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愛と矜持と柏餅。ヘ・ンタイ・ストーンと聖なる儀式
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とある川の中州。
ちょうどグラウンドほどの広さのあるその場所。これまで幾度となく両国が争ってきたその場所は――変態的でこそあれ今日もまた戦場であった。
「一種目。ぐるぐるバット短距離走」
ウグイス嬢の声が中州に響く。
両国陣営から参加者が整列したまま歩み出る。あられもない姿で歩み出る。
「それでは第一走者の皆さんは、位置についてください」
ずい、と一歩前に出たその男の姿に、観客からはどよめきが上がった。
高校生とは思えない筋骨隆々のその姿――たくましい肉体のすべてを白日のもとにさらし、彼は秋晴れの中洲に屹立していた。そう、
尾鎌 蛇那伊
は全裸であった。
「古代オリンピックでは、一糸纏わぬ姿で競技をしていたわ」
オリンピック。彼らがいた世界において、その名を知らぬ者はいない世界的な競技大会。平和の祭典。となれば、この戦争もいわばオリンピックのようなもの。
「ゆえに全裸――この格好は正装なのであーる!」
彼の高らかな声に、なめこ王国陣営からはわっと歓声があがった。
敵の士気は確実に高まっている。
対するつちのこ王国陣営から歩み出たのは、桃色の全身タイツを身にまとったひとりの少年だった。
横嶋 下心
。対する尾鎌と比べると、そのタイツに覆われた体つきはごくフツウの高校生といったところだが、彼にはこの世界に召喚されるだけの「素質」があった。端的に言うと変態だった。
彼は盛り上がる敵陣営を前に臆することなく前に進み出ると、ぐるりと辺りを見回す。
(なるほど。そらりんと七峯がなめこ国。俺と竜司がつちのこ国か)
横嶋が確認したのは、彼がリーダーを務める「桃色破廉恥小隊」のメンバーの姿だった。国王からこの変態的競技大会の話を聞いたときから予想はしていたが、どうやらやはり彼らもここに飛ばされてきたらしい。
隊員たちはうまい具合に陣営が分かれている。たまには対峙して切磋琢磨しあうのもいいだろう――横嶋は一息つくと、バッ、と着ていたタイツを脱ぎ捨てた。
彼のそのパフォーマンスに、観客たちはどよめく。最初から脱いで登場するよりも、脱ぐところを見せ付けてやる方がインパクトが出る。この少年ならあのオカマに勝てるかもしれない、と横嶋の堂々たる様子につちのこ国の陣営も大いに盛り上がった。
「PECのみんな! なんだか訳の分からない世界に来ちゃったけど、俺たちがここに召喚されたのはきっと運命だと思うんだ」
なめこ王国。つちのこ王国。その2つを見渡しながら横嶋は言う。
「だから精一杯楽しもうじゃないか! 俺たち桃色破廉恥小隊の力で、ヘ・ンタイ・ストーンをピカピカに輝かせちゃうよ!」
こうして戦いの火蓋は切って落とされた。
両者の堂々とした口上とは裏腹に――現実の戦いは非常に見苦しいものだった。
召喚された戦士たちのうち、なめこ王国からは尾鎌と
浮舟 久雨
、
羽生 碧南
の三名が、つちのこ王国からは横嶋と
冴木 竜司
、
哀坂 零葉
の三名が参加している。
「これしきのぐるぐるバット、恐れるに足りん! ぬぉぉぉ!!!」
