対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
そっか…。
やっぱり貴女もずっと
一緒にいてくれるわけじゃ、ないんだね…。
でも、いいの。
それでも、今は…。
今だけは私のそばにいて…。
(すがる様な目でヒルデガルドを見て、その手を弱々しく握り
私には大事な妹がいるから、私はお姉ちゃんだから…。
護ってあげなくちゃいけないから…。
ううん、お姉ちゃんじゃなくっても、
私は強くなくちゃいけないの。
弱い私は必要ないの。
弱いと、誰も必要としてくれないの…。
だから、強い自分を演じ続けて
頑張って笑っていようとするんだけど
それも、うまく出来ないの…。
一人で立たなきゃ、いけないのに…。
なんにもうまく、いかないの…。