様々な香りで満ちた部屋。
前の住人が残していった壁一面の棚には、大量の製油の瓶や製作中の香り枕が所狭しと置かれている。
大きな木の作業台には香り枕の材料があり、それの隣にはラベンダーの香るベッド。
ベッドの上や周囲には夢羊が群を成し、造花の花畑で眠っている。
部屋の外にも不思議と調和し合った芳香が漂っており、扉には貼り紙が一枚。
『貴方の悪夢、請け負います。』
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RPを楽しむトピックです。
九龍のルールから逸脱しない限りはどなたでもご自由に&お気軽にどうぞ。
へえ……親父の形見か。
名前と容姿からして純粋な日本人じゃねえようだが出身はどこだ?
答えたくなきゃスルーでいいけどよ。
こんな掃き溜めだ、叩けば埃がでる奴がゴロゴロいる(興味なさそうに肩を竦める)
九龍の住人はな……此処の元んなったスラムでもそうだったように、クスリ欲しさに堕ちてきたヤツもいる。そンでどん底まで身を持ち崩しちゃおしまいだけどな……
そーゆー手合いは相手にしねーこった、下手にかかずり合うととばっちりをくう
気狂いの幻想たァ手厳しいなアンタ。
綺麗な薔薇にはなんとやら、辛辣な毒舌だ(喉の奥でおかしそうにくつくつ笑う)
なんだ、でまかせかよ(安堵したように息をつき)あてずっぽの割にゃいい線いってたからよ……俺が都合よく忘れてる昔の知り合いかと勘繰っちまった。
横浜に居た頃は人に言えねえような汚れ仕事ばかりしてきた、どっかですれ違っても忘れてる可能性がある。
まあアンタくらい強烈な存在感の持ち主ならいやでも忘れられそうにねーけどな
……刺激的な甘い香りか。香水の類にゃとんと縁がなくてね。
ひとつ俺に似合いそうな香水がありゃ見立ててくれ。
代金は払う。今は懐があったけえんだ。
(サマンサの言葉をひとつひとつ反芻し、自分に言い聞かせるように)
そう、きわめつけの悪夢。でも案外隠された願望とやらなのかもな……
食べちまえば永久にひとつになれる、捨てられる事に怯えずに済む
……女々しいよな。
(リザの方を一瞥 そっけなく)
ああ、そうしてくれると助かる。
(夢から覚めたように瞬き、虚ろに呆けた表情でサマンサを見る)
もう終わったのか?
拍子抜けってか……でもなんだかすっきりしたな。
……そういや何の夢見てたんだっけか(懸命に思い出そうとするも断念、ばつ悪げに髪を掻き毟り)
この白百合が俺の夢の残骸?
しょうもねえ悪夢から生まれたにしちゃ冗談みてえに綺麗な花だな
(サマンサが差し出す百合を慎重に受け取り、持て余したようにくるくる回す)
……一応貰っとく。謝謝
無精者だからすぐ枯らしちまうだろうけど、コーヒーの空き缶にでもいけとくか