隣接する道場「仙狸館」の稽古場。
過去には門下生で賑わっていたこともあったが、今は昔
現在の利用者はほぼ一人。
一応申請次第で開放されてはいるがその事実を知る者は少ない。
(首に当てていた手を下ろし)
……はい、今はもう……何とも……
……紘j……爺さんには、こってり……絞られましたが……。
(頬ひげを掻きつつ、唇の端に僅かな笑みを浮かべる)
("私闘"という言葉を聞いて)
む…………猛省します。
……確かに、この間のは……稽古と言うには少し……無茶し過ぎたかもしれません。
……次からは……グローブと……ヘッドギアでも……
(微妙に見当違いなことを呟き、顎に手を当てる)
(獅子島さんの呟きを聞いて)
…………む…そんなことは無いと…
……………あ……いや、なんでもないです。