欧州のとある離宮のものを模したという広大な西洋式庭園。
手入れの行き届いた花壇には季節の花々が咲き誇る。
庭園中央には噴水が設置され、涼やかに水のアーチを描いている。
ありがとう…。
汗臭いだなんて、そんなことないのよ。
怜悧ちゃんは剣術ができるのね。
教えて欲しいって言ったら、教えてくれる…?
(そっと様子を伺う
(缶蹴りと聞いて目を輝かせ
楽しそう…!
怜悧ちゃん、ねむる君も遊びに来てくれたんだもの
三人で一緒に遊ぼう…?
あ…でも…。
お庭で走り回って
お家の人に怒られてしまったりしないかな…?
>ももさん
いや、約束はしてないよ。突撃お宅訪問だからね・・
だからある意味邪険に扱われるのは必然かもねえ。
そっか、二人は友達だったんだねえ・・
はは、大丈夫・・現在進行形で彼女いないから(自嘲的な笑みを浮かべ
とはいえせっかく来たのに何もしないのはな・・oO(かと言ってももさんの前でドンパチする訳にもいかないし・・)あ、そうだ。
(おもむろにバッグから缶コーヒーを取り出し一気飲み。そのまま足元に置き)
せっかくこれだけ広い庭に3にん集まってるんだ。缶けりでもやろうよ。
チーム分けはお嬢さんに任せるからさ。ね?ルールも好きに決めていいし・・
いやいや、構わないよ。
誘ったのは私の方なのだからね。
ん、この格好かい? これは剣術の練習着だよ。
ちょうど日課のメニューを終えたところだったんだ。
ももクンの愛らしい姿が目に入ったものだから
つい着替えもせずに出てきてしまってね。
すまないね、シャワーがまだだから汗臭いだろう?
(微苦笑して肩をすくめる)
ああ、あの時の!(ぽむと手を打ち)
何だいキミはあの程度のことを根に持っているのか?
しつこい男はモテないぞ。
だがまあ、わざわざ訪ねてまで来たのだ。特別に相手をしてやってもよい。
……と言いたいところなんだが、見ての通り客を招いている身の上でね。
悪いが後にするなり日を改めるなりしてもらえるかな?
それでもどうしても今この場で、という場合はキミの身の安全を保障しかねる。
(微笑んで首を傾げるが目は笑っておらず、キンと鯉口を切る音が響く)
怜悧ちゃん…!
えへへ、こんにちは。
突然来てしまってごめんなさい。
えっと…その格好は…?
バトれる…?
怜悧ちゃんとねむる君は、何か試合のお約束を…?
(二人を交互にみて小首を傾げ)
怜悧ちゃんと僕はお友達なのよ〜。
ちょ、僕を人間椅子にしようとしたのに忘れたって・・
校舎裏で会った日暮だよ。(唖然とした様子で)
ここなら思う存分バトれると思ってきたんだよ。土地も広いしさ・・
まあ、僕よかお嬢さんのがよっぽど強そうなんだけどね。
あれ、ももさんは彼女とお知り合い?
う~ん、遊びに来たって言われたら・・そうなるのかな。
oO(にしても彼女。ももさんには優しいんだなあ。ちょっとビックリ)
(庭の奥にある道場から帯刀袴姿で出てくる)
ふぅ。母の居ない所でまで毎日修練する必要はないのだが。
習慣というのは案外抜けないものだ。
……ん? おお!
(来客を発見して駆け寄り)
やあ、よく来てくれたねももクン。
連絡してくれれば迎えの者を出したのに。
……それで、ええとそっちのキミは誰だったかな? どこかで会った気はするんだが。
(喜色満面でももを出迎えた後、ねむるに対し訝しげな視線を向ける)
綺麗なお庭…。素敵…。
(きょろきょろと庭を見渡し
ねむる君、こんにちは。
ねむる君も怜悧ちゃんのお家に遊びに来たの?
へぇ、ここがあの女王様っぽい子の家か・・
すごく綺麗なお庭だね。さてと(辺りをキョロキョロし始め)
寝子高じゃ人が多かったしこっそりとんずらしちゃったけど
ここならバトっても大丈夫そうかな。
けど、庭を荒らしちゃったら怒られるかな。う~ん、どうしよう・・