晴れてる時に外で食べると、また美味いんだよなこれが。
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小屋の近くには水車以外にも木の机と切り株の椅子が何個か設置してある。
日差しが強い時にはパラソルを広げると日よけになる。
天気が良いとその横に洗濯物が干されていることもある。
雑談用スペースです。
公序良俗に反しない程度にご自由にどうぞ。
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すまんすまん。そんな目くじら立てるなって、おちび。
何か俺すごい言われようだな(おじさんや髭の事など傷ついた振りしつつ、子供達のやり取りを暫く眺め)
あー…それなら俺が茶淹れてくるから、シー君はルプスと一緒に居てやれ。
その間、二人で適当に話して待っててくれるかね?
ちびはカップの場所を教えてくれ。ジュースは冷蔵庫にあるんだろ?
(じっと見上げつつ、置いていかれそうな状況にしょんぼりした様子。
耳をぴくぴくとさせながら耳打ちの声を聞き)…優しい……?凄く……?
(シーナとベルラを交互に見つつも身体は少年のほうへとにじり寄り、やはり逃げ腰)
俺だって、怖く、は…ない……し……。(ぼそぼそと僅かな小さな声で自分に呟くように)
(早速置いて行こうとしたところでかけられた声に振り返り戸惑う)
えー…と、
(一応お客様っていうか、害はなさそうだけど……初対面の人をそのまま小屋に入れていいのかな……)
師匠はアレでホントに……凄く、優しいので。怖がることはないですよ?
(ルプスに近づき、耳打ちするように。ルプスの反応を伺いながらベルラを仰ぎ見る)
(耳を伏せ又に尻尾を挟みこみつつも警戒はとかず男性に視線を向け。探しているという言葉に頷く)
シリウス…探してる。ここに居るかと思ったけど、居ない…。
えっ!?
(待っていてという言葉にオロオロとしだし、表情は悲しげにきゅーんと鳴きすでに逃げ腰の様子)
シーナ…俺も一緒にいったら駄目、かなぁ……?(少年の服に手を伸ばして掴もうとし)
誘っておいてお茶が足りないと困るでしょう。
(ツンとそっぽを向き)
迷い犬……ですか。僕は見てないですね。
っと、弟子のシーナです。(自分一人名乗ってない状況に気づき慌てて名乗りをあげる。自分の後ろへ隠れる姿を目で追い。現金な反応にくすりと笑う)
何にもしないって言ってますけど師匠、お茶の準備をしてる間くらいお客様をもてなして頂かないと。
(ルプスの方を顔を傾けることで見やり)
ジュース、いれてきてあげますので少しの間そっちのおじさんと待っててもらっていいですか?顔は怖く感じるかもしれませんが、ちょっと髭が胡散臭いだけで……、見た目に反して噛んだりしない優しいおじさんですから。
おっと怒られちまった。すまない。
シー君なら何も言わずとも人数分淹れてきてくれると思ってな(へらっと悪びれた様子なく)
そこのおめぇさんは誰か探していたのか。
あ、俺はここに仮住まいしてるベルラだ。そこのちびに稽古をつけたりもしてるかな。宜しく…ってもしや怖がられてるかね?
(弟子の後ろに隠れる少年に気付き、立ち上がって少し距離を取りながら壁へ寄り掛かり)
俺はなーんもしねぇから、おちびと暫くゆっくり話すといい(手ひらひらさせ危害を加える素振りがない事をアピールし)
(怯えに一瞬きょとりとしつつそれには触れずに)
俺は迷子じゃなくて、俺が探してるんだし!えっと子でも人でも無くて……
!!迷い犬!迷い犬探してるんだ!
あっ…ごめん。俺はルプスっていって犬の獣人な!
(少年の上から降りようとした所で、大人の声に明らかにびくついて尻尾を膨らませ飛びのく。
地に四本の手足でしゃがみこんだ状態で警戒するように少年の後ろ側に逃げようとしながら
茶の言葉に耳をぴくりとさせ)…お茶……?
(目の前の少年と大人へ視線を何度か行き来させて迷っていれば確認の言葉に目を輝かせ尻尾を振り)
ジュース!?俺、木の実のジュース飲みたい!!
