礼拝堂の中央には像があり、周囲は壮麗なステンドグラスに彩られている。
普段は大勢の人達が集まるこの場所だが、今日は人がまばらなようだ。
(のそのそと現れ、ステンドグラスを眺めながら煙草に火を点けようとして、あっと小さく声を出した後そのまま火の点いていない煙草を咥える)
……ああ、こんにちは。
素敵な場所だね-、キラキラしてて。
皆さんお祈りに?
>十文字
憧れてる人?…ああ、いるよ。いろいろと
十文字にも憧れ…というかはわからないけど尊敬はあるよ
そうだね。そういえばそろそろ10月だから……ええっと
この教会ってハロウィンとかイースターのイベントもやるのかい?
>千種
ちょっと話したいことが……あるんだけど
今話したら千種も嫌だろっていうか……(目が泳ぎ)
だから何かいい日があったら教えてくれっていうか?
ここのステンドグラスはいつ見ても綺麗だなあ…。
(周囲を見渡すうちに
斗南さんとキリエさんの様子が目に入り)
…斗南ったら怒られてる。
ふふ、かーわいい。
…いけない。御祈りに来たんだった。
(くすりと小さく笑って二人から視線を外し
端の席に腰掛けて祈りを捧げる)
まぁ、アタシが色々と偉そうな事言える立場でもないわね(苦笑)
アタシにもあんな風にはなれないわ
えぇ、楽しみに待ってるわ。バロック様式はあれは芸術としては凄まじいわね
それじゃあこれ、名刺を渡しておくわね。そこがアタシの工房よ
一応吹きガラスとかそういった体験も行ってたりするから
(そう言って名刺を差し出す)
(高鷲さんのお話に笑顔で返します)
ええ、ほんとうに立派です。僕にはできないですね。
真摯に受けとめてくれる相手か。そういう相手がいる人はここには来ないのでしょうけどね。
僕はガラス細工にもっと触れてみたいですね。バロック様式に興味がありまして。
ええ、今度寄らせて頂きます。
貴重な経験ができそうです。
(キリエさんと灯さんをちらりと見て呟く)
小さいのにちゃんとしていらっしゃるなあ。神の道を説く方は威厳があるなあ。
彼の方が見た目の割りに柔なのかも……。
いや、まあそういうのもあるんだが、僕が言いたいのは見返りなんか求めない生き方を目指す僕がそこで報われたいなんて思うのがアレじゃないかと…。
いや、恋愛、してみたいですけどね。そうだなぁ…外見的には特には…知ってる子が高身長を気にしてたけど何がそんなに気になるのかわかんなかったしなぁ…。スタイルもそんな太ってなければ別段問題ないし。
やっぱりとにかく大事なのは中身だよなぁ…なんつーか僕ヘタレの部類だし女の子の事喜ばせる話題もってるわけじゃないし…上手い事人を話に乗せてくれるタイプ、かなぁ…?こう、話してて緊張を感じない?
(年下の少女に叱られていると思われる情けない姿を晒している)
では嘘を言っているのです? どうせつくならマトモな嘘をつきやがれなのです
(そして相談事項を聞いて)
ふむ。よくわからないのですが結局のところ恋だのしたいというわけなのです?
最もまずはどんな相手がいいのかイメージがあるのです?
お前がしようとしているのは樹海に道具なしで闇雲に突っ込もうとしていることと同じなのです!
