夜歩く人たちのある日の記録。どんな事が起きたのやら。
(無表情で、抑揚のない喋りで呟く)
漆黒の闇が、僕には似合いだよ。
はじめから僕なんてものは、どこにもいないのかだから……。
大切なものだって、手に入らないのなら……要らない……。
(心配して、優しく語りかける冴来さんの方を振り向いて、本当に悲しそうな表情で)
花風冴来、おそらく僕と君は同じ人種だ。
それなのに君はなぜ光の世界に踏み込もうとする?
そうやって親しくもない同級生の心配をして、良い人間のふりかい?
辛いことがあったのかって……?
そうだね、今日の僕は機嫌がいい。教えてあげよう。
辛くない日なんてない。それを忘れて生きているだけだ。
ただ時々思い出すんだ……。
僕はわるいにんげんだってね……。
罰を与えなきゃ、て思ったのさ。