シナリオタイトル:
落ちるだけの
担当ゲームマスター(敬称略):
阿瀬春
シナリオタイプ:
ブロンズシナリオ
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シナリオID :591
シナリオ名 :落ちるだけの
キャラクター名 :斑鳩 遙
投稿日時 :2014年07月16日 20時30分35秒
◆アドリブ度
S
◆プレイヤーの目的・意図
諦観と寂寞の狭間を堕ち続けるPCの心象風景が見たい
追憶と独白
◆キャラクターの目的・理由
このまま落ち続けて最後はどうなるんだ
その先であいつと逢えるのなら……
◆キャラクターの行動・手段
白衣のポケットに手を突っ込み水平に落ちていく
抗っても疲れるだけと諦念に身を委ねる
時任の死後 俺も少しずつ死んでいってる
毎日少しずつ自殺しているようなもので、小器用に日々を処し惰性で生きるのが時々酷く億劫になる
後追いをしたと思われるのは癪だが……
もういいと目を閉じる
衝撃
青く冴えた月夜の海に墜落
揺蕩う泡と鈴蘭
大学の時 時任に貰った香水の原料
お前は根っこに毒があるからとあの時も意地悪く嗤っていた
海が赤く染まる
俺の左腕から滲み広がる血が海を赤く汚していく
大学の時 時任の熱狂的ファンに嫌がらせを受けた
俺のような凡庸な男が常に時任の一番身近にいたのが気に入らなかったらしい
黙っていたがやがて気付かれ時任は相手に直談判
それを逆恨み時任をナイフで刺そうとしたのを咄嗟に庇い 左腕に怪我をした
利き手じゃないから問題ないと言えば、時任は珍しく本気で怒ったものだ
鈴蘭の毒と俺の血が滲んだ海に沈んでいく
水没したピアノを弾く時任
水圧に阻まれその音は届かない
時任が俺の左腕を掴んでピアノに押しつける
開いた傷を抉られ 激痛と同時に黒い血が噴き上がる
憎いのか?
責めているのか?
泣いているのか?
皮肉だな
海の中じゃ嗚咽も届かない