……ん。
人波が肌に合わない奴らの居場所って所か。
吹けば散る溜まり場。生徒会に目をつけられるような事はご法度な。
後は好きにすればいい。寝ぼけて風邪だけはひくなよ。
……待って……!
(と、声をかけようとするも、皇さんが、震えた声で立ち去るのを黙って見ている)
……。
(皇さんが立ち去った後、一人呟く)
ただの人には……荷が重すぎる……。
君は知ってか知らずか……呟いた言葉……
Heart of Gold
思慮深く、無欲で高潔なものを意味する言葉だ……。
君は鉛の心臓だけになっても、砕けようとも、溶ける事はない……。
いいだろう……いつか報復してやる。
僕はやられた事はやり返す。
倍にして返してやる。
名も知らない幸福の王子……。
(と、瓢さんの気配にやっと気付き、振りかえる)
……!?
いたのかっ……!?
いつからいた……?
(めっちゃ涙目で不安げにじーと見る)