店の奥にある従業員の休憩室だ。
っても元々倉庫みてえなもんだったとこにテーブルと椅子置いただけだがな。
時計の資料なんかも本棚に入れてあるから興味ありゃテキトーに見ていいぞ。
茶が飲みたくなったら二階の俺の家に台所はあるから勝手に使え。
食いもんの持ち込みもかまわねえ。
ま、気楽にだべってけ。
……隣に俺の工房があっからあんまりギャーギャー喚くんじゃねえぞ?
えへへ、みんなやっぱり興味あるんだね。したっけお客さんさ待ちながら本でも読もっか。
よいしょ、っと。(本を抱えながらカウンターへゆっくり向かう)
あ、そっそーなんですよー俺も本読みに来たというかー(明後日の方向向いて/明らかに嘘
この棚どーりで俺が読めなかったわけだ。何語だかさっぱりで。
シグレ先輩、詳しいっすね…!
俺もまず絵とか写真多くて読みやすい奴から読んでみよっかなー(ぱらぱらと捲り
へー懐中時計ってこんないっぱい種類あるんだー。
(入ってきた檸檬くんに振り向いて)
うん、買ってもらったのがきっかけで、すっごく興味が湧いたの。
だからどれにしようか悩んじゃって。まずは簡単なのからにしようとは思うけど。
(続いて入ってきたシグレさんの話を聞いて)
え、そうなの?
すごいすごい、店長さんは勉強家なんだね。あたしも見習わなくちゃっ。
うーん、まずは絵の多い図鑑的なやつをとろうっと。
それにしてもシグレさんも本読む人なんだね。
(言いながら、下のほうの大きめな本をとる)
(借りてた本片手にやってきて)
ん?
なんだ、お前らも本読みに来たのか?
(本棚に本を戻し、背表紙を指さしながら)
ここからここまでの棚は全部日本語の本だな。
で、この棚が英語、フランス語に、ドイツ語のもある。
まずは日本語のから読んでみるといいんじゃないか?
文字が読めなくても絵や写真で楽しめるのもあるけどな。
あ、澪乃センパイも来てたんすね!
(勝手にバイトを抜け出して休憩室へ行き、自分も本棚へと駆け寄り
色んな時計の資料ありますよねーこの本棚。
澪乃センパイは俺以上に時計のこと好きそうだから、色々興味惹かれそう。
何か気になった資料とかありました?
(バイト中のちょっとした時間に戻ってきて本棚を漁っている)
そういえばここにいろいろ資料さあるって店長さんが言ってたよね。
……ふへー、修理関係の資料だけかと思ったら、時計の歴史書みたいなのもある。
こういうお仕事をするためにいろんな知識を扱うんだね、すごいなあ。
なんか分かりやすそうなのはーっと。