抜けるような青空に、眩しい太陽が輝いている。
空の色を写したかのように海は青く、吹き抜ける風は少し冷たさを持っているが、心地よい――そんな、とある昼間の砂浜。
※雑談トピックです。ご自由にお話しください。
ふふ、それはもう、大好き、です。
食べることが、そもそも好き、ですが、やっぱり甘いものは、特別ですねえ。
あっ、
(慌ててバッグから手帳とボールペンを取り出し、店名をメモしながら)
ふむふむ…たくさんあるんですねえ、というか、詳しいですね…!
教えてくださって、ありがとう、ですよ。少しずつ、制覇して、行かなければ。
(くるっとターンした桃川さんを見て、少しきょとんとしたあと、楽しげに笑って)
…ふふっ、こういう場面で、そういう反応されたの、はじめて、です。
あっ、もちろん、さっき言ったことは、本心、ですよ。
だからこそ、褒めがいがあって、いいなあって。
遠慮なく……スタイルがいい、眼鏡が似合ってる、名前が可愛い…むむ、私の表現力、だといまいち、褒めてる感じに、ならない、ですねえ。
演劇部!大勢の人の前、に立って、演技ができるっていうだけで、もうすごい、ですよ。
私なんて、クラスの人の前に、立つだけで…かなり緊張感、しちゃいますから。
ちなみにもう、部活で何かの役、演じたことって、あるんですか?
ええ、私はクラスでなにかできたらな、って思ってます。
(桃川さんの笑みに首を傾げて)
そう、ですか?…やっぱり、お化けにしては、迫力、ないですよねえ。
喫茶店…料理するの、好きだから、厨房なら、お役に立てる、かも?です。
ふふ、その顔。甘いもの好きなのね?
私も大好きだけど。
んー……ドーナツだと「Departure」が美味しいし、ケーキだと「Raton」が学校の近くよね
。
ちょっと歩くけど「今鯛」の鯛焼きも好き。
(……と、お店の名前をいつ終わるともなく並べるが。
褒められるや否や胸を張り、自慢気にその場でくる、とターン)
そう?そう思う?
私褒められるのは嫌いじゃないから、遠慮なく褒めていいわよ。
私が入ってるのはねー、演劇部。
って言っても2学期から入ったからまだ初心者もいいとこだし、自慢できるようなことはないんだけどね。
桐生さんもクラスの参加するの?
桐生さん本人は…(しばしじーっと見てから、笑みをこぼし)…お化け屋敷よりは喫茶店のが向いてそうだけど。
クレープにドーナツに鯛焼き…どれも美味しそう、ですねえ。
(想像してふにゃっと顔をゆるませて)
甘いもの、どこかおすすめのお店って、ありますか?
私、いつも猫探したり、ここでぼんやりしてるから、まだお気に入りのお店、見つけれて、なくて…。
本当、桃川さん、すごくすらっとしてますね。
背が高いから、ちょっとモデルさんみたい…羨ましい、です。
目を閉じれば、いつでもお手軽にバカンス気分、できますから、おすすめですよ。
これからの季節は、コートとマフラー、必須です、けど。
(くすくす笑いつつ)
この海、ずーっと世界中、つながってる…って思うと不思議で、でもなんだか安心、します。
高校の文化祭って、中学より、ずっと賑やかって聞くから、本当に楽しみ。
私のクラスでも、喫茶店をするか、お化け屋敷にするか、なんて話題で、盛り上がっていますね。
部活…桃川さん、どこの部に、入っているんですか?
ふーん……。
私は放課後っていうと、クレープ食べに行ったりドーナツ買いに行ったり鯛焼きを……
いや、限度は弁えてるけどねもちろん。
お腹とかするんと凹んでるし私。
(お腹の上から下へ手を滑らせてアピールしつつ)
……確かに私もこうしてじっとしてると、波の音をぼんやり聞くのが好きっていうの、分かってきたかも。
目を閉じれば南の島、なんて言うにはちょっともう寒すぎるけど……
(ゆっくりまぶたを閉じながら、ふふ、と笑い)
ここで白く砕けて消えてく波が、ずーっと遠く海の向こうから来ることを想像してみたり。
あ、そういえばそーよね。
もうすぐ寝子祭!
うちの部でもその話が出てたわ。
ふふ、たしかに個性的な人ばかり、ですから、そういうものなのかも、しれませんね。
アンテナ…なるほど…。
(ふむふむと頷き)
私はここ、放課後やお休みの日、よく来るんです。
この波の、ざぶざぶって音、すごく好きで…定期的に聞きたくなって、ふらっと来て、ぼーっと過ごしたり。
だから静かな場所は、もちろん好きですが…賑やかな場所も、同じくらい好きなんです。
人気のあるお店に並んだり、お祭りに行ったり、わいわいしてるの、楽しくて。
寝子祭も、今からすごく、わくわくしちゃってます。
あはは、まー実際には企画したっていうか、流れでそうなったっていうか。
あれだけ個性的な子たちばっかり住んでると、面白い話があれば雪だるま式で転がってくもんじゃない?
