店の奥にある従業員の休憩室だ。
っても元々倉庫みてえなもんだったとこにテーブルと椅子置いただけだがな。
時計の資料なんかも本棚に入れてあるから興味ありゃテキトーに見ていいぞ。
茶が飲みたくなったら二階の俺の家に台所はあるから勝手に使え。
食いもんの持ち込みもかまわねえ。
ま、気楽にだべってけ。
……隣に俺の工房があっからあんまりギャーギャー喚くんじゃねえぞ?
そろそろ交代の時間、だねえ。…あら?
(休憩室でぐっすりしてるのを見て)
ふふ、しかたないねえ。今日もいっぱい、頑張ってきたのかな。
キミの分もちょっと多めに、お店番さしておくからね。
(頭をぽんぽんと撫でてから、羽織ってた薄手のカーディガンをかけてまたカウンターへ)
ぐー(部活後、すぐに直行したためうっかり転寝
わ!ばっちり聞かれてた…!(あわあわ
慣れ合う気はないっぽいけど、よく言うじゃないっすか…喧嘩するほど仲良いって。
それはそうと新しく入ったバイトさん、っすかね?
名前なんて言うんすかー!(二階に向かって叫び
澪乃センパイもやっぱりびっくりしましたよね…!
知り合いなんですかねー?また会った時にでも聞いてみたいっす。
(こそこそカウンターのほうから顔を出して)
…今の人、店長さんの親戚さんなの?おじさんって言ってたから、甥っ子さんかしら?
なんていうのかな、キッとした人って言うんだべか…ドキドキしたわあ。
対応するシグレさんもすごかったし、もうびっくりしたしょやねえ…あれ、知り合いさんなの?
まったく気に入らん…人を馬鹿にしたようなその余裕が癇に障るのだ馬鹿者め。
(立ち去るシグレから視線を外し自分も踵を返して)
それと、聞こえているぞ、そこのお前。
言っておくが俺はナイトウォーカーと馴れ合う気なぞ毛頭ない。
(二階の部屋へと立ち去る)
あれ、初めて見る顔だ…!(一旦ページを捲る手を止めて、休憩室に入ってきた眼鏡の人を見て)
新しいバイトの方っすかーってシグレ先輩知り合い…?(交互に顔見遣り
二人とも英語とかドイツ語とかすげー…!
俺英語とか何喋ってんだかちんぷんかんぷんだしっ
(二人とも出ていった後、また写真に目を落とし)
…なんか、あの二人言い争ってる?(微かに声が聞こえてそっと立ち上がり扉を少し開けて様子窺い
眼鏡の人はセンパイかな?シグレ先輩に普通にタメ口だし。
つーか、仲悪いんだか良いんだかわかんないっすね(やり取り眺めて思わずクスっと笑み零れ
(口元を隠していた本でトントン肩を叩きながら首を傾げ)
俺が足元をすくわれるとでも?
笑えないジョークだな。
(余裕の笑みを崩さず、わざとらしく肩を竦め)
しかしジョークでないなら面白い。
追い掛ける者の強さとやら、とくと拝ませて貰おうじゃないか。
俺を退屈させるなよ?潦。
(にやりと口の端を釣りあげて笑みを深くすると、そのまま踵を返しバイトに戻っていく)
ふん、でかく出ただと?俺を見縊るなよナイトウォーカー。
逃げも隠れも好きなだけするがいい。
立ち止まった貴様など、つまらんだけだ。
(突き出していた本を下げ)
そうして余裕に構えているのも結構だが一つだけ忠告しておいてやろう。
先を行く者を追う者というのは強いぞ?
それに、貴様を追うものは案外すぐ足元にいるかもしれぬのだからな。
(自信有り気に笑みを浮かべる)
(声をかけられ廊下でぴたりと足を止めて振り返り)
愛想を振りまけとは言ってないぜ?
肩の力は抜いたほうが良いと思うがな。
(宣戦布告されれば一瞬きょとんとした後、くくっと口元を本で隠しながら笑い)
ほぉ、随分でかく出たな、潦。
俺の何が癪に障るか知らんが、気に食わないならかかってくると良い。
生憎と俺は逃げも隠れもするぜ?
お前が追いつくまで待っててやる程優しくないんでな。
それでも容易にこなせるというならやってみろよ。
貴様はナイトウォーカー…。
(本棚から目当ての本とドイツ語の本を取り同じく休憩室を出て廊下で後ろからシグレに声をかける)
どちらが無愛想だ、馬鹿者め。
俺は生憎と、あちこちに振り撒くような愛想はそもそも持ち合わせていないのでな。貴様に愛想がないなどと言われる謂れも無い。
…叔父上から優秀なアルバイトがいると聞いてはいたが、貴様のことだったとはな。
まったく一々癇に障る。つくづく気に入らん奴だ。
今に見ていろ。貴様に出来たこと程度、俺も容易に為してみせる。
(ドイツ語の学術書を突き出し宣戦布告(?))
