this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
一足お先に冬満喫!
1
2
3
4
つぎへ >>
晴天に恵まれた休日。
寒さと温かさが入り混じり気候が不安定になるこの時期は、晴れた日には部屋でうたた寝をするのも良いかもしれないが、
綾辻 綾花
は気分よく自転車に乗ってアウトレットへと向かっていた。
今日は早くから洗濯も済ませ、軽く部屋を掃除してからの外出。それは気分がよくて当然だ。
(なんだか、いい買い物が出来そうな気分!)
にこやかに駐輪所へ向かい、まずはどの店を見てまわろうかと思案していると、建物の壁添に一人の女性が佇んでいた。
長身で細身、白いワイシャツに白い短パンという、やや艶かしくはあるが季節外れにも見える服装で、
ミリティア・ディスティン
はガラス越しにディスプレイを眺めている。もう開店しているのだから、中に入れば良いのにと思いながら綾花は声をかけた。
「あの、どうかされましたか? 中に入ったほうが、暖かいですし手にとったほうが見やすいと思いますよ」
声をかけられて振り返った顔は、眼鏡の向こうで戸惑いの色を浮かべている。胸も大きく、ボサボサな髪を軽く整えればさぞ綺麗になるだろう。少し羨ましく思いながら見上げていると、彼女は躊躇いがちに口を開いた。
「……おかしく、ないですか?」
「え?」
「その、こんな格好で……お店に入るのは恥ずかしいかな、と」
手持ちの服が無かったのだ、致し方ない。寒さにはまだ耐えることが出来るが、道中不思議そうな目を向けられることがあった。
この服装があまり良くは、いや恥ずかしいことは重々承知しており、だからこそ買い物に来た。だが入店していくのは綺麗に着飾った人が多く思えて、いきなりハードルの高い場所へ来てしまったのではないかと二の足を踏んでしまう。
「凄く色っぽいと思いますよ? 私は背が低いので、あまりお姉さんっぽい服装は似合わなくて……」
可愛らしい物や服は嫌いではないが、やはり隣に立つには――と思いかけて、今はそれは関係ないと打ち払う。
「き、気にされるなら途中までご一緒しますよ?」
「すみません。入ってしまいさえすれば、一人でも頑張ってみせますので」
覚悟を決めてここへやって来たのを忘れていた。今の服装はさておき、自分のような年頃に合う服を取り扱っているだろうと、手近な候補地よりこのアウトレットを選んだのだ。その頑なな意思は変わらない。
よし、と気合を入れ直すかのように両手の拳を胸元に掲げ、自己紹介をする。同じ高校へ通っていること、クラスが近いこともわかり、私服になると雰囲気が違って気づかないだけで、どこかですれ違っているかもしれないと談笑していれば、目当てのフロアについた。
「だいたいこの辺りが、私たち向けのファッションを取り扱っています。ミリティアさんは、どういった洋服をお探しですか?」
「特にこれといった系統は……オススメのお店はありますか?」
質問に質問で返してしまった。申し訳なく思うも、綾花は案内板を見つめて思案顔だ。
「ここは、とっても安いです。けれどその分、材質が弱くて……挑戦してみたい色とか、流行っている物が似合うかなって、数回手持ちと合わせて試し着したい時には便利です。それから、こっちのお店はいつでもバーゲンの表示なので、損はしないですけどセールストークに気をつけてくださいね」
伊達に家事と女子高生の両立はしていない。その上、節約もしているのだから、情報収集と目利きには自信がある。少し所帯じみた出だしかもしれないが、ガーリー、シック、スポーティといった系統ごとを案内板をなぞるように伝え、普段よく買ってしまう店と、バーゲンの時だけチェックするようにしている店を伝えれば、ミリティアは深々と頭を下げた。
「ご丁寧にありがとうございます。これで、なんとか買い物が出来そうです」
