……ん。
人波が肌に合わない奴らの居場所って所か。
吹けば散る溜まり場。生徒会に目をつけられるような事はご法度な。
後は好きにすればいい。寝ぼけて風邪だけはひくなよ。
(首を傾げる皇さんを見て、自分が思わず本音を漏らしてしまったと気付いて、顔真っ赤にして狼狽えます)
……う、ち、違う……僕の話……じゃなくて君を慕う誰かの話だよっ……!
だからっ……僕が言いたいのは……君がそうやって……僕の気をまぎらわそうとして……そうやって人の事ばかり気遣うのが気に入らないと言っているんだ!
どうして僕がこんなこと説明しなくちゃならないんだ……。
自分は良いって……そんなの……。
(と言おうとした時、皇さんが何か呟くと、不思議と心の言い知れない感情がすっと抜けた。自分でも驚くぐらいに楽になったけれど、気が付いたら、皇さんから涙が流れるのを見てしまい)
……。
じゃあ……少しだけ……そばに……いる。
(そっと、皇さんを、自分の胸に抱き止めようと)