対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
え、えっと…。試すって…。その…。
一体なにをする気なの…?
(気恥ずかしそうに視線を泳がせ
良い特技だね。
貴方は本当に、優しい人だ…。
どうして貴方みたいな優しい人が
マフィアなんてやっているのだか。
貴方こそ、明るい世界の中で生きるべきだよ。
長生きしたいとは思わないけれど
まだ死にたくないな…。
死んでしまったら、こうして貴方に甘えさせてもらう事も
出来なくなってしまうもんね…。
そっか。うん、そうだよね。
…私はね、貴方みたいな人をずっとずうっと探していたの。
ずっとずっと、探し続けて
やっと貴方に会えたのに
いつかは離れなきゃいけないなんて…。
現実はやっぱり、残酷だなあ…。
私はこんなにも、貴方の事が大好きなのに…。