シナリオタイトル:
読書会 ~語ろう、あなたの一冊を~
担当ゲームマスター(敬称略):
じんの
シナリオタイプ:
ブロンズシナリオ
シナリオガイド:
https://rakkami.com/scenario/guide/1008
リアクション:
https://rakkami.com/scenario/reaction/1008
参加キャラクター一覧:
https://rakkami.com/scenario/chara-list/1008
コメントページ:
https://rakkami.com/scenario/comment/1008
シナリオID :1008
シナリオ名 :読書会 ~語ろう、あなたの一冊を~
キャラクター名:桜崎 巴
投稿日時 :2015年08月11日 22時57分41秒
◆アドリブ度
S
◆プレイヤーの目的・意図
ジョージ・オーウェル『1984年』が元ネタ。
本当は執筆時の時代背景に絡めた話もしたかったけど文字数。
◆キャラクターの目的・理由
【既存】
世界の歪みを参加者に知らしめて、いつかあたしが世界を変える時のための潜在的支持者にするのさ。
◆キャラクターの行動・手段
あたしが紹介するのは、G.ニャーウェルの『寝子暦1341年』さ。舞台は、誰もがここが理想郷だと認識する事を強要されている1341年の寝子島。所謂ディストピアものだね。
粗筋はこうだ:舞台の寝子島はネコアニアの支配下にあり、指導者のグレート・テオの言葉の前には黒いものも白くなった。黒いとの考えは捨てなけりゃならないし……実際にすぐに誰かが黒くするのさ。主人公は、その黒くする仕事をする一人だった。
けれどもある時主人公は、その仕事に疑問を持ち、テオの言う絶対悪、クローネ・イチゴスキーの書を手に入れる。この歪んだ支配が、如何なる社会的不安定を恐れて生み出されたものかを解く書をね。そして主人公はその罪が発覚し、洗脳の結果幸福を感じながら自ら処刑を懇願する。
……正直、逮捕から改心の流れにゃ嘘臭さを感じるが問題はそこじゃない。
イチゴスキーの、そしてネコアニアの理論に感じる妥当性。そしてより重要なのは、目の前の真実よりも誰かの言葉を有難がるのはネコアニア人に限らないって事さ。誰だって一度は、どんなに正しい事を言っても聞かない輩に辟易させられた事はあるだろ?
そいつらは確かに幸せなのさ……主人公のようにね。
シナリオID :1008
シナリオ名 :読書会 ~語ろう、あなたの一冊を~
キャラクター名:森 蓮
投稿日時 :2015年08月13日 10時57分34秒
◆アドリブ度
S
◆プレイヤーの目的・意図
書籍紹介を通じ、現在の森蓮の経済に関する価値観を述べます
森蓮は倫理を実践するために経済を学んでいます
◆キャラクターの目的・理由
【既存】
民衆が行った実践的な経済活動について学べる、興味深い本を読みました
みなさんにも紹介しましょう
◆キャラクターの行動・手段
元ネタ テツオ・ナジタ 『相互扶助の経済』
らっネタ 名下鉄郎(なしたてつろう) 『民衆経済』
講と呼ばれる様々な相互扶助組織の歴史について述べた本です
公正で質素な人も、病気や火事、洪水など予期しない災難で、緊急の出費が必要になることがあります
そういった悲惨な状況に備え、たとえば村全体が協力して、各人から少額の掛金を集めれば、個人では用意できない金額が集まります
将来の不幸に備えた保険や共済ですね
明治になると、政府は講に競争的資本主義を導入し、協同信用貸付組織に改編しようとしました
講の組織員は、弱者救済をめざす相互扶助を基本思想としていたため、優勝劣敗を掲げる社会ダーウィン主義の政府官僚に支配されることは受け入れられませんでした
講は無尽会社や相互銀行と名を変え、相互扶助の伝統は戦後の社会でも存続しました
資金面でも生活面でも戦後復興を支えたそうです
経済について学ぼうとしたきっかけは、政治経済の授業でペットボトルを高く売るという課題したからですね
私は善行をなした満足はお金よりも価値という考えから、無償で渡すと答えましたが、成績は可でした
一方的な慈善よりも相互扶助が望ましいということかもしれません
シナリオID :1008
シナリオ名 :読書会 ~語ろう、あなたの一冊を~
キャラクター名:北 玄
投稿日時 :2015年08月13日 10時24分32秒
◆アドリブ度
S
◆プレイヤーの目的・意図
書籍紹介を通じて、北玄の豊富な知識を披露します
らっネタの著者名は、高橋名人と高橋智隆をもじっています
◆キャラクターの目的・理由
【既存】
みんなが興味もちそうな、おもしろくて分かりやすい本、紹介するですよ!
