所謂、フツウの中学校の屋上。
昼休みの屋上で、雑談をしたりお弁当をつついたりお昼寝したり。
素敵な眺めと共に思い思いの時間を過ごしてみては如何でしょうか。
※
迷惑行為や確定ロールなどを避け、楽しい一時を過ごしましょう!
(葭原さんの手をしっかりと握り返し、満足げに離します)
そう。僕の情報役に立ったんだ!良かった!
成程、そうか!今のうちにいっぱいかあ!そうだね、その方が良さそうだ!そうするよ葭原君!
(と言って目を開けた先に鹿黒さんの明るい笑顔が眼に飛び込んで、雷に打たれてみたいに驚いた顔)
……わ!見えたよ!すっごくいい景色!きみにも教えてあげたいぐらいだよ!
そうだね、君たちの言う通り、僕も見えない人の眼になれるよう頑張るよ!
いっぱい見ておけば、もし僕が今までどおり目が使えなくなっても、色んな景色を思い出せるかも!だよね!
小さい頃に、突然、かあ(真剣な表情で考え込み)
うーーん……じゃあもう治らないのかな?もう見えない時間の方が長いんだ?
触って覚えるのか……変わった形……触ってて痛い!とかならないの?
じゃあ危ない物は道に置いておかない方がいいね!
鹿黒浅黄さんって言うんだね、よろしく!
そうだそうだ!腹が減っては戦は出来ぬだ!ああ、やっぱり僕もお弁当持ってくればよかったよーー!
鹿黒さんのお母さんはもういないんだ!そうか、それじゃあ大変だね!でもお父さんが頑張ってくれてるんだね!僕の家もそう!お父さんいないから、お母さんが頑張ってくれてるんだ!
お弁当は嬉しいよ!お母さん夜もお仕事あるのに、朝早起きして作ってくれてるんだ!だから僕は日曜日はお料理するんだよ。あんまりうまくないけど、お母さんが楽できるようにお料理できるようになりたいんだ!
(鹿黒さんがサンドイッチを差し出すのを見て、嬉しそうに)
ええ!本当に!すごくおいしそう!ありがとう!もらうよ!
(素直に受け取ろうと)