店の奥にある従業員の休憩室だ。
っても元々倉庫みてえなもんだったとこにテーブルと椅子置いただけだがな。
時計の資料なんかも本棚に入れてあるから興味ありゃテキトーに見ていいぞ。
茶が飲みたくなったら二階の俺の家に台所はあるから勝手に使え。
食いもんの持ち込みもかまわねえ。
ま、気楽にだべってけ。
……隣に俺の工房があっからあんまりギャーギャー喚くんじゃねえぞ?
貴様はナイトウォーカー…。
(本棚から目当ての本とドイツ語の本を取り同じく休憩室を出て廊下で後ろからシグレに声をかける)
どちらが無愛想だ、馬鹿者め。
俺は生憎と、あちこちに振り撒くような愛想はそもそも持ち合わせていないのでな。貴様に愛想がないなどと言われる謂れも無い。
…叔父上から優秀なアルバイトがいると聞いてはいたが、貴様のことだったとはな。
まったく一々癇に障る。つくづく気に入らん奴だ。
今に見ていろ。貴様に出来たこと程度、俺も容易に為してみせる。
(ドイツ語の学術書を突き出し宣戦布告(?))