欧州のとある離宮のものを模したという広大な西洋式庭園。
手入れの行き届いた花壇には季節の花々が咲き誇る。
庭園中央には噴水が設置され、涼やかに水のアーチを描いている。
(庭の奥にある道場から帯刀袴姿で出てくる)
ふぅ。母の居ない所でまで毎日修練する必要はないのだが。
習慣というのは案外抜けないものだ。
……ん? おお!
(来客を発見して駆け寄り)
やあ、よく来てくれたねももクン。
連絡してくれれば迎えの者を出したのに。
……それで、ええとそっちのキミは誰だったかな? どこかで会った気はするんだが。
(喜色満面でももを出迎えた後、ねむるに対し訝しげな視線を向ける)