シナリオタイトル:
花の色は
担当ゲームマスター(敬称略):
阿瀬春
シナリオタイプ:
ブロンズシナリオ
シナリオガイド:
https://rakkami.com/scenario/guide/825
リアクション:
https://rakkami.com/scenario/reaction/825
参加キャラクター一覧:
https://rakkami.com/scenario/chara-list/825
コメントページ:
https://rakkami.com/scenario/comment/825
シナリオID :825
シナリオ名 :花の色は
キャラクター名 :ジニー・劉
投稿日時 :2015年02月12日 22時01分53秒
◆アドリブ度
S
◆指定イラスト
罠にかけて
http://rakkami.com/illust/detail/3712
◆プレイヤーの目的・意図
トラウマとなってる母親の死の記憶を思い返し、追憶に耽るPCが見たい
◆キャラクターの目的・理由
こんな所に画廊が?気付かなかった
どうせ暇だし話のタネに立ち寄ってみるか
◆キャラクターの行動・手段
俺の思い出の花
真っ先に浮かぶのは母さんの棺に敷き詰められた弔花
純潔のマドンナリリー
俺の声変わりからこっち 自分を騙し続けるのにも限界がきて精神病院に入院
食事も受け付けず点滴で栄養をとらせてたが、半年もたずに衰弱死
窶れて面変わりしてたけど死に顔は安らかだった
元々綺麗な人だった
昔はよく似てるって言われたもんさ
ベッドに臥せって日に日に痩せ衰えてく姿を傍らでただじっと観察してた
一日中夢と現の狭間でボンヤリして
見舞いに来た息子の事もわからなくって
葬式の朝
物言わぬ骸となって棺に寝かされた母さんは綺麗だった
俺がまだ自分を女だと思い込んでた頃
優しかった頃の母さんに戻ったようで
母さんは敬虔なキリスト教徒 葬式はカトリック式
聖書が読み上げられる中
喪服に身を包んだ参列者が一人一人棺に百合を手向けていく
ゆっくりと列が進み、やがて俺の番がきて…
手に持った百合を、母さんにそっと抱かせる
母さんは幸せだったのか
親父と結婚して、俺を産んで、幸せだったのか?
今でもあの白が目に焼き付いてる
…百合って言っても無色じゃねえ
ほんの僅か黄緑を溶かしこんだ透明感のある白だ
百合は聖母マリアの処女性を象徴する花
あの時、母さんと一緒に「静麗」も死んだ
母さんの道連れになってこの世から消滅した
だから静麗は成長しねえ 大人にならねえ
永遠に少女のまま、俺の記憶の片隅に咲き続けるんだ
…なんてな
ほら やるよ
今の俺はジニー いい名前だろ?