「お役にたてたなら何よりです。また学校でお会いしたら、どんな服を買ったか教えてくださいね?」
それでは、と雑貨屋へ足を向ける綾花を見送り、ミリティアはもう一度案内板に向き直る。今日は騒がしい人たちもいないのだ、品揃えをゆっくりと見ている時間はある。
教えてもらった店を気になる順に、自分のペースで見回れることを嬉しく思いながら歩き始めた。
館内のBGMが掻き消えそうな騒がしさは、ゲームセンター特有だろう。色んなゲームの音楽が入り混じり、それを賑やかととるかどうかは好みが大きく分かれそうだ。
入り口には最近人気のキャラクターが所狭しと並ぶクレーンゲーム、そして一歩入れば家族で楽しめるような楽曲が入ったリズムゲームに、お菓子のプッシャーゲーム。そんなゾーンを抜ければ、プリントシールやビデオゲーム、体感型ゲームが並んでいる。
「やぁん、アキくんすっごーい!」
「いやー、これくらいは楽勝だって」
(……この、リア充が)
公共の場で二人の世界を作らないで頂きたい。そもそも、その程度の記録で何を惚気けているのか。
日暮 ねむる
は生温い目でパンチングマシーンが空くのを待った。
振り返った彼女が、背は高いものの眠そうな目のおかげで、どこかぼんやりとした印象を与えるねむるに苦笑して、アキくんとやらを台の前から引っ張っていく。ようやくプレイが出来る、とコインを入れて左手にグローブをはめる。先の青年もそうだが、ロープの限り下がって助走をつけ、叩きつけるように体重を乗せて打ち込むなどルール違反も良い所だ。
ねむるは機械の正面で軽く足を開き、正拳突きをする。それは、アキくんとやらの成績をほんの少し上回るスコアだった。
「へぇ、あの子もなかなかやるね?」
ニヤついた笑みが聞こえる。まだそこにいたのかと内心溜め息を漏らしながら、ねむるは再びコインを入れてグローブを右手にはめ替える。そうして同じように叩きだしたスコアはと言えば、3桁目の数字がゆうに変わるレベルだった。
「う~ん、やっぱ左の方がややスコアが落ちるなぁ。ホントは左右両方共同じくらいの重さのパンチを打てりゃ最高なんだけど……ま、練習あるのみだねぇ」
本来であれば、利き手である右から始めるつもりだったが、これでゲームセンターにも平和が訪れるだろう。
(いやいや、リア充はリアルが充実した人の事で、僕はぼっちでリアルを充実させてみせるさ!)
そうして呆然とするカップルを素通りし、面白そうなゲームはないかと店内を歩き始めた。
騒がしい通りを横目に抜け、
篠原 翠響
は冬服を探しに着ていた目当ての店に向かって行く。探すというよりも目当ての服は決まっていて、むしろそれが残っているかが心配だ。
それには何を合わそうか、手持ちのお小遣いで足りるだろうかとわくわくしながら店に向かえば、店頭のマネキンは理想の形で迎えてくれた。
「やったぁ! まだ残ってた!」
少し前に新作を入荷したのを見て気に入っていた襟ビジューのブラウスとニットのプルオーバーセット。ホワイトのブラウスには、ネイビーかピンクのプルオーバー、オレンジのブラウスにはカーキかホワイトのプルオーバー。予算内ではあるが、どの組み合わせにするかはまだ決めかねている。
手持ちのスカートで冬に履けるもの。夏に着ていた黒のミニのフレアスカートはどうだろう、それならばニーハイブーツとも合わせたいところだが、鏡の前でどの色にするか合わせてみる。好きな色と似合う色は違ってくるもので、帽子や鞄と合わすことも考えては笑みが溢れる。
鏡の前で決めかねていると、ミリティアがニットワンピースを手にしていた。サイドにスリットが入っており、体のラインが出るそれは彼女にとても似合うだろうに思案顔だ。
「それ。お姉さんに凄く似合いそうね!」
「そう……ですか?」
