対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
『どこから来たのか、と言われれば……貴方からすごく遠く、それでいて意外と近くから、といっておきましょう』
(からから、と関節が鳴り)
『……なるほど。それでは冴来と、お呼びしましょう』
『冴来、先程貴方はひどく疲れているようでしたね。……人を癒し楽しませる慰みモノとしての、人形のこの身としては、貴方の役立てればと思う次第です』
(芝居がかった動きで、踊りのあるミュージカルのようなアクションで語りながら)