星ヶ丘の外れ、天宵川を背にして立つ邸宅。
外観は大正モダン建築風、しかし実際は築20年も経っていない趣味的物件である。
広大な敷地の端には小さな道場があり、季節の花々が咲き乱れる西洋式庭園で唯一異彩を放っている。
本来は祖父所有の別荘なのだが、現在は怜悧が我が物顔で使用している。
家主が退屈をとにかく嫌うため、客人は多少怪しくとも歓迎される。
なお実際に不審な行動をとると1分以内に怖いお兄さん達が飛んでくるとの噂。
定期的に黒塗りの高級車が出入りするのが目撃されている。
住人は怜悧と住み込みの使用人が2人。
無駄に広く部屋も余っているため下宿も少人数受け入れている。
家賃は(星ヶ丘基準で)比較的手頃だが、代わりに時々家主の無茶振りに付き合わされるかも……?