様々な香りで満ちた部屋。
前の住人が残していった壁一面の棚には、大量の製油の瓶や製作中の香り枕が所狭しと置かれている。
大きな木の作業台には香り枕の材料があり、それの隣にはラベンダーの香るベッド。
ベッドの上や周囲には夢羊が群を成し、造花の花畑で眠っている。
部屋の外にも不思議と調和し合った芳香が漂っており、扉には貼り紙が一枚。
『貴方の悪夢、請け負います。』
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RPを楽しむトピックです。
九龍のルールから逸脱しない限りはどなたでもご自由に&お気軽にどうぞ。
(新たに入ってきたオリーブを見ればゆっくりと顔だけ動かして)
(…彼女は屋上で出会った…しかし、雰囲気が違うのう…)
(二面性…キャラ作りであろうか。どちらが作っていてどちらが本当か解らぬが)
(その様に考えた後、軽くオリーブに会釈をしながら)
『初めましてかしら。「リサ」と呼んで頂戴』(ボイスチェンジャーによる特有の奇妙な声でこの様に挨拶をする)
(先に造花の方に視線が移っていたので差し出されていたぬいぐるみには気づかなかったらしく)
『あら、申し訳ないわ。造花の方に目移りしてしまったの』
『ありがたく、頂くわ』
(そう言ってゆっくりとぬいぐるみを受け取り)
『私の秘密、ね…秘密と言う物は隠せば隠すほど様々な物に変化する物よ』
『それはミステリアスな物になるか、それとも自分の心の奥底にある強大な爆弾になるか…』
『おいおいと、ね。私だって悪夢は見る事はある』
『けれども、それは私が今生きている証拠。そして心の奥底に抱え込んでいる秘密のヴェール…』
『おいそれと渡すつもりは無いわ。私は今を生きる「花」になりたいから。「造花」にはされたくは無い』
『…けれどもそれが調香に使えないのならば…貴女が普通に調香した物は興味はあるわ』
『いつか『普段の私』が貴女の所に来るかも知れないから。けれども『普段の私』は貴女に『初めまして』と挨拶する』
『…秘密って言うのは、そう言う物よ。『私』は『私』。そして『普段の私』も『私』」
「その『二人の私』は限りなく近い距離にいながらも決して触れ合う事の無い存在。…双極子よ』