対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
それから私は、そういう人の売り買いを
生業にする人達の所へ連れていかれて
無理矢理、檻に閉じ込められた…。
最初は寂しくて悲しくて、家に帰りたかったけど
そのうち、どうでも良くなった…。
私の面倒を見てくれていた人が
私に凄く、優しくて
この人とずっと、いられるのなら
このままだって構わないって
他の場所にはいきたくないって
そんな風に、思ってた…。
その人とさえ、いられれば
私は、他には何も、いらなかったの…。
情報屋さんはその人に、そっくりなんだ…。
私は情報屋さんを好きだけど
あの人に似ているから、なのかなあ…。
違う人だって、わかっているのに…。
変わりにしている、だけなのかなあ…。
私は、情報屋さんに対して、失礼なことをしているね…。
ねぇ、やっぱりやめる…?
嫌な気分になるでしょう…?
私の過去を知ったところで
貴方は何一つとして、得をしないよ…?