門限とかどうだったかしら…。
歌も魔法よね。
家事は嫌いじゃないし、得意な方なんだけど
自分の部屋の掃除は苦手なのよね…。
物が出ていないと落ち着かなくて
一度綺麗に片付けても気がついたら
また散らかしてしまっていたりして…。
ほへっ?! マジ?! いいの?! いいのね?!
じゃー俺、お買い物手伝っちゃいます! ついでに料理も手伝うぜ!【弾けるような笑顔で】
そういうときはたいてい鼻唄歌いながら料理してみたら、
いつのまにか、めんどくさぁ、とか思わなくなるんだぜ!
これは料理だけじゃなく、他の家事にもよーく使う魔法だな!
そうね…。
買い物を手伝ってくれるなら
ご馳走してあげてもいいわ。
料理は魔法だからね。
まあ、たまに面倒に思ったりもするんだけれど。
鮭! すっげーおいしそう!
今晩、お忍びで食いてぇ…【じゅるり】
おうよ!
こう、包丁で人参玉ねぎその他もろもろをスパパーンッと、
お鍋で麺をグッツグツ、ドローッと、
フライパンにお肉のっけてワイン入れて、ドッカーンッて!
料理って本当、楽しいものだよな!
【目を爛々と輝かせながら】
うーむ、しかし献立、か…俺はどうしようかな…
やっぱスパゲッティ作ろうかな…【海辺を見ながら考えつつ】
ああ、それいいね。
蓮太郎さんの案そのままだと面白くないし
今晩は鮭とキノコのクリームパスタにしようっと。
うん。
蓮太郎さんもそうでしょう?
【だけど、の続きが気になりつつもお汁粉を飲みながら】
うーむ、そうだなあ……パスタ、とか?
この時期なら、キノコのクリームパスタを食べたい気分だな!
冴来ちゃんって、いつも料理するの?
はい、さようなら。
また会いましょう。
(微笑んで小さく手を振り、説男さんを見送る)
あー…はいはい…。
うん、有難う。
(溜息をついて気のない返事
…説男さん、いい人だけれど…。
(続く言葉を飲み込み、目を伏せて緩く首を横に振って
何事もなかったかのように顔をあげる)
そうだ。
夕飯の献立を考えなくちゃいけないんだったわ。
すっかり忘れてた…。
ねぇ、蓮太郎さん。
貴方だったら今晩何が食べたい?
…冴来ちゃんは可愛い。かっこ確信かっことじ!【キリッ】
ふっ…甘いな
俺を倒しても第二第三第四第五その他諸々が現れるんだぜ!
…………
【自分はわがままだという説男くんの話を黙って耳にしながらお汁粉を飲み】
…おおう、行っちまうのか!
あ、これ、俺の番号!
【と手を大きく振りながら、自分の名刺を説男くんに投げて】
困ったことがありゃいつでも相談しろよー!
……まあ俺が世界一のイケメンだから、人とすぐに仲良くなれるのは当然だな!
たとえぶん殴られようが蹴られようがハグ回避されようがそれもご愛嬌!
しかし、あいつはある意味特別だな!
人としつこいほどくっつきながらも、放ってはおけない魅力がゴロゴロと持っている!
なんだかまるで……!【そこで我が返ったように喋るをやめて、お汁粉一気飲み】
(蓮太郎さんが笑って倒れるのを見て両手を挙げる)
やったー!
センパイを倒したぞー!レベル上がった!!
(といいつつ息があがってる)
(冴来さんが顔を赤らめてるのを見て、ちょっと照れて、言葉に詰まるけど笑顔に戻って蓮太郎さんの方を向き)
おしるこでノドの渇き潤すとはセンパイスゲエ!
だから言ったじゃん、オレ我が儘だって。(笑顔だけど、多分作り笑顔)
誰か大事な人に優しく出来る人はみんなやさしーんだよ。
オレに優しくなくても他の誰かには優しいんだと思うし。
普通はそれが家族とかだったりするんだろーけど、そうじゃ無い人もいる。そういう繋がりって、意味なかったり、余計に重荷になる人もいる。
それでもオレは手放したくない。
何でもいいから繋ぎ止めておきたい。
それがどんなかたちでも……。
うん!オレたち仲良よしだよ!
センパイは、ホントスゲエよ!