ぐるぐる回る参加者のうち、どう見ても回転数が多いのはつちのこ王国の冴木だ。規定の回数の倍近くをムダに回った彼の頭は早くもフラフラだ。しかし。
「お、女の子の……おっぱい揉みたーーーいっ!」
心のうちのありのままの気持ちを叫ぶ。
これは単なる宣言ではない。彼のその思いはろっこんの力を増幅させ、一時的に肉体を強化させるという効果を発揮するのだ。彼の一切の衒いのないシンプルな欲望を評価したのか、ヘ・ンタイ・ストーンはぴかりと大きく輝いた。
冴木が隣でぐわっと加速したせいで、どうにか回り終えフラフラの哀坂はそのかまいたちのように鋭い風をもろに食らってしまう。
「きゃっ、きゃあああ!」
走ることは苦手ではない。しかしバットで回転した直後であり、しかも格好が格好――結局なめこ王国の侍女たちに着せられたミニスカ巫女服姿、である。バランスを取るのも必死なのに冴木が起こした切れ味鋭いソニックブームのせいで、彼女のせっかくの衣装はズタズタに切り裂かれてしまう。
「ちょっと竜司さんっ! 私は味方なんですよっ!」
あまりにこちらのことを考えない加速に、哀坂は思わず口調を荒げる。
その声に思わず足を止めて振り向いた冴木は――絶句した。
なんてことだ。ただでさえ魅惑的だった哀坂の巫女服はいたるところが破け、ほつれ、そのあいだからちらちらと素肌や下着が露出してしまっている。ある意味全裸よりも「聖なる」その格好だ。
「ど、どうしましょう……下着まで破れて……」
「お困りですか、お嬢さん。ブラとパンツがご入用なら、こちらを是非!」
困り果てる哀坂のもとにダッシュで駆け寄ると、冴木は欲望の赴くままに――着ていた服を脱ぎ捨てた。その陸上部で鍛えられたしなやかな筋肉をした素肌には、なめこ王国の侍女たちに用意させた虹色に光り輝くブラとパンツが身に着けられている。
「さあ、あなたの手でこれを脱がせて! そして履いて!」
競技のことなどそっちのけでポーズを取りながら哀坂に迫る冴木。
そのとき、ヘ・ンタイ・ストーンが大きく輝き、会場からは歓声があがる。
「やめ……やめてくださいっ!」
嫌がる哀坂は大きく身をよじらせると――
この! へんったい!
渾身の力を込めて冴木の頬をひっぱたいた。
ご褒美です……その言葉を残したまま、冴木はばたりとやり遂げた顔で地に伏した。
そんな茶番を尻目に、羽生は必死にふらつきに耐えていた。
レース自体は、猛然と走っていく尾鎌と横嶋がいい勝負を繰り広げている。が、これはただの短距離走ではない。なぜなら――
(さっきの男の子が脱いだとき、ヘ・ンタイ・ストーンが大きく光ったわ)
そう、レースの順位はしょせん飾り。重要なのはあの石をいかに大きく輝かせることなのだ。
かといってあのような「聖なる」行為をするつもりなどさらさらない。羽生はあくまでも真面目にレースを完遂するつもりだった。が。
「……あうっ」
いざ回り終えて走り出そうとしたとき、想像以上のふらつきが彼女を襲った。バレーでそれなりに三半規管は鍛えられている方ではあるが、それでも足は大きくもつれ、その弾みに頼りなげな水着がズレそうになる。
「あっ、だめっ……」
食い込みそうなお尻の水着に思わず手をやれば、今度はやわらかな胸元の水着が大きくずれてしまう。その悩ましげな様子に両陣営の男性陣は思わず生唾を飲み込みながら、彼女にアツい視線を集中させている。
「は……走らなきゃ……」
私はあくまでもまじめにレースを走りきるんだから!
