店の奥にある従業員の休憩室だ。
っても元々倉庫みてえなもんだったとこにテーブルと椅子置いただけだがな。
時計の資料なんかも本棚に入れてあるから興味ありゃテキトーに見ていいぞ。
茶が飲みたくなったら二階の俺の家に台所はあるから勝手に使え。
食いもんの持ち込みもかまわねえ。
ま、気楽にだべってけ。
……隣に俺の工房があっからあんまりギャーギャー喚くんじゃねえぞ?
(声をかけられ廊下でぴたりと足を止めて振り返り)
愛想を振りまけとは言ってないぜ?
肩の力は抜いたほうが良いと思うがな。
(宣戦布告されれば一瞬きょとんとした後、くくっと口元を本で隠しながら笑い)
ほぉ、随分でかく出たな、潦。
俺の何が癪に障るか知らんが、気に食わないならかかってくると良い。
生憎と俺は逃げも隠れもするぜ?
お前が追いつくまで待っててやる程優しくないんでな。
それでも容易にこなせるというならやってみろよ。