(羽に対する興奮具合に、一瞬本能的な怯えを覗かせるが、直ぐに持ち直し)
なんだ迷い子か。犬……、いや、狼かな?
とりあえず降りてもらっていいですか。
(しゅんとした態度に気遣うように僅かに優しく声をかける)
っと、師匠。そう言うのは誘う前にお茶を入れる人に一言かけてください。
まぁ、足りるとは思いますけど……。
(少し眉をつりあげベラルに言ったあと少年を見る)
君は、木の実のジュースとお茶どっちがいいですか。
先に釘刺されちまったか。頼むよ、ちび。……ん?
(己も気配に気付き其方へと視線移せば、弟子と転倒している褐色の少年が目に入り
これはこれは小さな迷い人さんだ。折角通り掛かったんだ。おめぇさんも少し茶でも飲んでいくかね?
(敵意は欠片も感じなかったのと初めての来訪者に歓迎ムードで
(転倒でくらつく頭を上げて軽く振り、すぐ目の前の少年へと目を向けて尻尾を振る)
わぁ、羽根だ、羽根!お前鳥の子だろー!(上から降りることも忘れ興奮がちに話し出すも
注意の言葉にしゅんと耳を倒し)あ…えっと……ごめん、なさい……。
声が聞こえて、ここに同じくらいの奴がいるのかと思ったら気になって……。
な、なに…!?
(飛び込んできた勢いを受け止めるには準備も腕力も足りず。巻き込まれたまま転倒する。)
……ったぁ。何が……って、子供?
(飛び込んできたものを改めて見る。自分より小さいその姿に張りつめていた警戒は緩み。小さく嘆息する)
……いきなり…、走り出すと危ないでしょう。
気を付けた方がいいですよ。
(耳に届いた声が探し人とは異なり、驚きに尻尾の膨張が根元から先へと走り抜ける)
……ウス、じゃない!でも、子供…???(わずかに耳へ届いた声に興味を抱き。
興奮気味に気配の元へと駆け出して跳ねるように飛び出す)
!?鳥…の子……?(飛び出した先に少年の姿を見、彼の耳元の羽を目にし目を輝かせ。
ただ走り出した勢いは止められずそのまま少年を巻き込んで)うわぁぁっ!?
修行前だからお酒は無しですよ、師匠。
この間買ってきたハーブのお茶が確かまだあったはずだから、僕ちょっと入れてきますね。
(籠を持ち小屋の方へ向かって小走りに。
途中何かに気づいたように立ち止まり、耳を澄ませる。すぐそばから生えている羽がふるりと震えた)
……誰かいる?誰だ……?
(手近な枝を拾うと剣を構えるように。そろりと気配の方へ足を進める)
もぉ~どこ行ったんだろぉ…。こっちかと思ったんだけどなぁ…。
(きょろきょろと迷い人を探し森の中をさ迷っていると、いつの間にか見知らぬ狭間へ辿り着き)
う~ん、このあたり…なにかあるなぁ?
(触れる何かにふいに浮かんだ言葉を呟くと、拓けた広場に目を瞬かせ)
わぁっ!?なんだろここ…?…人の気配……?(音を聞くように耳がぴくぴくと動き)
やっぱりここに居るのかも…(警戒しつつひとけのある場所へとそろりと近づいていく)
(小屋の扉から出てきて休憩所へ向かえば、洗濯物を干す少年に出会い)お、ご苦労様。おちび。
今日は大分洗いこんだな。天気が良いしすぐ乾きそうだ。
それまで茶にするなら俺も付き合うかね。
…今、小屋に何の飲み物があったっけか(酒しか思い出せないらしく考えこむ
(そのまま切り株へ座り、彼同様に空を見上げれば)
何だか今日は違う風が吹いている気がする(小さな歪にも似た切れ目に目を落としながら
(風に旗めく洗濯物のすぐ横。籠を側に置いて伸びをする)
ふー…今日はいい天気だからシーツも洗ってみたけど……。
うん、このまま雨が降らずに乾くといいな。
(もう一度息を吐き空を仰ぎ)
修行までまだ時間もあるし、久々に日向ぼっこでもしながらお茶にしようかな。