そのスポーツマンらしい固い決意を胸に一歩踏み出す羽生。
そんな彼女の思いとは裏腹に――ヘ・ンタイ・ストーンはブラとパンツを同級生の女子に脱がせたあげく着させようとした冴木の行為に匹敵するほど、煌々と光り輝いているのであった。
「ふふ、フラフラじゃないか。大丈夫か?」
今にも倒れそうな羽生にそう声をかけたのは、浮舟だった。
普段完璧主義者として、半ば抑圧されたように人目を気にして過ごしていた彼女にとって――このよくも悪くも解放されきった「夢の中」は、思いっきり羽を伸ばして遊べる場所であった。
もこもことしたパジャマは邪魔だったので脱ぎ捨てている。今はその下に着ていたメンズの大き目のシャツとスパッツという出で立ちで、軽やかでラフなその姿は今の彼女の心を表しているようでもあった。
「あ、えっと、あなたは……」
先ほど少し話した、同じ寝子島からやってきた少女の姿に羽生は少し安堵する。「ほら、行くぞ。今ならまだ間に合う」
生き生きとした様子でそう言うと、浮舟は手を差し伸べた。
その手をつかみ、二人で駆け出そうとしたとき――
「ううあっ……」
「あ、足がっ……」
再度ふらつきが2人の頭を襲い、手をつないでいたためもろとも転倒してしまうのであった。
その弾みに浮舟のしなやかな足は無防備に投げ出され、羽生の水着は大きくめくれ――ヘ・ンタイ・ストーンの輝きが荒ぶったのは言うまでもない。
共倒れする仲間たちの様子を見ながら、あら……と尾鎌は小さく息をつく。
短距離走と聞いてひたすらゴールを目指していたが、彼らの様子を見るにあの石を輝かせるためにはより過激なことをする必要があるらしい。
(過激、ねえ……こうなったら仕方ないわね)
アレをやるしかないわ、と尾鎌はすうっと息を吸った。
彼が歩幅を緩めると、彼とトップを争っていた数名の選手がチャンスとばかりに追い抜いていく。その中には横嶋の姿もあった。
「どうしたオカマさん! もう疲れたのかい?」
葉っぱで股間を隠したまま追い抜き様にそう声をかける横嶋。
(疲れた? いいえ、その逆よ)
胸中でそうつぶやく尾鎌の言葉通り、彼はまだ疲れてはいなかった。
むしろ――元気になってきている。ごくごく一部が、顕著に。
「こんな荒業、こんなトチ狂った世界でしかできそうにないけど……試してみるのも一興ね」
不敵な笑みを浮かべてそう言うと、尾鎌は――なんと信じられないことに、彼の股間の「ますらお」を地面に水平に勃てると、大地を力強く蹴って緩めていたスピードをぐんと上げた。
後ろから迫り来る圧迫感に思わず横嶋が振り返ると――
「ぎっ、ぎょええええええ!」
そこには自分めがけてとんでもないものを突き刺そうと猛然と走り来るオカマの姿があった!
「ちょ、ちょっと待って! 待って! さすがにそれはヤバいって!」
「あァら、あなたの桃色魂はそんなものなの?」
「俺のエロスは女の子限定だからっ!」
エロはエロでも望まないエロだってある。彼が好きなのはあくまでふわふわとやわらかくていい匂いがする女の子の柔肌であって、断じてオカマのそそり立つガッチガチのギンギンの欲望などではない。
「お帰りくださいーっ!」
ライオンから逃げるシマウマのごとく疾走する横嶋。
彼の意外な俊足に「この状態」で追いつくのは無理と判断した尾鎌は、別のターゲットに目を向けた。彼は尾鎌と同じなめこ王国の兵であるようだったが……この際関係ない。
「君には罪も興味もないけれど……レースのために犠牲になってもらうわっ!」
「えっ、えええっ!?」
尾鎌の言葉にようやく身の危険に気づいたなめこ兵だったが、しかしもう遅い。振り向いた瞬間、彼の尻には信じられない激痛が走り喉の奥からアッーと声にならない悲鳴があがる。
「まだ終わらないわよ」
尾鎌はニヤリと笑うと、信じられないことに彼を背後から「ますらお」の力のみで持ち上げて疾走を続けたのだ。
その離れ業に観客からは大きなどよめきが起こり、ヘ・ンタイ・ストーンはかつてないほどの輝きを見せる! 盛り上がる会場。まさに狂乱、乱痴気騒ぎ。
「南無南無……君の犠牲は忘れないよ」
その壮絶な仲間の様子に心の中で合掌すると、横嶋はゴールテープを切るべく最後の一歩を大きく踏みしめた。
結果、この試合に勝ったのは1位でゴールインした横嶋属するつちのこ陣営であったが――「勝負」に勝ったのは明らかに尾鎌属するなめこ陣営であったことは言うまでもない。
(なお、貫かれた無念なるその兵士は、尾鎌が一歩走るたびにあっあっ、と新しい何かに目覚めかけていたのであるが、きわめてどうでもいいことなので割愛する)
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コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月24日
参加申し込みの期限
2015年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月31日 11時00分
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