おう、六月一日宮の反応見てると面白いからな。
ん?
潦じゃないか。相変わらず愛想がねぇな。
(潦の後ろから本棚から英語で書かれたものとドイツ語で書かれた本を一冊ずつ抜き取り)
じゃあ俺はコレ借りていくわ。
ボスから手紙の代筆頼まれてるし、先に失礼するな。
(手をひらひらさせて休憩室を後にし)
(数冊の本を手に入ってきて)
…む?お前らはたしか叔父上の店のアルバイトの…そういえばここは従業員の休憩室にしているんだったな。
潦だ。あまり顔を合わせる機会もないだろうが一応挨拶はしておく。
(それだけ言うと本棚に向き直り)
この本はここだな…続きは……これか。
こちらの本も気になるが…ドイツ語は辞書を引きながらになってしまうな…まとまった時間のある時に…こちらの英語の続きを先に終わらせるか…。
(持ってきた本を返却しブツブツと独り言を言いながら次に借りる本を選んでいる)
シグレ先輩がなんで笑ってるかわからないですけどねー(つんっ
澪乃センパイに頼られるのはやっぱり嬉しいっす!
信頼してくれてんのかなーって思うし(ぼそ
俺はそうだなー…サッカーをモチーフにした時計の写真でも眺めてよっと。
(適当に椅子に座りながらぺらりとページめくり)
…?シグレさん、楽しそうだねえ。檸檬くんも嬉しそうで?
とりあえず、うん、頼りにするからねっ。
目が養われる…うん、職人さんの作ったものってたしかにどこか違うよね。(うんうんと頷いて)
そういう特別なものをたくさん見て、いっぱい学びたいねえ。
じゃ、あたしはちょっとカウンターで読んでくるかなあ。みんなこっちいたら店員さんさいなくなっちゃうし。(ひょこひょこカウンターへ)
たっ頼りになりますか!
澪乃センパイにそう言ってもらえると調子乗っちゃいますよ!(嬉しそうに
いつでも頼ってくれていいのでっ
ってシグレ先輩!な、何笑ってるんすかー!(ぐぐっ
嬉しくて何が悪いんですかっ(開き直り
いえいえ、俺なら全然だいじょーぶっす!体力ならあるんでっ
了解ですーカウンターに置いておきました。
それにしても本たくさんありますよねー…俺じゃとても最後まで読み切れなさそうっす…!
俺ももうちょっと時計の事とか接客とか学びたいなー。
センパイ達と比べるとまだまだだなって思う事沢山あるし!
あ、確かにブランドものに限らず、いいものって何となく他と違うなってわかるかもっすね。
凄い惹かれるっつーか…!
六月一日宮はお疲れさん。
頼られて嬉しいあたり、お前もやっぱり男だよな(くっくっくと喉奥で笑い)
バイトでも良い物に常日頃接していると自然と見る目も養われるものだ。
高名なブランドものに限らず、職人が腕をふるって作ったものは他と違うがなんとなく解るし。
わお、さすが男の子、強い強い。なんだか頼りになるねえ。
重かったしょや、ごめんねえ。でも、お陰で助かっちゃった。
ふふ、バイト中の力仕事とかはお任せすることになりそうだね、よろしくね。
…あ、うん、カウンターに置いてくれればいいよっ。ありがとう!
うん、バイトでも覚えれることは覚えて、お仕事さこなしたいもん。
えへへ、褒められると恥ずかしいな。でもありがとねっ。(にっこり)
もっちろんです!俺にどーんと任せてOKですよっ(胸張って
それに…澪乃センパイに頼ってもらえて嬉しいですし(ぼそ
カウンターにですね、了解っす!
あ、これ結構重たいっすね…女の子一人じゃきつかったかも。
(ずっしりくる重さに少しふらつきながらもカウンターに運んで)
よいしょっと。ここでいいかな。
澪乃センパイなら素敵な時計屋さんの店員になれますよ!
オーナーも色々教えてくれそーだしっ
え、いいのっ?じゃあ、お願いさせてもらうべかな?うん、カウンターまでお願いしよっかな。
正直大きいし重たいしで、正直ゆるくなかった(大変だった)んだあ。
いろいろ覚えて、立派な時計屋さんの店員さんさなりたいねえ。
(本を差し出す)
こんだけいっぱい本あったらやっぱり気になっちゃいますよねー!
(写真が多いページをじっくり読んで)
あ、澪乃センパイ本持ちますよっ!重そうだし!
カウンターへ持ってけば大丈夫っすかね?