対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
友達…?私、貴方の友達だったの?
じゃれ合いというか…。
貴方がそういうのなら、
貴方にとってはそうなのかもしれないけれど…。
…私は、いい人間じゃない。
貴方は、勘違いをしているだけ。
私、小動物なんかじゃないわ。
気にしないでって、言ったでしょう。
えっと…。
(気まずそうに目を逸らし、一歩後ずさって
…どうもしてくれなくていい。
受け取るものは受け取ったでしょう。
だからもう、帰って頂戴。
貴方は、邪魔なの。
…また今度来た時は、貴方を部屋にいれてあげてもいい。
だから、お願い…。
今日は、帰って欲しい…。
(俯き、和哉にくるりと背を向ける