ホント、二人とも好きだよ!
(ぴょんと二人の間を跳ぶように駆け抜ける)
オレ、もう帰るね!
待ってる人いるから!
(手を後ろに組んで振り返り、満面の笑みで)
二人とも大好きだよ!
(と言うと、足早に立ち去っていきます)
エr…!?
(言葉を途中で詰まらせ)
…コホン。
いやまあ…。
そういう意味にもとれるわよね…。
…うん…。
(頬を赤らめ、小さな声でぼそぼそ。
熱を持った頬を冷ますように片手をあてる)
そうねぇ…。
それは確かに、我儘だわ。
誰も傷付けず、全員と仲良く…。
…夢のような話ね。
…うーん。まあ、ありがとう。
(困った様に微笑む)
「愛とはお互いに見つめ合う事ではなく
二人が同じ方向を見ることだ」
って言葉もあるしね。
溶け合ってどちらがどちらか分からなくなるより
お互いを保ったまま一つになることが大切なのでしょうね。
ふふ。二人とも本当に仲良しね。
ついさっき知り合ったばかりとは思えないわ。
(二人の様子を見て微笑まし気に目を細め
ミルクティーを開けて口をつける)
まあでも、取りこまれて、わけわかんなくなる、つーのも、一理あるぜ?
だからこそ、ビックウェーブに乗る覚悟でいかなければーッ!!【ぐっと拳を握って】
うひゃあっひゃははははっ!!
ら、らめぇ…!【皆口くんのこそばし攻撃に必死に堪えるが、堪えずにぶっ倒れてしまう】
は…ははは…………
【腹が落ち着くまで笑い、二人の様子を見守りつつ、地べたに座ってお汁粉を開けて飲む】
(蓮太郎さんに撫でられて、余計に真っ赤になってる)うわああっ、センパイめっ!こーのやろーうこうしてやるぅ!(と言って蓮太郎さんをくすぐろうとする)
愛し合うもの同士で一つに……かー。
センパイ深いなあー。
なんか響きがエロい。(顎に手をあて)
やっぱ経験者は言うことが違うなあ!
そ、冴来ちゃん。オレは欲張りな上にワガママなんだぜ♪
みんなと仲良くしたいし誰も傷付けたくない!
だから誰かを一人を選べるのってスゲーなって思う!
冴来ちゃんにいい人って言ってもらえると嬉しい!
オレは好きでやってるだけなんだけどね!でも優しいって言ってくれるってコトは、嫌じゃないってコトだと思うから、嬉しい。
冴来ちゃんも、優しいから好き!
あはは。それは確かに欲張りだわ。
動機がなんであれ、他人に優しくできるということは美徳だわ。
説男さん、貴方っていい人ね。
(説男さんににっこりと微笑む
愛し合う者同士一つに…。
そう考えると確かに、悪くはないかも…。
自然に取り込まれるなんて、むしろ本望みたいなもんだ!
愛し合う者同士で一つになれるっていうことだからな!
どれだけ年食っても、俺にとってはそんな生活に憧れるよ【自分でうんうんと頷きながら】
説男くん、素直じゃねーな!【余計になでなでしまくる】
(蓮太郎さんに頭撫でられると、嬉しそうに目をつぶってます。胸がいっぱいで言葉がでない様子。)
///……。
オレは欲張りだぜ!冴来ちゃん!
だってみんなと仲良くしたいモン♪
(冴来さんに見上げられ、顔を上げて顔をぽりぽり)
んー?
優しいというか、あ、アレだよ女子への点数稼ぎ的なアレだよ……。
無欲なのね。
もう少し欲張りになってもいいのに。
ねぇ、心優しい妖精さん?
(説男さんを上目使いで見、からかうようにくすりと笑う)
自然と愛し合うことは、いい事だけれど
自然に取り込まれてしまわないように気をつけてね?
フハハハハ! そうとも! 俺は大地だけでなく、森も海にも愛されてる存在だからな!
俺は自然体だから!【えへんっ】
……意外に謙虚だなオイー?
めっちゃ顔が赤っけーし、かーわーいーいーのーのー?
【からかうように笑って、説男くんの頭をわっしゃわっしゃ撫でようと】
ま、そのかわいい精霊さんのおかげで俺も助けられたわけですが!
【冴来ちゃんにニヤリと】