どうせ運動は苦手なのだ、多少動きづらそうでも困ることはない。何着か買うつもりだが、同年代の少女に言われれば、そんな気もしてくる。首元はゆったりとしたルーズタートル、膝上15cm丈に加えスリットと少々短めなので、単品も良いがショートデニムにロングのムートンブーツと合わせても良いかもしれない。
こうしてゆったりと、自分好みの服を選べるだなんて、どれくらいぶりだろう。嬉しそうな顔をして色を選び始めたミリティアを見て、翠響は気分が良くなり自分の服選びに戻る。
「うんっ! これにしよっと」
オレンジのブラウスとカーキのプルオーバー。オレンジのブラウスだけなら、春頃まで着ることができるだろうし、秋冬カラーのカーキも襟元に明るい差し色が加わって程よく大人っぽく見える。
「花柄のビジューが、やっぱり可愛いな~着るのが楽しみっ」
一番の目的だった服は無事にゲットした、もう一着……はバーゲンの時まで我慢するとして、ウィンドウショッピングを楽しむことにした。
そんな嬉しそうな顔と相まって、館内に流れるクリスマス・ソングに
御巫 時子
は想い人と過ごすことを夢見てゆっくりと歩く。品よく着こなされた着物姿は、誰もが憧れる。
(そういえば……)
ふと足を止めた先。吹き抜けになった場所に大きく設置されたツリーは、色とりどりの飾りをつけて室内だというのに煌めいている。
先日、父と電話の最中にモミの木を送るとの連絡があった。準備を整えて迎えるならば、まずはオーナメントからだろうか。一番上に飾る星やサンタ、プレゼント……見ていればきりがない。購入するものを見繕い、まずは雑貨屋へと足を向けることにした。
そして、一足早く雑貨屋に訪れていた綾花は、各コーナーにある猫グッズに足を止めながら一通り見て回ると、気に留めていた商品の前へと戻ってくる。
クリスマス、つまりは十二月。特別なその月は、用意しなければならない物がたくさんある。
「包装紙は……うん、これが良さそう。あとは、肝心の……」
隣接する、大きな本屋の一角には文房具も扱っており、品揃えを確かめるように足を運ぶ。どちらかと言えば、学生が愛用するような安い筆記具などではなく、贈答や記念に買うような高級品。ケースの中で輝く様は、まるで宝石のようだ。
「わぁ……万年筆ひとつとっても、こんなに種類があるんですね」
素材が違えば値段も違う。迂闊に書き味を試したいとは言えないものまで並び、少し圧倒されるも好きな人に贈る品だ、これくらい奮発しても構わない。だが、逆に気を遣わせてしまえば意味もない。
手頃な物もあるにはあるが、長く使ってもらえる物――やはり、彼のことを考えると本に関連するものだろうか。ペンを手に仕事をする姿、その机に置かれている物、読書の時にあれば便利な物。
そんな光景を思い浮かべながら、予算を決めて本屋のフロアへと戻る。彼は何をしていても様になりそうで……いやいやそうではなく。たくさん吊るされた来年のカレンダーに目を向け、子猫の写真の物を見つけて一度考えが霧散してしまう。頬を緩ませていると下には年末から使える手帳と、それに合う細いペン、スケジュールシールに隙間を埋めるようブックマーカーが置いてあった。
「これ……っ!」
一見すれば従来通りのデザインであるそれは、本に挟む時に前足を引っ掛けるので猫の顔がひょこっと出すデザインとなっている。スケジュール帳のサンプルに挟まれていたが、とても可愛らしく心が温まる。
黒猫、三毛猫、トラ猫……顔立ちも一般的な物からアメリカンショートヘアやスコティッシュフォールドまで。外からは見えないが靴下猫などもいて、猫好きには迷ってしまう一品だ。
だが、綾花は即決で黒猫と白猫を手にとった。安くて可愛くて実用的。これで買わないわけがない。
レジへと並び、手にとったブックマーカーを見る。それはどこか、あの人のようだと思いながら――。
そして彼女らが横切ったゲームセンターへ戻ってみよう。凄まじい射撃音と軽快な金属音が響き、ガンシューティングを楽しむねむるは目を見張る動体視力と反射神経で高スコアを叩きだしていた。
