……ん。
人波が肌に合わない奴らの居場所って所か。
吹けば散る溜まり場。生徒会に目をつけられるような事はご法度な。
後は好きにすればいい。寝ぼけて風邪だけはひくなよ。
(首を横に振る皇さんを見て、喋る代わりに「いるじゃないか」と睨むような眼差しを向けます)
僕が怒るのも性分だ。
止めろと言われてもやめる気はないよ。
……だから勘弁はしない。
(抱き止めるのを制され、迷子の犬みたいな顔を向けます。さっきよりかは落ち着いたみたいです)
君は僕を撫でておきながら、僕が触れるのは受け入れないのか。
いいけれど。
君は確実に僕に興味を持たれたね。
せいぜい後悔するといい。
(冴来と言う言葉に反応します)
冴来って……ああ、僕の嫌いな人間の名前を聞くなんて。
それは怒るだろう。
だが彼女も似たようなところはあると僕は思うが。
だから嫌いだ。
(溜め息をついて)
……君は『幸福な王子』という童話を知ってるかい……?