そもそも出会いというのは相手がいて……(腰に手を当て、くどくどくどくと説教っぽいのが始まっていく 傍からみても年下に叱られているように見える構図)
(皆口さんの言葉に)
そうね。だからこそ、それを真摯に受け止めてくれる相手に出会えたら幸せな事だと思うわ
他人の抱えてる苦しみを一手に引き受けるようなものだもの
司祭様は立派だと感じちゃうわ
そう?参考になってくれればいいのだけれど
なかなかガラス職人なんて注目されるような仕事でもないからねえ(苦笑)
時間がある時に気軽に足を運んできてくれると嬉しいわ
(キリエさんと灯さんの動きは視線だけ追ったあとに、介入しない方がいいのかと思いそっと戻した)
えっ。(迷いなく信じられたのを見て)信じるの?信じちゃうの?そうほいほい信じられるような話じゃないと思ってたんだけど…。
まあいいや、そんでまあ、前に自分で好きでやったことに見返りを求めるなんて終わってる、なんて言っておきながら、なんか最近報われたいって気持ちが出てき始めたんだよねー。
なんつーか…笑うなよ。恋愛とかそういう青春らしいイベントを味わってみたいと言うか…。
(静かに微笑)
……そうでしょうね。
誰かに打ち明けるのも……勇気でしょうね。それを受け止める事も……。
相手の反応が変わってしまうのがこわいのでしょうね。
中々出来る事ではないですよね。本当に司祭様には感服しますね。
(高鷲さんのお話を興味深そうに聞いています。時々相槌を交えながら)
いえいえ、中々聞ける話ではないので、大変参考になりました。
ガラス工房を……本職の方でしたか……。ああ、ごめんなさい、素人が知ったような事を言ってしまって。(申し訳なさそうに苦笑します)
そちらにも今度是非お邪魔してみたいですね。
(キリエさんと灯さんが端っこに行ったので、会話が気になって耳をそばだてつつ。とか書いてますが聞こえなかったら聞こえない感じで大丈夫です!)
噂? 生憎私は最近ここに来たばかりなのです。
(噂のことを聞いて)
ふむ、それでその正体がお前であるというわけなのです?
信じるのです(迷いなく)
そうだなぁ…まずは仮面の始末人の噂って知ってる?夜中に悪さをしようとしてる連中相手に陰でこっそりやっつけてるって奴の事。実は…それ僕だって言ったら信じる?
ん、キリエね、覚えた。よろしくな。
んー、できれば人に聞かれない方がいいし。(と、キリエについていく)
キリエなのです。 キリエ・オーラティオなのです(むすーとしつつも、顔を伺っては雑巾をそっと足元のバケツにいれつつ)
ふむ。それは他人に聞かれてもいい話なのです?(ちらち、と周囲にいる人をみつつ)
少しだけ離れた場所にいくのです(いいつつやや端っこのほうに招き)
(皆口さんの発言に)
まぁ、人は誰しも心に闇を抱えるようなものよ
それを誰かの前で打ち明ける事も、それを聞いてあげる事も、なかなか出来る事じゃないとは思うけれど、ね
えぇ。これだけ立派だもの。相当な手間をかけたのでしょうね
ガラスのカットも直線なら簡単だけど、模様をつけるにあたって曲線形に切るとなると簡単にはいかないわ
あとは…ガラス選びも重要かしらね。同じガラスでもわずかな違いが生じたりするから
…っと、妙に話し込んじゃったわね(汗)
えぇ。星ヶ丘のほうにガラス工房を営んでるの。職業柄ってやつね(苦笑)
(キリエの姿を見て)えーと、君は確か…(思い出した)あの時の少し口の悪い子!
あー、そっかここ教会だしその恰好シスターだもんな。
えーと、ちょっとお悩み相談してみたいんだけど大丈夫かな?
(高鷲さんの呟きに独り言めいて呟きます)
懺悔しに足を運ぶ方も多いようですね。
人間、何かしら心に秘めたるものがあるのでしょうね。
(深く目をおとし)
(高鷲さんの方を向いて、にこりと笑います)
ええ、本当に美しい。心が洗われますね。
ステンドグラスを作る作業は、繊細で気を抜く事が出来ないと聞きますが、一番難しい工程は、ガラスのカットだそうですね。
作った人物に興味があるのですか……もしかして、ガラスの加工かなにかされている方ですか?
(懺悔云々の話を耳にして)
懺悔室まであるなんて…思ってた以上に立派な教会なのかしら…
(皆口さんの声に反応し)
えぇ、前にうちにきたお客さんがこの教会の事を話していたのよ
えらくステンドグラスを勧めてたから、一度この目で見ておきたかったの
確かにこれは目を奪われそうだわ…どんな人が手掛けたのかしら(ぶつぶつ)
(灯さんお気配に気付き、座ったままで、柔らかに、妖しく微笑み声をかけます)
……君は、懺悔しに、ここへ……?
告解室はあちらだよ。
(礼拝堂のおそうじをしてたのか、雑巾を片手にひょこっと顔を出す)
懺悔なら懺悔室でしやがれなのです……と、お前はトナミじゃないか、なのです
なんの用できやがったのです?(乱暴ながらも欠片程度には気使いを感じる口調で)