「あ~今回は結構ムズイなぁ。新作になってペダルが二枚か……つっても非日常の脅威に比べりゃこの程度、朝飯前さ!」
実際の戦場さながら、攻撃をしたり身を隠したりをペダルの操作で行い、どちらを踏むかで左右の回り込みもできる。マシンガンが据え置きで画面を追い回すタイプの物もまだ置いてあるようだが、近年のガンシューティングの筐体は年々大きさを増し、両手持ちであったりフィード内を移動することでセンサーが反応するタイプもあり、まさしく体感型の名に相応しい。
「次はこっちかな、っと! お、ここはさっき拾ったアイテムの出番か?」
ゾンビ猫が相手なだけに、時折足元を見なければいけないはずなのだが、ゲームの中の気配さえ感じているかのように俊敏に動き。……もはや人間業を超えているように見えて、折角の新作ゲームだというのに並んでいた人が一人、また一人と去っていく。もちろん、どんなゲームかと様子見をしていた人もだ。
ステージが切り替わり、気配で感じていたことだが、ねむるは視線を巡らした先に誰も居ないことを落胆する。
「結構高スコアだし、見ていて楽しいと思うんだけどなぁ……」
そのような大きな独り言と、人間離れした動きに皆が引いているとは知らずに――。
人混みの中を佇む赤黒い衣装に身を包む少女。いや、普通に赤い服なだけかもしれないが、何故だか黒い何かを纏った異彩な空気を
後木 真央
は放つ。それは、休日の穏やかなショッピングモールに相応しくないからなのか、海岸沿いの一部エリアが家族連れと共にカップルで賑わっているからなのか――。薄ら笑いを浮かべ、彼女は観覧車を眺めた。
「デビルサンタの狩場に相応しいこのスポット、下見をせずしてなにをするのだ……っ!」
デジタルカメラを強く握りしめ、道行く人を険しい顔で観察をしているかと思いきや。言葉とは裏腹にその顔は煌めいていた。
ハンティングは別にして、ここには冬の寒さにぴったりなワゴンカートの豊富なメニューにスケートリンク。新聞部として取材したい気持ちもあれば、楽しんでもみたかった。
「お一人様とは仮の姿なのだ、そう、仮の……」
ブツブツとなにやら呟いた矢先、見つけたのは甘ったるい香りを放つクレープのワゴン。会計口には新商品のポスターが大きく掲げられ、手前には黒板でオススメメニューが書かれている。定番メニューは、どうやらカートの上部に写真が並んでいるようだ。店主の許可を得てメニュー表の写真を撮ると、次は試食するメニューを決めなければ。
ここに来る道中も、同じようにして取材を行ってきた。食キングの血が騒ぐ変わり種から安心の定番、それからお店のオススメまで。ホットドックのチーズディップやソーセージカツの物、ホットワイン風ノンアルコールホットドリンクに、食べられるだけ、いや見つけられるだけ食べてきた。おかげでお店の特徴も情報も、お腹もいっぱいだ。
しかし、それを理由にギブアップをし、取材を断念するのは新聞部の名にも食キングの名にも相応しくない。誰よりも先にこの地を制し、正しき情報を発信すること。そして導かれたリア充を狩る、リア充撲滅委員会としても無駄なき活躍をすることが出来るのだから、なんとも充実した一日を送れそうだ。
「校内新聞に載せたらみんな喜んでくれそうなのだ……偉大なるハンティングルートなのだっ」
キラキラと目を輝かせながらも、小声ではしっかりと「……リア充死すべしなのだっ」と呟いている物騒なサンタを、買い物客は遠目から見ていた。
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
一足お先に冬満喫!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月25日
参加申し込みの期限
2015年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!