桐生さんだってそういうアンテナ張ってればきっと何か見つかるわよ。
よく来るかって言われると……
私、シーサイドのほうにいることのが多いから、こっちの海岸まで足伸ばすことはあんまりかも。
今日はたまたま、ちょっと歩きたくなったっていうか。
そういう桐生さんは、騒がしい場所よりこういう場所のほうが好き?
(向けられた笑顔に、微笑み返し)
ふふ、そうですね。
こちら、こそ――
(自分の名前の隣に書かれた名前を見てから顔を上げ、背をしゃんと伸ばして)
桃川、さん。どうぞよろしく、お願いします。
本当、クラス、お隣、だったんですね。
もしかしたら学校でも、見かけたことがある、のかも。
食堂で、パジャマパーティー…!
すごくいいですね、なんていうか…わいわいして、楽しそうで。
そういうの、企画して、実行できる行動力…すごい、ですし羨ましい、です。
(桃川さんの視線を辿って、自分も海を眺めつつ)
…ここ、よく、来られる、のですか?
(一度砂浜の字に目を落としてから、向き直ってにこっと笑い)
でも今からは知ってる仲ね?
よろしく、桐生さん。
私は……
(砂の上、「桐生 唯」と書かれた隣に指を滑らせ――「桃川 圭花」、と。)
あんまり複雑な字面じゃなくてよかったわ……。
私、桃川圭花。同じく普通科で1年2組。
隣のクラスね。
……で、大人しくない話の方。
たしか夏に入る前だけど、寮の食堂借りて友達とパジャマパーティーを企画したり。
許可とったりは大変だったけど……あれは楽しかったわ。
(海を眺めながら思い出に浸る……)
やっぱり、そうでしたか。
(合っていたことに、少しほっとして)
ええ、私も同じく、桜花寮生、です。
大人しく、ない…?
(首を傾げ、桃川さんを興味深げに見つつ)
私の名前を、知らなくても、無理ないです。
寝子高に、入学してから、あまり学校行事とか、参加できて、なかったですし…。
寮でも、最近になってようやく、ルームメイトの募集、してみたくらい、ですから。
私、桐生 唯、といいます。
(砂浜に指で、漢字でフルネームを書いて)
ちなみに、普通科1年1組、です。
…私もそういえば、見かけたこと、はあっても、お名前、知らない、ですね。
お聞きしても、いいですか?
桜花寮?そうだけど……あ。
もしかして、あなたも?
だとしたら……馬鹿みたいに広い寮ってわけじゃなし、たぶんどこかで見かけてるわよね。
それに私、あんまり大人しく過ごしてるほうじゃないし。
(ふふっといたずらっぽく笑い)
そー言われると、私もあなたのこと見かけてるような気もしてきた、けど……
(こちらもまじまじ桐生さんの顔を見つめて……)
……残念。名前は知らないみたい。
大丈夫、です。
私、ぼーっとしてて…あの、拾ってくださって、ありがとう、ございます。
思い出したり……そう、ですね。
夏の海は、眩しいくらいに明るくて、なんだか楽しいけど…波の音を、聞きながら、ゆっくりと考え事をするのは、今くらいの時期が、いいの、かも。
(ふと、じっと顔を見て、首を傾げ)
あれ…そういえば、どこかで見かけたことが、あったような…?
…あっ。もしかして、桜花寮で、暮らして、らっしゃいます?
あららら……驚かせちゃったみたいね。
大丈夫?
(しゃがみ込んで一緒に飴を拾うのを手助けしつつ……)
散歩……そう、かな。うん。
ぶらぶらしてただけ。
賑やかな季節もいいけど、この時期の静かな海ってなにかと思い出に浸りたくなったり……そんな感じじゃない?
だからいろいろ思い出したり、ね。
え?あ…!
(驚いた拍子にポーチを落とし、色とりどりの飴が地面に散らばった)
す、すみません、いらっしゃったの、全然、気が付かなくて…。
(慌てて飴を拾いつつも、つられて空を見上げ)
空も、すごく綺麗、ですね。ふふ、本当に…もう少し暖かければ、うっかりお昼寝して、しまいそう。
ええと…お散歩、ですか?
(ぶらぶら歩いている途中。
そばを通って、聞こえた呟きに答えるともなく呟いた)
……ほんと。
天気もいいし、これで風が冷たくなきゃ日陰でお昼寝してるとこよね。
(と、立ち止まって空を見上げつつ)
(砂浜に座りぼんやり)
やっぱりいいなあ…この音。
定期的に、聞きたくなっちゃう。
(猫の頭型ポーチから透明なセロファンに包まれた飴を取り出して、口に放り込み)
…ん、美味しい。