すごくすごく平易ですよ!
◆キャラクターの行動・手段
元ネタ 高橋昌一郎 『理性の限界』『知性の限界』
らっネタ 智隆名人(ともたかめいじん) 『科学の限界』
この本は科学の限界について書いた本ですよ!
たとえば、科学の法則はだいたい帰納法で見つかっているですよ!
帰納法は簡単にいうと、今までそうなったから(同じ条件なら)次もそうなるだろうってことですよ!
でも、今まで太陽が東から昇ったからといって、明日も東から昇るというのは根拠がないですよ!
帰納法を正当化しようとすると循環論法になっちゃうですよ!
数学にも限界があるですよ!
数学の根幹に自然数論ってのがあるですよ!
その自然数論の中で証明も反証もできない命題を作ることができるですよ!
ゲーデルの不完全性定理ですよ!
ある科学哲学者(ファイヤアーベント)は科学のこと「最も新しく、最も攻撃的で、最も教条的な宗教的制度である」って言ったですよ!
僕、科学の恩恵を受けて育ってきたですよ!
これからもきっといっぱい恩恵、受けると思うですよ!
でも、科学が万能だと思うのは誤りですよ!
科学的じゃないからという理由で、なにかを強制するのは宗教ですよ!
悪い宗教ですよ!
単なる政治的な主張を、科学的な事実みたいに言うのも悪いですよ!
シナリオID :1008
シナリオ名 :読書会 ~語ろう、あなたの一冊を~
キャラクター名:架神 十字
投稿日時 :2015年08月13日 10時11分31秒
◆アドリブ度
S
◆プレイヤーの目的・意図
書籍紹介を通じ、架神十字の健康への関心を示します
らっネタの著者名は、佐々木小次郎と巌流島のもじりです
◆キャラクターの目的・理由
【既存】
酒をよく飲むせいか、社会予防疫学の教授から興味深い本をもらった
役に立つからみんなに紹介しよう
◆キャラクターの行動・手段
元ネタ 佐々木敏 『佐々木敏の栄養データはこう読む!』
らっネタ 船島小次郎(ふなしまこじろう) 『巖流の栄養疫学入門』
この本は、EBN(evidence-based nutrition:根拠に基づく栄養学)を紹介した本だな
みんなは栄養素としてのコレステロールと血中コレステロールが違うものだって知っているかな
血中コレステロールは、食事で摂取するコレステロールで増えるが、飽和脂肪酸によっても増えるんだ
日本の健康調査によると、40年前と比べてコレステロールの摂取量は3割減、飽和脂肪酸は3割増になっているから、コレステロールよりも脂肪酸を減らすほうが血中コレステロール減少に効果的だな
痛風の主犯はプリン体ではないって知っていたかな
アルコールは体内で尿酸の合成を促進し、腎臓での尿酸排泄が邪魔するんだ
さらに、アルコールの持つエネルギーの過剰摂取で肥満になると、肥満による尿酸排泄の阻害で高尿酸値血症の原因になる
だからビールだけを避けるのは的外れだな
この本は知り合いの教授からもらったんだ
医者の不養生をしている僕が見て、心配したのかもしれないな
僕たちの健康は使い捨ての試供品ではないから出展をよく確かめよう