星ヶ丘寮で優雅な一日を｜リアクション

星ヶ丘寮で優雅な一日を

☆☆☆　星ヶ丘の優雅な夜　☆☆☆

「マサキ、アキ、ご飯ですよ」
　植物だけでなく動物も好きな椿美咲紀は、飼っているハムスター達に声をかけました。
　ちなみに二匹とも雄です。
　さっき取ってきたばかりの白菜の切れはしと、夏に取ったひまわりの種を上げます。
　１匹ずつケージから出して、
「はい、あーん。マサキは何でも食べる良い子ですねえ」
　掌の上で食べさせるととても可愛く、顔がほころんでしまいます。
「アキはちょっと偏食気味ですね。好きなものばかり食べるんですよねぇ」
　でも、プイとそっぽを向く様子も可愛いのです。
「最近何か２匹とも丸々として来て来ました。太った？　それとも、冬毛で、もこもこなのかな？」
　ネコや馬のことなら少しはわかるのですが、ハムスターは初めて飼うので、毎日が発見なのでした。
「ふふふ、それじゃごちそうさまですよ。私もご飯を食べてきます」
　メイドさんたちがどんな料理を作ってくれたか楽しみな美咲紀でした。

「ジャズダンス、ヒップホップ……ダンスといってもいろいろあるんだな」
　踊るための服をデザインしていた桜月は、タブレットを取り出し、ネットでダンスの衣装を調べていました。
「ん、これは……ストリートダンス？　面白いな」
　動画を見てイメージを固めていった月は、それを形にする為に無言で鉛筆を動かし始めました。

「ん……こんなものかな」
　どのくらいたったでしょうか、満足するものが描きあがりました。
　ふと外を見ると、綺麗な月夜でした。
「散歩しないのはもったいなかったけど、その甲斐はあったな」
　眠りを妨げないノンカフェインのお茶を気分よく飲みます。
「もうこんな時間か……今日もいい一日だった」
　そのままベッドに潜り目を閉じます。
　良いものを仕上げられた極上の夜。いい夢が見られそうです。
　もしかすると、夢の中でその衣装を着て踊るのかもしれません。
　

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あとがき

担当マスター：茄子りんこ
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ご参加ありがとうございました。

セレブ生活とは縁のない私には星ヶ丘の描写は難しいかなと思いましたが（＾＾；
皆様のセレブぶりに目を見張ったり、意外と普通な生活に親近感を感じたりさせていただきました。

冬めいている寝子島と違い現実は毎日暑いですが、お体ご自愛ください。
それでは、またのご参加をお待ちしております。

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